アメリカで中古車を買うには
こんにちは、Junです。アメリカに住むとなると、余程都会でない限り、車が必須!
我々もとにかく先ずは車をゲットせねば!という事で、車探しを開始。ステイ先の友人は必要時にはトラックを貸してくれていたのだが、このトラック、かなりデカイし、そこまで迷惑はかけられないので、いの一番にした事は、車探しであった。
お金があるならディーラーで新車を買えば済む話なのだが、まだこれからの事も決まっていないので、無駄な出費は避けて、まずは目星を付けた車種の中古をディーラーに見に行くことにした。友人夫婦にその話をすると、ご主人は「チャレンジャーだなぁ。俺は新車でもディーラーには行かない」、友人も「ディーラーには二度と行きたくないわ」と凄まじい拒否反応を示した。その理由は我々も翌日知る事となったのであるが…。
長く乗りたいので、①日本車のSUVである事 ②製造年が2010年以降である事 ③走行距離は10万マイル以下である事 ④諸費用込みで2万ドル以下である事の4点を主な条件とし、近所のフォルクスワーゲンのディーラーへ、Mazda CX-5の中古を見にGO。旦那は当初HONDA CR-Vを欲しがっていたのだが、この車種は中古でも全然安くなかった為、MAZDAに変更。
価格は、税金無しの状態で21000ドル超え。正直、高い…。
対応したセールスマンは、「いくらだったら買うんだ?とにかく希望額を教えてくれ!」と言うので、「18000ドル以下」と答えたら、「じゃあ上司に訊いてみる!」と居なくなり、暫し後、仏頂面の上司を連れて戻って来た。
上司は「ただでさえインターネット掲載価格で値下げしてるから、これ以下にはまからん」というつれない返答。「じゃーいいですわ」と帰ろうとした…が! ここで帰れないのがアメリカのカーディーラー。「じゃあ代わりにこの車はどうだ?」と色々勧めてくるのだが、型は古いのに安くないイマイチなのばかり。しかも更に税金約9%や諸手続の手数料までも加算される訳で、すっかり買う気を無くし、「もう帰る」と言っても、あーだこーだ言っては解放してくれない。
とどめにその上司が「車を買う事なんて楽しい事じゃないんだから、さっさと終わらせた方が良い」と偉そうに言ったので、旦那がキレた。言い返してはいないが、「仕事あるから」と引き留められるのも無視して車に乗り込み、「何でこっちが金払うのに、楽しい事じゃないって言えんだよ!お前らが楽しく買い物させないからだろ!」とご立腹。確かになぁ…。あんな風に言われると買う気あっても無くなるわ。
カーディーラーでお得に買うには、ああいう強引グマイウェイな人達相手の交渉術(セールスマンのトークより更に上を行く強気発言で押し通す等)に長けていなければ、時間を無駄にして疲れて閉口するのが関の山だと実感。実際、アメリカ人ですら「行きたくない」と言うのだから、あの尊大な態度は基本なんだろうな。
なのでディーラーは止めて、個人売買にする事にした。「Craigslist」で車を探し、一台安い2011年式のMAZDA CX-7を見つけたので、連絡して実車を見に行った。実物も見た目はキレイで、走行距離も24000マイル程度。試乗時にハンドルから手を離して走行してみても問題なし。安い理由は、「Salvage title(事故車)」だからとの事…。売り主は「前妻が右前をぶつけただけ」と言うので、車体番号を訊いて「CARFAX」でチェックしたら、最初のオーナーで結構な事故を起こして今は4人めのオーナーとの表示。どうも話がかみ合っていなくて怪しいので、「検討後返事をする」と言って家に戻り、友人達に相談してみた。
「事故車はリスキーだが、事故のダメージ具合によってはお買い得。9000ドルで落とせるなら、リスク覚悟で乗るのも有りだろう」という答えが返って来たので、その後色々調べて、工場でフレームのダメージ程度を調べる検査をして貰う事に。75ドル程度で、素人には判らない、フレームの歪みやエンジンルームの検査をしてくれる。
翌日、売り主と共に工場へGO。30分強の検査後、工場のオーナーから「見た目はすごくキレイに直ってはいるが、フレームの歪みは残っている。そもそも車のフレームは、一度強い衝撃を受けると、次の衝撃にはすごく弱い。Salvageは廃車扱いになっているから、ディーラーからももうない車として見なされているし、安全性を考えると、個人的にはオススメしない。」と言われたので、その場で購入はお断り。
その帰り、同じ車種で「Clean title(無事故車)」と明記してある物を見つけたので、持ち主にTelしたところ、今居る所から結構近くの病院へ来ているとの事。で、病院のICU駐車場で待ち合わせして、車を見せて貰った。何故かというと、そこのご主人がイースターエッグでサルモネラ菌にやられて、ICUに入っているからだそうで…。お気の毒だが、本来の住所はかなり遠かったので、我々には幸運であった。
こちらも2011年式のMAZDA CX-7。見た目は何も問題なく、CARFAXでもちゃんとClean titleと表示された。走行距離は6万マイル後半。プラスの点としては、4月頭にタイヤを替えたばかりだという。これはかなりお得。試乗もさせて貰って問題なく、値切り交渉でもお互いの納得のいく金額で合意したので、購入決定!
翌日、その病院からほど近い(つまり我々からも20分程度で行ける)SafewayにあるWells Fargo(銀行)で待ち合わせして、チェックで支払う事になった。車のタイトル(所有権)を移動しないといけないので、銀行員に公証人になって貰わないといけないからである。しかし、Safewayにあるような支店では、タイトルチェンジが出来ないと言われてしまった。
売り主は「タイトルのチェンジは今でなくてもいいんじゃないかしら」と言っていたようだが、私は全然聞いちゃなく、お手洗いに向かった。すると、Safewayの店員が近寄って来て「ちょっと、奥さん。タイトルは絶対にチェックを渡す前に変更しないとダメだ、旦那に念押しして来た方が良い」とこっそり耳打ちされたので、「何のこっちゃ」と思いつつも一度戻り、そのまま旦那に伝えたら「判ってるから大丈夫」と言われて終了…。
きっと店員さんは、イマイチ右も左も判っていなさそうなアジアン(私)が騙されないように、気を回してくれたんだろうなぁ…。その後、私に言っただけでは不安だったのか、銀行の人まで呼んで何か言ってたから、きっと彼にも伝えてくれたのだろう。銀行の人も「あ、これすごく大切だからね!」とわざわざメモに「Title change first!!!」って書いて渡してくれた。
そこから、近くのWells Fargoのちゃんとした支店へGO。公証人にサインをして貰い、チェックを渡し、無事に売買終了。公証人のサインは無料だし、個人売買の利点は、税金も不要で、合意した金額のみ払えば済む。
その後、旦那は乗って来た友人のトラックを、私が買ったばかりの車を運転して帰る事になり、ドキドキしながら運転…。東京ではずっと車に乗っていたけど、MTのコンパクトカーだったし、CX-7は結構デカイ上にAT車だったので、「左足は何もしない、左足は何もしない」と気を張って、手に汗かいた(笑)。
何とか無事帰り着き、ナンバープレート取得のため、近所の車のローン屋へ。車で金を借りられる所のようであるが、ナンバープレートも取得出来るのだ。しかも基本空いているから、ADOT (Motor Vehicle Division)と違って、待ち時間がない。
見た目はちょっと怪しいのだが、ちゃんとナンバープレートが取得出来る。
カスタムはどうするか暫し悩み、プレートだけカスタムにして、ナンバーはお任せにした。普通のナンバーは無料だが、カスタムプレートは$25、カスタム文字は別途$25取られるからである。デフォルトプレートも悪くないんだけど、カスタムで色々選べるなんて、こういう遊び心?があるのも、アメリカならでは。その場でドライバーを借りて、以前のプレートを外して新しいのに付け替えて完了!
という訳で、アメリカで中古車を買うなら、個人売買も視野に入れると良いと思う。自分が売る時も、ディーラーでは買い叩かれるが、個人売買であれば、Blue Bookに適正価格が設定されているので、お互い大損はしない。多分ディーラーだと受け付けてくれないような車でも売れるし。以前旦那が乗ってた96年式MAXIMAは、走行距離何と30万マイルで1500ドルで売れた(笑)。
ただし気を付けなければいけない点はあるので、下記に列挙しておく。
①実車は必ず見て試乗させて貰い、車体番号をCARFAXで調べて、ステイタスをチェックする。
②適正車体価格は、Blue BookとCARFAXでチェックし、信頼性も見ておく。
③売り主と話して、怪しくない人物がどうかをチェックする。何故車を売りたいのかも訊く。付属品などが不足していないかもチェック。
④必ずタイトルを変更した後に、支払う。
◆車関係の役に立つウェブサイト◆
CARFAX: VIN Numberが車体番号なので、それを入れると情報が出る。
Kelly Blue Book: 中古車売買必見サイト。
こんにちは 秀行と申します。こちらのグログを読ませていただきました。とても参考になります。いつも車を使っているのですが、最近私たちの車の不調をきっかけに買い替えを考えています。なかなか安い買い物ではないので正直まだ今は情報を仕入れているところでこちらのページに辿り着きました。今後もこちらを参考にさせていただき安全な買い物になるように心がけて行きたく思います。どうもありがとうございました。
上岡様、コメントありがとうございます。アメリカってとにかく中古車の値段が下がらないので、日本人からすると高く感じてしまいますよね。この時買った車は、2年経った今も別段何の問題もなく、元気に走ってくれています。Blue Bookで信頼性の高い車を事前チェックしておくのも良いと思いますよ。良い車と巡り会えますように。
ショックです。もっと早くにこのブログに辿り着けていたら・・・
この文面と同じ場面を体験したあげく、数時間後に仕事に行かなくてはならなかったのに、契約をしてしまいました。
それも、20,000のトヨタRav4を18900にしてもらったのをアメリカ人の旦那が「いいじゃん」と大層気に入ってしまったため、私はこんな高い車買えないと拒んだのですが、周りの重圧に「NO」と言えなくなり2週間前に契約。まだ、免許証も無いので、ディーラーに運転してもらって家に帰りました。(旦那は彼の車で)
眠れず、食べられずやせてしまいましたよ。
メンテナンスパックやGap保険。6年ローンでしめて31000ドル!!
パートで時給$11の私にどーやって支払えというのか。
旦那に15000ドル持ってるってばれたから・・・頭金は$3000以上支払わないでと言われたのも気にかかるところ。
Gap保険に900ドルなんてもったいないので、後でディラーに聞きに行ったのですが、「良い保険だから。事故したり故障した時に、保険でカバーできない金額を免責0でお金が下りるんだから」と言い切られ、契約解除できず。
仮免状態なので、パートには今もバスで通っています。ホント。情けない。
ローンが終わる頃には60だよ。私。
なぜ、サインする段階でぐずる私に旦那が同調してくれなかったのかって・・・
Yuka様、コメント返信が大変遅くなってしまい申し訳なかったです。
そんなに高くなってしまったのですか! それはショックですね…。
出来るなら保険も今一度見直された方が良いかもしれません。
解約出来ない保険なんてないですから。保険も走行距離に応じて安くなるものや、安全運転をするドライバーであれば安くなるものもあります。我々は今回の更新時、2週間スマホにそういうタイプの保険会社のアプリをインストールして走行した後、安全運転ドライバーと認められて、以前払っていた保険よりも条件は良い内容でほぼ半額になりました。試運転期間は適当な保険会社に入って日割りで払いましたが、そこへの解約も新しい保険会社がやってくれました。
ともかく、少しでも負担が減る事、祈っております。