東北大震災と海外在住日本人
東北大震災から、一年が経とうとしています。
ここアメリカでも、在米日本人による支援活動や外国人への募金呼びかけなど、海外在住者なりにどんなことができるか?と個人が頭をひねらせると同時に、この物理的な距離に心を痛めてきた一年でもあります。
ここでもう一度、被災された方、この災害で家族や友人、故郷を失われた方にお祈りを捧げると同時に、一日も早く明日への希望が見られるよう、サンディエゴからも応援していることを伝えさせてください。
震災から一年が経ち、アメリカで報道される日本関連のニュースは、原発の現状がほとんどになりました。
実際の津波の破壊力や、そこにいる人々の表情。そういったものが、ここアメリカでは報道されることがほとんどない中で、この動画は反響が大きかったし、コメントもいくつかつきました。
その中のコメントをいくつか紹介したいと思います。スペルやパンクチュエーションはそのままです。
I nevger realized how horrible the earthquake and its results were. I saw it on the news, but…this video puts it in perspective. I’m crying (phoenixwarrior42)
地震とその被害がこんなにもひどいとは知りませんでした。ニュースで見たけど・・・でもこの動画は本物です。今、泣いています。
we always support to japan whatever the problem because we are brother in the world. (icanicun7893)
どんなことがあろうと、いつも日本を応援しています。だって僕たちは世界の兄弟だから。
We have been praying for you from Vietnam. Pray for Japan! (ydoi004mmi)
ベトナムから祈っています。Pray for Japan!
I suddenly begun to cry when I was watching this (DasChui)
これを見ていたら、突然、泣けてきた。
Video editing wise, it is a beautiful portrayal of the tragedies which puts the overall and widespread suffering into a context that many more people can understand. Thank you!
My friend, Chigusa Otsuka, and her family survived the earthquake, but may become part of the tragedy of the nuclear power plants. I heard from her right after the quake, but have heard no more. I have her in my mind and pray for her health, happiness and strength.
My heart’s prayers go out to everyone in Japan! (HIstoryBelleSmith)
動画の編集について言うと、この悲劇と苦痛を多くの人が理解できるように表現されている。ありがとう!私の友人(Chigusa Otsukaさん)と彼女の家族は地震の被害は受けなかったそうだけど、原発問題の渦中にいるのかもしれない。震災直後に話したきり、連絡がありません。どうか彼女が健康で、幸せに、そして強くありますように。日本にいる全ての人のために祈ります。
very touching video, will share and spread around japan and people in japan are strong, we all should learn from them, be strong and stay strong! (kien5025)
とても感動する動画でした。シェアして広めます。日本の人々はとても強い。私たちも見習うべきです。どうかがんばって!
今回の震災で、私は、いかに多くの外国人が、日本に目を向け、被害に心を痛め、日本を助けるために何かしたい!と思ってくれている、ということを痛感しました。
震災直後に立ち上げたfacebookの英語グループには、数日で200人の参加者が集まり、日本のためなら、と無償で協力してくれるミュージシャンや、ウェブデザイナーなど、プロの方も多くいます。
日本は一人じゃない、日本人は孤立していない、ということを、世界が教えてくれました。
「日本は世界とまだまだつながれる」
私個人のチカラは小さいかもしれないけれど、世界のサポートを日本に伝えたい。そして逆に、日本からの助けを外に求めよう。
そう感じました。
日本は孤独に復興しなくても良いんです。
海外在住の日本人にしかできないことは、まだまだたくさんあります。
自分にできること、探し続けましょう。
震災の報道が途中から原発一色になってしまい、被害者の人々の生の表情や声が伝わりにくくなってしまった、という指摘は私も何度も耳にしました。日本への義捐金の額が他の被災国に比べてかなり少なかったのは「日本はリッチな国だから必要ない」という認識が強かったこともありますが、報道が原発一色になり、同情よりも恐怖を煽ってしまったことも大きかったそうです。
しかし、このようなビデオを見ると、Youtube、Facebook、Twitterといった新しいメディアの出現がそれを補ってくれているという心強さを感じます。個人が瞬時に全世界へ何かを発信できるということは、リスクも大きいけれど、同時に今まで国家が完全にコントロールできていた情報の壁を個人の力が超えられるかもしれないという大きな可能性を秘めていますね。
Tamamiさん
>同時に今まで国家が完全にコントロールできていた情報の壁を個人の力が超えられるかもしれないという大きな可能性を秘めていますね。
まさにその通りだと思います。最近のKony 2012とかもそうですが、今までは全く考えられなかった規模の人間と情報交換ができる。すごいことです。
この震災を通して、言葉の壁、世界から日本に対する偏見と誤解(「日本はリッチだし、大丈夫」というのがまさにそれ)、世界へのアピールの仕方、などが在米日本人として課題だなと感じました。
偏見と誤解に関しては、震災直後に私がすごく悲観的になってた頃、多くの外国人に、「日本は大丈夫だよ」って言われたんです。「これだけ経済力もある、強い国だから」って。でも経済力=復興力じゃないような気がして、反応に困りました。
日本はまだまだ誤解されている、という現実を知りました。
でもこの課題が見つかったからこそ、世界に近づける、とも私は感じたんですけどね。