お財布にいくら入ってますか?

今朝、会社のカフェテリアで朝ごはんを買おうとしたら、お財布にまったく現金がなかったので(厳密に言うと50セントくらいしかなかった)、あわててオフィス内のATMに現金を引き出しに行きました。

いつからお財布が現金ゼロになっていたのかよく覚えていません。しばらく現金がない状態で暮らしていたようです。

アメリカの生活では支払いのほとんどがクレジットカードで出来てしまうため、このように現金なしで気がつかないまま数日過ごしてしまうことがときどきあります(私だけ?)。

東京で働いていたころは、お財布の中には数万円ないとなんとなく不安でした。

これは車のない東京生活で、会社の帰りに遊びに行って終電を逃してもちゃんとタクシーで帰れるように現金が必要だったからかもしれません。

当時まだクレジットカードが使えなかったコンビニで、ちょっとした買い物をするうちにあっというまに1万円札がくずれ、千円札がどんどんなくなっていったからかもしれません。

そして、当時はいまでは信じられないことですが、24時間現金を引き出せるATMがそんなになかったから、というのも大きいと思います。

コ ンビニにATMが設置されるようになったのは、ちょうど私が渡米する前後のころで、それまでは24時間引き出せる場所も限られているし、ATMそのものの 場所も限られている(銀行の中だけ、とか)状態だったので、引き出せる機会に多めに引き出していた、ということもあります。

現在、2012年の東京では、上記のような事情がすべて変わっているので(タクシーもクレジットカードで乗れるようになったようですね)、もしかしたら、日本もクレジットカードだけで何日も過ごせるようになっているのでしょうか?

ここ数年日本に帰っていないので、最新の比較ができないのですが、インターネットでちょこっと調べてみると、2010年に行われた調査によれば、日本の社会人が持ち歩く現金は平均で1万7千円という結果が出ているそうです。

また大体の目安として、「年齢 x 1000円」が妥当だという話も数ヶ所で見かけました。つまり、10代だと1万円代、20代は2万円代・・・私の年齢だと4万円持っているべきということでしょうか。

この数字を比較対象としてみると、やはりアメリカに住む人々が持ち歩く現金はずーーっと少ないと思います。

私と同じ年齢で、お財布の中に400ドル以上入っている人がたくさんいるとは思えません。よっぽど何か事情があって、現金が大量に必要というのではない限り、そんな「大金」を持ち歩くのは、ちょっと危険だという認識が一般的だと思います。

私個人の場合で言えば、お財布の中には20ドル~60ドルくらいあるのが普通でしょうか。周囲に聞いてみて大体そんな感じで、100ドル以上という人はめずらしいと思います。

私が渡米したばかりのころ、ボーイフレンド(現夫)とファーストフードのお店に入って、私が自分の分を支払おうとお財布から20ドル札を何枚か出したところ、隣にいた彼が「わー、すごい大金持っているね。銀行強盗でもしたの?」と冗談を言ってきました。

2人とも貧乏学生だったので余計にそう感じたのでしょうが、当時つい最近まで東京で数万円持ち歩いていた私にとって、数十ドル(数千円相当)持っていたくらいでなんで「銀行強盗」と冗談を言われるのかさっぱりわかりませんでした。

でも、今だったら確かに、20ドル札が何枚もお財布に入っていたら「たくさん現金を持っている」という気分になると思います。

アメリカ人の全員が、というわけではないですが、たとえば私はスターバックスで数ドルのコーヒーを買ったときもクレジットカードで支払います。1ドルでもマイレージのポイントがつくし、それ以前にレジの人もカードのほうが楽なのです。

現金だとおつりを数えて渡す手間があるところ、カードだとスライドするだけ、(スタバの場合はなぜか)サインも必要なし。

ア メリカで「こんなところでもカードで払えるの?」と思ったのは、病院です。お医者さんの受付にもビザとかマスターカードOKのサインが出ていたときはびっ くりしました。まあ、医療費が高いので保険がないと数百ドル(数万円相当)支払わなきゃいけないことがあるので、カードが使えないと大変なのですが。

私の大学院の学費もクレジットカードで支払いました。電話代やインターネットの接続料もカードです。

スー パーマーケットでもカードで払えるのは、日本も同じになってきているようですが、おばあちゃんが1人店番しているような小さい個人商店などではどうでしょ うか。アメリカではよっぽどお店のドアに大きく「Cash only」などと但し書きがついていなければ、クレジットカードで払えるところがほとんどです(20ドル以上買い物した場合、など条件がつくところは多 い)。

スーパーマーケットやドラッグストアのレジで便利なのは、デビッドカード(ATMカード)で支払い、ついでに「Cash Back」というサービスを選べることです。支払いに使うデビッドカードの口座から、現金の引き出しができるのです。普通、そのカードの銀行以外のATM では手数料がつくところ、手数料なしで現金が引き出せるのでとても便利なシステムです。

手数料を払うくらいなら、と、ATMではなくてドラッグストアに行き、どうせ買おうと思っていた雑誌とか、ガムなど、小さい買い物をして現金を引き出す人も多いです。

ところで、先日日本人の友人と集まって食事していたら、最近帰国した人が「日本では今、みんな携帯でお金を払っている」と言っていました。電車に乗るときも自動改札で携帯を「ぴっ」とやるんだとか・・・?

前回帰国した際、「Suica」というJRのカードを「どこに差し込めばいいんですか」と駅員さんに聞いてあきれられた私には、もうついていけなそうです。 自動改札で携帯のどこをどう「ぴっ」とやるのか想像もつきませんが、「アメリカは何でもカードで支払い」とか言っている間に、日本はそこを飛び越えて、何 でも携帯で支払うから現金を持たない社会になっているのかもしれません。

次回帰国したとき浦島太郎にならないよう、もうすこし携帯支払いについて勉強しておこうと思います。 

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4 comments on “お財布にいくら入ってますか?”

  1. 私も支払いのほとんどはクレジットカードです。
    マイレージのポイントを集めているから(笑
    でも日本のスーパーだとこのカードは使用できませんというのがあります。
    スーパーが独自で提携しているカードでなければ使えないという、なんだか
    心の狭~い感じ、しませんか?
    特にうちの場合、食料品は会社払いのカードで支払いたいので
    こういうケチんぼなスーパーは利用しません(笑

    携帯によるピッは私は使っていません。なんとなく不安です。
    携帯を落としたことがあるので。。。

  2. そういえば。。。現金がお財布に入ってる事自体があんまりありませんね。車を運転していると、沢山のホームレスが少しでもいいんで恵んでくださいという看板を持っている。。。ホームレスになった理由はいろいろあるんだろうけど、私みたいな、外国人がアメリカ人の会社でアメリカ人と同様に働き、アメリカ人(うちの旦那)と娘を養ってるんだから、何でも必死でがんばればなんとかなるんでは?っと思ってしまう。旦那曰く、薬付けになった人や、精神病の人だからしょうがないよと言われますが。日本では障害者の人でも働ける場がある。アメリカでもある。

    身体障害者の人には同情してあげてしまうけど、どうしても健康そうで土方でもして働けそうな人にはお金あげようと思わないけど、心が少しはいたまないわけでもない。財布にお金がないと、お金がないからしょうがないよって思うようになってからは、お金をあんまり財布にいれて置かない方が気が楽だなって思ってしまうんで、私のお財布はいつもすっからかんです。

  3. Hisayoさん、携帯でいろいろ支払えるとなると、たしかに携帯を落とすのは怖いですね。クレジットカードを落とすようなものですが、すぐに連絡して機能をとめてもらったり、あとで申請して返金してもらうとかのシステムがあるのでしょうか・・・
    マイレージは大きいですよね。私もクレジットカード使用の理由はそこが大きいです!

  4. Naoさん、コメントありがとうございます!
    私はユダヤ教徒なので、ラバイから、ホームレスの前は素通りしてはいけないと言われているのですが、現実には主人がお金をあげたら「少ない」と文句を言われてもっと要求されるなど、不快な出来事もあり、現実は難しいなあと思っているところです。
    フォスターケアを出たあと何もサポートがなく、ホームレスになってしまう人も多いと聞きます。私たち外国人はたしかにアメリカ人よりも不利な点は多いですが、母国の日本は豊かな国だし、いざとなれば帰れるし、そんなふうにフォスターケアからたった一人、ぽーんと放り出された子供たちよりもずっと恵まれているんじゃないかなと思います。
    たしかにいろいろな事情があるのでしょうけど・・・
    良心が痛むのでお財布を空っぽにしているというNaoさんはとても優しい方だと思います。でもご自分の保身のためにも、ある程度の現金は持っていたほうがいいかもしれませんね(ホールドアップにあったときなど・・・一生ないことを祈りますが)。私も気をつけます。

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