アメリカで痛みを伝えること

はじめまして。

今日からこちらで記事を書かせていただきます、Junです。

日本とアメリカ、言語も違えば文化も違う。「当たり前さ」と分かっていても、実際暮らすとなると言葉の壁も手伝って、途方に暮れることの連続です。

そんな手探りの中で見つけた、感じた事をあることは思い出しながらまたあることは現在進行形の報告(笑)としてここへ発信してゆきたいと思います。

 

誰かの経験が、誰かのひとときの癒しになれたら

そんな思いも込めて、これから書いてゆきたいと思います。

 

さて、十数年前のことになりますが、私は妊娠中に渡米しました。

アメリカ生活がスタートすると共に、病院通いも始まったワケです。留学経験もなく、英語が話せる状態でもなかったのによくもまあ、出産なんてできたものだ、、と、今でも思います。

人間、なんとかしようと思う時は、どうにかするものなんだな、と我が身を振り返って感じます・笑

そんな中、言葉の不便さに打ちのめされながらも病院へ通いつつ感じたのは、この国は「痛み」に対してとても優しいな、ということでした。

 

出産は、予定日よりも2週間以上早く帝王切開で生まれたのですが、当初は普通分娩だったので、陣痛を我慢していました。

痛いのにずーっと我慢をしている姿は、アメリカでは、不思議を通り越して不気味だったようでナースの方から何度も何度も「麻酔は要らないの?ホントにいいの?」と尋ねられ「これがナースコール。必要になったらココを押すの」と、ご丁寧に手に握りしめるよう言われる始末。

 

産みの苦しみこそ!じゃありませんが、日本ではまだまだ一般的でなかった無痛分娩。

どうしたものか、、と痛みの中考えていましたが何度目か聞かれたあと、使ってもいいのかな、、とあまりの痛さに弱った気持ちも手伝って「Yes」とお願いをしました。

そうでしょ、そうでしょ、そりゃそうでしょ!と言わんばかりにド深夜だったにもかかわらず、麻酔科医がすぐにやって来てマッハで処置が終わり、痛みはウソのように遠のいてくれました。

眠る事も出来なかったので、痛みが遠のき眠る事が出来た時は本当に体がラクになったものでした。

いわゆるこれは「無痛分娩」と日本で言われているものなのですが無痛ではありません。痛みがなくなるわけでは、ありません。

痛いですよ・笑 でもその痛みが、遠いんです。

あの陣痛を思えばはるかにラクになれるのです。

この麻酔のお陰で、痛みに対して体力を消耗するコトなくそのお陰で、産後の体力が温存されたのだな、とあとになって感じました。

そもそも入院期間が日本と比べはるかに短く、たとえ帝王切開でも入院期間は4日でしたので、体力温存は大正解でした。

 

我慢もそりゃ素晴しいのですが、我慢強く我慢しなくてもいいこのアメリカの医療現場での姿勢は私は大賛成だ、、と、毎回痛感しています。

痛みは人を不安にさせ、やがて思考を停止させてしまいます。

でも、出産時、陣痛の痛みは病気じゃないって叱られてしまいますかね。

 

痛みを何としてでも取り去ろうと努力してくれるその姿勢はアメリカって、すごいな、イイ国だなと感心することの1つです。

もし、アメリカへ来て病院にかかることがあり、痛みを訴えたい場合

「こんなに痛いなんて騒いだら、おかしいだろうか」

などと躊躇する必要は、120%ありません。オーバーに言う必要はありませんが、痛いものは痛いと訴えましょう。

日本なら「我慢してエラいね」と褒められるかもしれませんがアメリカではちゃんと言わない方が、のちのち「なんでだ?!」となりかねませんから。

 

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4 comments on “アメリカで痛みを伝えること”

  1. Junさん、初投稿ありがとうございます。
    無痛分娩についてはアメ10で初めての記事でしたね。

    私もアメリカに来て、2度出産しましたが、両方とも「無痛にしたい!」と思ったときにはとき既に遅しでした・・・。ハイスピード出産だったので長く苦しむことはなかったんですけど、陣痛が長引くとやっぱり体力消耗しますよね。
    私も、「こりゃ体力勝負だな」と感じたのは、お産の直後でした。

    これからも楽しみにしてま~す!

  2. Erinaさん、コメントありがとうございます。

    日本は産後のケアが上げ膳据え膳のところが、アメリカとは大違いですよね。
    こちらは、普通分娩だと1泊〜2泊で退院させられちゃうんで^^;
    そのへんも、無痛分娩があまり広まらない事情なのかなーとも感じます。

  3. 私もエピデュラルで出産しました。アメリカの病院は徹底的に痛みをなくそうとしますよね。私は陣痛の最初のほうだけ経験して、4センチからエピができるのに、まだ3センチで「痛いなら我慢しなくていいのよ〜」とナースに言われてそのあとはテレビを見て「ははは〜」と笑ったりリラックス。もしエピがなかったらテレビどころじゃなくどれだけ苦しんでたかと思うと・・・
    その後も授乳中でも関係なくどんどん出てくる抗生物質や痛み止め。日本のように「痛みをこらえて母になる」なんて考え方は私は好きじゃないけど、アメリカのように痛みはとにかく消せ!というのもどうかと思うし、微妙ですよね。でももし二度目の出産があるとしたら、私は絶対またエピがいいです!

  4. Tamamiさん、初めまして。コメントありがとうございます^^
    無痛分娩は(特に産後とか)自分もあってよかったと思いました。

    授乳中も、そうそう、そうでした。帝王切開後の傷のふさがりがにぶく、それに対しての薬がありましたねー。
    「母乳中でも(飲んでも)問題ないわよっ!」と力強く言ってもらったので(笑)安心して飲んでましたケド。薬に関しては妊娠中も然り、でした。

    妊娠5ヶ月頃は日本に居たのですが、ヒドい風邪をひき、病院に行ったところ耳鼻科の医師から「私はビタミン剤でも妊婦は飲むべきではないと思っているから」と、鼻の中を綿棒で消毒だけされ終わりました。その直後に渡米したのですが、こちらでかかった大学病院のドクターに「マルチビタミンを摂っていないのっ?!」とびっくり仰天されたのに、こちらがビックリw 日米の妊娠出産事情は、医療の進歩も含め、大きく違うみたいですねー。。

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