駐在員の健康診断で通訳さん

先日、会社の提供する健康診断に行ってきました。
年に一度、会社の提携している総合病院へ行きます。

会社の事務員さんが社員とその家族全員の予約を入れ、私たちはまず予約日の3日以上前に、
-血液検査
-レントゲン
-心電図
-尿検査
をあらかじめ済ませておきます。

そして予約当日は少し早めに病院へ行き、身長・体重測定、血圧、視力検査を受け、最後にドクターの診察。
女性の場合は内診もありますが、去年はとっても良いドクターに出会い、子供の話で盛り上がり、わからない言葉も質問すればしっかり分かりやすく(しかもきちんと理解できるまで)説明してくれ、大満足でした。

今年は…
予約当日、指定されたWomen’s Health Centerにチェックインしにいくと、見知らぬ女性から「○○さんですか?」と日本語で声をかけられました。

そう、これが噂の通訳さん。
今年の健診から、社員の奥さんには強制的に通訳をつけることになったんだそうです。
はい、会社の決まりです。

そういえば去年は「どの順番で検査室を周り…」とか、「ドクターには何を聞かれ…」など、何も分からずハラハラドキドキだった奥さん仲間が、こぞって経験談をシェアするメールが飛び交いました。
多分、今年は誰かがリクエストしたか怒鳴り込んだか(笑)はたまた、病院側からオファーされたのかも知れませんね。

ちなみに私の住む州では、大きな総合病院などでは、病院お抱え/もしくは病院の契約した通訳エージェントがあり、日本語はとても需要があるようです。

私についた通訳さんは若い女性。多分私と同年代。
(ちなみに私の年齢は26)

私は、最近婦人科系のことでたくさん悩みがありました。個人的に病院に通ってエコーを撮ったり、その一つ一つが子供を連れてだったのでとっても大変で、せっかく健診の機会があるんだからこの際いっぱい悩みを質問しようと思っていました。。。が、思いがけず同席することになった通訳さん。

とてもとても申し訳ないのですが、どうしてもリラックスできず、彼女の同席は不快でした。

最初は突然のことで戸惑いましたが、私も医学用語なんてほとんど分からないし、多分診察を滞りなく済ませるために会社もつけたんだろうからと思い、あまり深く考えずに一緒に診察室に入ったんですが・・・ナースからの自分や家族の疾患などに関する質問・ドクターがきてからの自分の体に関する話、さらには素っ裸に医療用のガウン一枚(イメージ的にはびんぼっちゃま風の洋服)で、すごくすごく恥ずかしかったです。

幸いドクターは去年と同じ人で、「あら~!あれから1年も経つのねー!」なんて話して少し気持ちもほぐれましたが。。。

特にやりとりで助けられることもなく…結局、とっても残念な結果でした。

正直、自分の健康を本気で任せられるとは思えないし、来年もここで健診があるとしたら通訳さんはお断りしようと思いました。(健診ごときで大げさな…笑)
「あなたの血圧は正常値の範囲内だけど高めだから気をつけてね」とナースが言ったところを
「血圧は正常だそうです」なんて笑ってごまかしちゃう通訳を、私は信用できません。

あ…私の血圧は本当に正常なのでご心配なく。笑

ちなみに、ナースとドクターが入れ代わる間のちょっとしたタイミングでお喋りしましたが、彼女はアメリカに住んで10年、通訳の仕事としては今年始めたばかりで、まだ本業にするほどの経験が足りないのでパートタイムで経験を積んでいるところだとか。
私は知人に日本人とアメリカ人のハーフで、通訳/翻訳の勉強をして翻訳の仕事をしている人がいます。
日本語にも英語にも長けていても、極めることはとても難しい職業だそう。

彼はどちらかというと英語よりのバイリンガル。人って必ず母語となる言語があって、第2、第3言語を身につけるらしいです。

彼曰く、最低限ならばなるのは簡単、なったとしても追求すればとにかく深い分野なんですね。
それこそ何年アメリカに住んだって、どんなに敏腕のビジネスパーソンだって、バイリンガルの人にだって難しい。外国人である以上ネイティブにはなれない。だって言葉は文化そのものだから。彼自身完璧には程遠いんですって。

これからたくさんたくさん経験を積んで、彼女が立派な通訳さんになることを願います。
彼女を必要としている人はきっと本当にたくさんいるんです、本当に頑張ってほしい。

ところで、根はとっても優しい子で、私がベッドに横になり小桃が不安で大泣きしたときなんかは、一生懸命あやそうとしてくれて、思いやりの気持ちはハナマルだよ! 

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2 comments on “駐在員の健康診断で通訳さん”

  1. 私の病院にも通訳サービスがあって、「へ〜こんなのもあるんだ、便利!」って思ったけど、よくよく考えてみると、やっぱりプライベートなことがたくさんあるもんだよね。
    英語がわかるすっごく近い友達とかならいいけど、なるべく自分のことだから自分の力で理解したいな〜と思ったよ。
    一大事だったら、ドクターもそこで何かするだろうし。笑

    会社もそこは、柔軟に選ばせてくれればいいのに。というか、「通訳サービスありますよ、必要な人は使ってください」でいいと思うけど。
    まぁ次回も勝手に通訳さんをつけられたら、「すいませんけど、外で待っててもらえますか?」ってかずみが言ってもいいんじゃない?
    通訳をリクエストした人たちの感想も気になるね〜。

  2. Erina
    去年は、通訳をつけたい人は事前に申請してくださいって決まりだったんだよ。そのままで良かったのに…汗
    「外で待っててください」の一言が彼女を傷つけそうでどうしても言えなくて(これは私の弱さ)、でも後で文句言う方が失礼だよね。もうちょっと強くなります。
    今度奥サマたちと会ったら、どうだったか聞いてみる~!

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