「アメリカ人=お金に強い」は本当か? 〜マネーリテラシーの幻想と現実、日本とのリアル比較〜
こんにちは、Masaです。
アメリカ生活もほぼ30年、でも、日々「なるほど〜」と思う発見がまだまだ尽きません。今日は「え?マジ?」というお話です。
「アメリカ人って、ほんとにお金に強いのか?」ってこと。
日本では、アメリカ人=投資の達人、マネーリテラシー抜群、なんてイメージを持たれがちです。たしかに、401(k)、株式投資、副業、家計管理…アメリカ人って自分で経済を回してる印象がありますよね。
でも、実はこの“イメージ”、だいぶ補正がかかってると思うんです。今日はその実態を、Masaの体験と最新のデータから紐解こうと思います(Masaめちゃ調べて脳みそ飽和中😅)。
アメリカの金融教育ってどうなってるのか
2025年現在、全米50州のうち36州が「高校での金融教育を義務化」しています。でもね、この話、ちょっと複雑なんですね。
実施時期や内容はバラバラ
- 一部の州では選択制、あるいはまったく教えていない
- 子どもの頃からの「マネー教育」なんて幻想に近い州も…
例えば、Masaが住むカリフォルニア州。ようやく2027年から、高校で「パーソナルファイナンス」の授業が必修になります。…遅っ!😅(正直、もっと前からやってるのかと思ってました…)
アメリカ人の「お金の現実」
ここで、ちょっとショッキングな数字をお見せしましょうか。
- 全米のクレジットカード負債総額:1兆1,820億ドル(約168兆円!!!)
- クレジットカードの平均負債額:7,321ドル(約104万円!!!)
- 57%のアメリカ人が「Paycheck to Paycheckの生活」(=給料から給料までの生活)
これはもう、笑えないレベルです。
しかも、高金利のクレカ利用が普通なんですよね。金利18%〜24%って、もはや合法的な闇金かってレベル😅
「信用スコアを作るためにカードを使い、返せずに利息が膨らむ」─こんなループに陥っている人も多いんです。
日本と比べて見えてくる、マネー感覚の“文化差”
一方、日本ではどうでしょうか。
日本人は、クレジットカードを「借金の道具」ではなく、あくまで「便利な後払い手段」として捉える人が多いように思います。Masaの知人にも「クレジットカードは1回払い以外は使わない」って人、たくさんいます。実際、日本では分割払いやリボ払いを避ける傾向が強くて、「借金はできるだけ避けるべきもの」「借金=恥ずかしい」という文化が根強いんです。
それに比べてアメリカは、「借金はして当たり前。でもちゃんと返せば信用がつく」という考え方。クレジットスコアがあってこそ、車も家もローンが組めるし、家賃の審査も通りやすい。
この違いは、教育や制度の違いもありますが、根底には“お金との付き合い方”に対する文化的な価値観の違いがあると感じます。
なぜここまで違うのか?
一言でいえば、「制度と文化の違い」に尽きると思います。
- アメリカ:社会保障が薄い → 自分で稼ぎ、自分で守る
- 日本:年金・健康保険制度など手厚い → 国が守ってくれるという意識
そのため、アメリカでは自己責任が前提。お金の話もオープンだし、子どもにも早くから「稼ぎ方・守り方」を教えようとする親が多い。
一方、日本では「お金の話を家であまりしない」「学校でも教えない」という風潮が今でも残っている。どちらが良い悪いではなく、背景が違えばマネー感覚も違って当然だと思うんです。
我々が学べること
「アメリカは進んでる」「日本は遅れてる」─
こうした単純な比較に惑わされるのは危険だと思うんですよね。
たしかに、アメリカには「金融教育」の先進的な取り組みもある。でも、その一方で「格差」や「貧困ビジネス」も蔓延しています。
だからこそ必要なのは、
マネーリテラシーを“教育”と“習慣”で身につけること
学校、家庭、そして社会全体で、お金の話をタブーにせず、知恵として語れる文化が求められていると感じています。
Masaは今日も、「支払いは明朗1回払い。リボは一生使わん」を座右の銘に生きております。