『妊娠悪阻(Hyperemesis Gravidarum)体験談 in America』
こんにちは、Yukaです。
この記事は前回の記事:
の続編として妊娠悪阻の体験談を書いていきます。
特に悪阻真っ只中の方へのエール、悪阻で苦しむ方をサポートする方の参考になれば幸いです。
医療従事者ではないので、ふむふむと参考までに読んでいただけると幸いです。
(お食事中の方は読むのをお控えください〜)
(お食事中の方は読むのをお控えください〜)
持っていたつわりに対するイメージ
よくドラマで見るあのシーン。
ご飯が炊けた匂いで急にウッ・・・・オエ〜
そしてちゃちゃっと吐いて、スッキリして
ちょっと体調優れず、眠くなったりだるかったり
そんなイメージだったツワリ。
実際はこんな感じでした
- 食道が荒れすぎて胸焼けどころか火に炙られるような痛さ
- 胃液で喉が焼けて血が混じる
- 逆流する胃液で鼻の穴が焼けるように痛い
- 寝ていてもずっと船酔いのあの感じ
- 起きた瞬間から(なんなら寝ていても)気持ち悪い
- 水を飲んだ瞬間、倍以上の胃液が出てくる
- 1週間という短期間に5キロという想定外の体重が減る
- 飲まず食わずの状態で吐き続ける異様な様子
- 生きているだけで精一杯
さて、ザーッと思い出せる事を書いてみました。
今となっても完全にトラウマです。
ツワリの種類
悪阻には個人差はもちろんそれぞれタイプがあります。
ざっくりツワリの種類を紹介すると主に以下の5種類があります。
- 眠りつわり
一日中眠い。とにかく眠い。だるいな〜眠いな〜という時もあればその他のツワリからくる体力消耗も重なり
寝込んでしまうときも。 -
匂いつわりご飯の炊ける匂いでオエ〜の代表的な悪阻
とにかく匂いがダメ。
匂い、野菜、料理、洗剤、枕についた匂い、排水溝の匂い、そして夫の匂い(笑)・・・
とにかくありとあらゆる匂いがきっかけとなり吐きます。 -
吐きつわり匂いつわりによる吐き気もあれば
ただただ何もしてなくても、何も食べていなくても、常に吐き気を催すときも。
-
食べつわり
一日中胃がムカムカ。とにかく何かを口に入れていないと気持ち悪い。お腹が空くと吐き気が・・・ -
よだれつわり梅干しを想像するとジワ〜と出てくる唾液ありますよね。あれの重度バージョンです。会話ができないほど、常に口の中にジュワ〜と唾液が湧き出るように出てきます。唾液が常にたまり、寝ているときも唾液が。一日リットル単位で唾が出てくる、なんとも最悪・非常に気持ち悪い種類のツワリです
ツワリが重度の病気になる瞬間とは
さて、つわりには個人差がありますが
前回の記事のキャサリン妃のように”病気化”すると一体どうなってしまうのか。
その体験談を上記のツワリの種類別に書いていこうと思います。
- 眠りつわり
眠い、だるい、を通り越し
寝ていても吐き気。吐き気で起きる。起きているときは吐き続ける。
そんな毎日が続くと”生きる気力”が失われるギリギリのところまで
精神的にも肉体的にも体力・気力が消耗します。 - 匂いつわり
生活の中全ての匂いで吐き気を催す。
そうなると寝室で寝ていても枕の匂いで吐く。
歯磨きがしたくても歯磨き粉の匂いや排水溝の匂い、水道水の匂いで吐く。
喉が渇いて冷蔵庫を開けた匂いで吐く。
体力・気力の消耗につながり、そして吐くことにより脱水症状・身体の痛みが進んでいきます - 吐きつわり
吐きすぎて食道が荒れ、喉が切れ出血。
鼻に逆流する胃液で鼻血、鼻の穴が荒れる。
飲食しなくても吐くことにより脱水症状・飢餓状態に陥る。
すると今度はつわりの症状に加え、脱水症状・飢餓状態の症状が現れる。 - 食べつわり
空腹になった感覚で気持ち悪いので何かを口にすると
今度は吐いてしまう。胃が空っぽなので今度は逆流する胃液であちこちが焼ける。
気持ち悪いので食べては吐き、最終的に[吐きつわり]で紹介したのと同様
脱水・飢餓状態の症状が加わる。 - よだれつわり
飲食できない状態で1リットルの水が毎日、唾として体外に排出される。
ということは尿すら出づらくなくなり、脱水症状に陥る。
脱水症状・飢餓状態の何が危険なのか
では脱水・飢餓症状に陥るのどう危険なのでしょうか?
私は医療従事者ではないので医療的な説明は避けますが
飲食ができない上に嘔吐等で
- 体重の急な減少
- 血液が濃くなり詰まりやすくなったり、血の巡りが悪くなる
- 脈拍が速くなる
- 心臓や他の臓器に負担がかかる
- ケトン体が排出される
- 尿・便が出なくなる
- 起きていられない、めまいがする
- 意識レベル・思考能力が下がる
など、もはや吐く・眠い・気持ち悪いという不便さから
病的で生命の維持に関わる症状に変わってきます。
危険になる前に危険信号を読み取ろう
- 飲食できないのに吐き続ける(よだれが出続ける)
- 尿の量・回数が格段に減った
- 動機・息切れするようになった
- 体重が急激に減った
このような症状が見受けられるようになったらかかりつけ産婦人科にすぐに連絡をしましょう。
アメリカで受けた症状の処置・緩和方法
私が実際にアメリカで受けた・オプションとして提示された方法を紹介します。
(地域・病院・お医者様・保険によって違うと思うので参考としてお読みください)
- 点滴
- ビタミンやミネラルの入った点滴
- 鼻からのチューブ食
- 嘔吐・胸焼けの薬(Unisom+ B6, Zofran, Phenergan, Pepcid, Reglan)
*日本では妊婦に認可されていないレベルの薬がアメリカでは認可されています。
(日々認可リストは変わっているので必ずお医者様に確認を!!!) - 心拍数を下げるための薬 (Propranolol)
- 入院
- 在宅看護による点滴
まとめ
つわりが重症化すると妊娠悪阻(Hyperemesis Gravidarum)とよばれます。
ここまでくると誰もが通る道、ではなくなり
生命の維持に関わってくるので、医療の力で緩和・対処する必要が出てきます。
どうかどうか、真っ只中の方々は無理をなさらず。
我慢せず、おかしいと思ったら病院へ行ってください。
そして周りの方々は、どうか『どうせただのツワリでしょ』ではなく
立派な『病気』として認識していただきサポートしてあげてください。
をお届けします。
Visited 99 times, 1 visit(s) today