-40℃を生きるということ

こんにちは、Kaorukoです。

人にカナダ居たと言うと8割の人が「寒かった?」と質問します。
はい、とても寒いです。しかし、カナダの寒さは最早「寒い」という次元を通
り越しているのではないかと思います。

まず、サスカチュワン州サスカトゥーンの平均気温を見てみましょう。

月間平均/最高値

 

最低気温

最高気温

降水量

最低記録

最高記録

1

-21°C

-10°C

15.5 mm

-50°C (1885)

10°C (1931)

2

-18°C

-8°C

14.5 mm

-45°C (1936)

13°C (1931)

3

-10°C

0°C

15.5 mm

-43°C (1897)

23°C (1910)

4

-2°C

11°C

25.2 mm

-29°C (1899)

33°C (1952)

5

4°C

18°C

43.3 mm

-13°C (1907)

37°C (1936)

6

9°C

22°C

59.2 mm

-4°C (1898)

41°C (1988)

7

12°C

25°C

58.2 mm

-1°C (1918)

42°C (1886)

8

10°C

24°C

42.9 mm

-5°C (1886)

38°C (2003)

9

4°C

18°C

34.5 mm

-11°C (1908)

36°C (1978)

10

-2°C

10°C

23.2 mm

-26°C (1887)

32°C (1943)

11

-11°C

-1°C

15 mm

-39°C (1893)

22°C (1903)

12

-18°C

-8°C

15.5 mm

-48°C (1884)

14°C (1939)

(出典:MSN天気予報 http://weather.jp.msn.com)

この表を見て、皆さんはどのような印象を受けますか?

 

ここからは、私が経験したある日のこと。

その日、私は天気予報を見ずに学校に行く準備をしていました。
前日が-30 ℃台だったので、いつもと同じ様な格好をしていました。

いつもの格好とは・・・
上:Tシャツ、パーカー、ウインタースポーツ用のジャケット
下:タイツ、パンツ
付属品:靴下2枚、手袋、耳当て、ジャケットのフード、マフラー

冬は大体こんな感じです。

この時はバス通学だったので、家からバス停迄約15分歩いていきました。

カナダの大学では2月に1週間のお休みがあって、この日はそのお休みの日の中の一日。課題を終わらせてしまおうと思い、コーヒーをタンブラーに入れて家を出たのでした。

7分くらい歩いた時に、なんだかいつもと違うことに気づきました。
なんだか顔が異様に痛い。いつもより寒さが突き刺さる。
何かがおかしいと思いました。
中間地点だったので家に帰るか、バス停に行くか悩みました。でも、せっかくここ迄きたのだから行くしか無いと思いバス停へ進みます。

段々耐えきれない程痛くなってきました。

偶然持っていたコーヒーの蒸気で顔を暖め(解凍し?)バス停へ到着。

学校に着くと友達が居ました。
「今日、顔が痛かったよー!」と言うと、同じくそう感じた友達が天気予報を
チェックしてくれました。

なんと・・・その日の体感温度は-43℃でした!!!!

この時感じた事。「生きててよかった。」笑

-40℃以下は本当に危ないと身をもって感じました。
そこまで行くと、いくら厚着をしていても体の芯まで一気に冷えてしまいます。

大袈裟かもしれませんが、あの日コーヒーを持っていなかったら顔の神経がや
られていたかもしれません。

それ以来、私は毎日体感温度をチェックする様になりました。

ちなみに、私の経験からの気温別感じ方です。
サスカトゥーンは湿気が少ないので日本の寒さとは少し異なります。

0℃  ・・・  涼しい、気持ち良い寒さ(Tシャツ+秋物のジャケットでもぎりぎり大丈夫)
-10℃ ・・・   ちょっと寒いけれどまだ大丈夫(長袖+普通のジャケット)
-20℃ ・・・   冬っぽくなってきた(Tシャツ+カーディガン+ジャケット)
-30℃  ・・・  寒い。外にいる時間は20分が限界(長袖+パーカー+ジャケット)
-40℃  ・・・  痛い。外にいる時間は5分が限界。危険。(持っているもの全部着たい気分)

カナダは決して怖いところではありません。
ただ、自然には誰も逆らえません。うまく対応できれば貴重な経験となるはずです。

カナダにこれから行かれる皆様、気温をチェックする際は体感温度のチェックを怠らない様に気をつけてくださいね♪ 

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2 comments on “-40℃を生きるということ”

  1. 僕は(比較的南に位置するので、少し暖かめなのですが)Bismarck, North Dakotaの四大に一度編入した経験があるので、非常に分かります。

    情けないないことに一学期しか持たなかったのですが、「駐車場にコンセントがあって、車を温め続けられる」だったり、「キャンパス内の住居と校舎を結ぶ地下道がある」だったり、「真冬の気温は、温かいコーヒーをジャ~とこぼしても、地面に触れる前に凍って氷の破片となって飛び散る」だったり…いろいろな意味で「もう二度と住むことはないであろう地域」でした。

    その学校、マニトバからの留学生が多かったのですが、そのカオルコさんの言う極端な気温、「肌に外気が触れていると、15分で皮膚機能が凍傷にかかり死に始める」レベルのものかと。僕がそこに引っ越した前年は記録的なブリザードが襲っていた地域なので、「今年もやばいかもよ」とカナダ人とノースダコタ人には「いやぁマジで気をつけろよ」と言われてました。

    車が故障で止まると翌朝に氷になった状態で見つかるとか、そんなんですものね。

  2. さすがサスカチュワン!!!

    バンクーバーは冬だ、寒いだ、と言ってもなかなかマイナスまで気温が下がることはないですからね。

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