「ゴミ出しは戦いだ!」~アメリカのゴミ収集車がもたらす日常ドラマ~
こんにちは、Masaです。
突然ですが、皆さんはアメリカのゴミ収集事情をご存じでしょうか?
「え?ゴミ?そんなの世界中だいたい同じじゃないの?」なんて思ったあなた。甘いです。アメリカのゴミ出しは、ちょっとした戦(いくさ)なんです。
トラッシュビンは3色の戦士たち
まず、ゴミを出すにもカラーコードがあるんです。
Masaの住むサンディエゴでは、こんな感じになってます:
(ビン=プラスチック製ゴミ入れ)
- 黒(グレー)ビン:一般ゴミ(trash)
- 青ビン:リサイクル(recycle)
- 緑ビン:生ゴミ・庭の落ち葉・枝(organic)
そしてこのビンたちは、毎週あるいは隔週で道路脇に並べられます。
一般ゴミと生ゴミは毎週回収されますが、リサイクルだけは隔週。この「隔週」ってやつがクセ者で、「今週あったっけ?なかったっけ?」と記憶力と観察力が試される心理戦が始まります。
月曜祝日=混乱の始まり
アメリカでは月曜日が祝日のことが多いのですが、そんな日が来るとゴミ収集スケジュールが一日ずれます。
これ、なにげに落とし穴です。
「昨日が祝日だったから、今日が回収日だ!」と思ってせっかくビンを出しても、それが間違っていたら丸一日外に置きっぱなし。そしてそのまま通りすぎていくゴミ収集車…。
ゴミ収集車の”荒ぶる回収スタイル”
そしてここからが本題。
アメリカのゴミ収集車って、とにかく豪快なんです。ロボットアームみたいなやつで、ビンをガシッと掴んで、上空でガッシャーン!と回転させ、中身をぶちまける。
で、問題はそのあと。
「そ〜っと地面に戻す」なんて発想は皆無。
「そらぁっ!」と投げるように戻すもんだから、ビンが転がる、倒れる、蓋が取れる、穴が空く…まさに被害甚大。
Masaの近所でも、すでに蓋が取れたビンが2つ、横っ腹に穴が空いたビンは当たり前(Masaの家のビンはすべて穴開き)。修理なんてありません。買い替えです。1個75ドル、自腹です。高っ。
でも捨てるにはもったいない…
というわけで、近所を見渡すと—
蓋が半分ちぎれてるビン、ガムテープで補修されたビン、「もはやバケツ」と化したビンたちがズラリ。
Masaも、粘着テープで応急処置してます。なんかもう、「ゴミビンのための応急医療チーム」みたいな気分です。
でもね、蓋がないと雨が入ってきて、そこに溜まった汁が…(ここから先はご想像にお任せします)。
そして…仕分けは「だいたい」でOK?
さて、日本から来た方が驚くのがここ。
アメリカ、ゴミの仕分けがめちゃくちゃゆるいです。
- リサイクルビンに、ピザの箱(油まみれ)を入れる
- リサイクル不能なプラスチックを入れる
- ひどいときは生ゴミまで混入
「これ絶対アウトだろ」というものが入っていても、誰もチェックしません。
そもそも、ゴミ袋は透明でもなんでもない、ただの白か黒いビニール。
日本のように中身が見える袋で、「これは規則違反ですね」とチェックが入ることもなければ、「あの家、昨日も仕分け間違ってたわよ」なんて近所のゴミチェック婆ちゃんもいません。
完全にノーチェック、自己責任スタイル。
結果、「リサイクルって意味あるのかな?」と不安になることも…。
でも、それがアメリカ。気にした方が負けな文化なのです(マジか?)。
ゴミ収集に課金の波が…!?
さらに最近、サンディエゴ市では「ゴミ収集にお金を取ろう」という話も。
「え、今まで無料だったの!?」という驚きと、「あのサービスでお金取るの!?」という二重のツッコミが渦巻いています。ただし、まだ決定ではない様子。でも本音を言えば、あの乱暴な収集スタイルが改善されるなら、少額であれば払ってもいいかも…と思ってしまったMasaがいます。
アメリカのゴミ出しは、文化体験だ
ということで、アメリカで暮らす皆さん、またこれから渡米する皆さん。
ゴミ出し一つとっても、アメリカ生活は「異文化コミュニケーション」の連続です。
- トラッシュビンとの共同生活
- ビン修理という新たなDIYスキル
- 隣の家のビンが転がっても気にしない心
- そして、多少の仕分けミスには目をつぶる寛容さ
これらがすべて合わさって、「アメリカで10倍うまく立ち回る方法」の一部なのです。
最後に、ゴミビンの蓋が取れたあなたへ。
Amazonのダクトテープは最強です。たった数ドルで、今日からあなたも「ビン・メカニック」!
ではまた次回のアメリカ地獄日記でお会いしましょう。