アメリカって、学歴社会?

よく日本は学歴社会と言われます。

少なくとも私が若かった頃(もう数十年も前の話ですが)は、良い高校に入って、良い大学に行けば、大企業に入って将来安定した生活が送れると言われていました。だから、皆、東大とか慶応、早稲田とか目指して、必死になって勉強していたんですね。

「それと比較すれば、アメリカは自由奔放な国なんだから、学歴なんてクソ食らえ、自分で頑張れば、会社のトップにだってなれるんです。あー、アメリカってなんて良い国なんだろう。」と考えている人がいたら、それは大間違い。顔を洗って出直していただいたほうが良いと思います。ビルゲイツは別ですよ(ま、彼は、ハーバード中退ですから、学歴はあったかもしれませんね)。スティーブジョブスだって別でしょう(彼も一応大学は出ています)。

アメリカに来て、働くまでは、私もそう思っていました。


実は、アメリカ、もしかしたら、日本なんかよりもずっと学歴社会かもしれません。間違いなく学歴社会です。

今、うちの部署は、人が不足していて、死ぬほど忙しいので、求人広告を出して、技術者を応募しています。多いときは週に十数人の履歴書に目を通しますが、まず、見るところは、もちろん、その人の持っている過去の経験ですね。で、次は、やはりどこの大学を出ているか、大学院は出ているか、なんです。

人によっては、まず学歴でスクリーニングします。それから、過去の経験を見ます。なぜかと言うと、大体学歴の高い人は、それなりの経験を積んでいることが多いから。でも、学歴だけで選んじゃうと、失敗する可能性は高いんですけどね。

高校卒業、短大卒業では、(少なくとも)良い技術職には就けません。私の周りは院卒、それも博士課程を出ている人がたくさんいます。それでも、出世コースから外れて、ちまちま働いている人もいるんです。

会社に入ってからも、出世コースに乗りたい人は、会社が終わってから、夜間の大学に通って、MBAを取ったり、ドクターを取ったりします。それほど、学歴が大切なんですよ。ちょっと怖いくらい。

もちろん、例外もあります。私の知り合いは高卒で、今そこそこの会社のVice Presidentをやっています。人のやっかみを買っていますが、ひたすらマイペース。ガンガンチャレンジします。よく働きます。人の面倒も良く見ます。だからあそこまで大きくなれたんでしょうね。

あ~、俺も頑張ろうっと。 

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4 comments on “アメリカって、学歴社会?”

  1. はじめまして^^
    自分は大学受験に失敗し、学歴コンプレックスに悩んでいる大学生です。カウンセラーに通いまくってます。
    アメリカが日本よりヒドい学歴社会だというのはよく聞く話です。でも僕みたいに大学受験に失敗したヤツは日本にいてら一生バカにされ続けるんでしょうし、だったら試しに海外へ逃亡した方がいいかなぁと思ったんです。
    アメリカだと「会社に入ってからも、出世コースに乗りたい人は、会社が終わってから、夜間の大学に通って、MBAを取ったり、ドクターを取ったり」すると書かれていましたが、そういう意味では学歴上の敗者が復活しやすい社会なんですよね?
    とにかく自分は将来海外に住んでみたいです。日本じゃ一生ゴミ扱いでしょうし、とりあえず海外に逃げてみたいんです。もし逃亡先の国で再び馬鹿にされたら、そのときにまた悩むことにします。

  2. トムさん、初めまして。コメントありがとうございます。

    そうですか、学歴コンプレックス...。

    今でも自分の学歴にコンプレックスを持たなきゃならないような社会なんですね。

    確かに美しい学歴を持った人は得だと思いますね、私も。

    口では、やる気さえあれば不可能なことは無いと皆言いますが、それを受け入れてくれるような社会じゃないと無理と考えてしまいますね。

    実は私の学歴もそれほど美しくないんですね。卒業した大学は三流だと思ってますし。成績だって、要領で通ってきましたから。

    でも、コンプレックスはなかったですね。

    友達に東大とか、慶応とか結構いましたけど、自分が勉強してきたことは、彼らと同等かそれ以上だと常に考えてきました。ま、強がりって言ってしまえばそれまでですけどね。

    でも、人間、頭の良し悪しで、その人の人格を決めることは出来ないと思うんですよね。決めてしまうような人も周りにはたくさんいますけどね。

    でも、決め付けたいやつはそうさせておけばいいと思ってずっとやってきました。「そんなの、かんけーねー」ってやつです(笑)。

    そんなこと考えてるよりも、自分自身をしっかり見て、自分に今何が出来るのか、これから何を目指すのかを考えて、それに向かって突っ走ってきました。

    もちろん、途中で「やっぱだめかぁ~」って思うこともありましたけどね。でも、そんなときに支えになってくれた人もたくさんいるんですよ。

    私の場合は、それがうちのかみさんであったり、子供たちであったり。彼ら、口で何と言っていても、やっぱり励ましてくれるんですよね。

    だから、「こりゃ、頑張らなきゃいかんよな~」なんて思えて。

    これの繰り返し。

    今も一つ大きな問題を抱えているんですけどね。それは、そう簡単に乗り越えられないような問題。でも、絶対にあきらめない。

    一つ、私がトムさんに惹かれたのは、あきらめていないこと。

    投げやりになっているのはいただけないと思いますよ。

    でも、アメリカに行ったら何かつかめるかもって言う気持ちを持っていらっしゃること。

    厳しいことを言えば、「やけになってるから、勝手なこと言ってるだけかも」って思うかもしれませんよね。

    でも、ウソでもいいと思うんですね。実際にその中に飛び込んでみれば良いと思うんです。で、「やっぱり自分は甘かったか」と思うか「お、結構いけるじゃん」って思うかは、やってみなきゃわからないことなんです。

    正直、私は、石橋を叩いても渡らない慎重なやつって昔言われてました。

    でもね、今は、石橋を叩く前に、とりあえず渡っちゃえって感じ。考えあぐねて、スタートの機会を逸するよりも、とりあえず前に進んで、進みながらあーでもない、こーでもないって考えればいいじゃんって考え方。

    アメリカはすごく学歴社会です。でもね、トムさんがおっしゃるように、落ちこぼれでも、学歴コンプレックスに悩んでいるやつも、まだ、チャンスがある、受け皿はある社会なんですよ。

    高校卒業して、軍に入って、ベトナムから帰還した兵士たちが、大学に入りなおして、ベンチャー企業を立ち上げて、大成功している人もたくさんいるんですよ。

    高校卒業も出来なくて、まともに勉強しなかった超落ちこぼれでも、夜間大学通って、立派に社会に戻ってきたやつらも数え切れないんです。

    だから私はアメリカが好きなんです。

    そりゃ、他を見れば、大変なことがたくさんありますよ。

    でも、チャンスはたくさんある。

    トムさん、このコメントを読んでもらえるかどうか分かりませんが、学歴コンプレックスで悩む必要はありません。

    トムさんの周りはそう言う目で見るかもしれない。でも、そう言うやつらにはそうさせておけばいい。気にする必要はないです。

    トムさんの思うように行動すれば良いと思いますよ。

    でも、くれぐれもトムさんの周りには迷惑をかけないようにしましょうね。特に応援してくれる友達。

    宝です。

    こんなに長いコメント、書いたことがないですよ(笑)。

    トムさんがそう言う気持ちにさせてくれました。

    今後ともよろしくお願いいたします。

  3. Masaさん、こんにちは!約束どおり戻ってまいりました。

    それと、トムさん、はじめまして。学歴コンプレックスの話興味深いです。

    僕は日本の大学に行ったことはないですが(受験失敗のため(汗))、アメリカの大学・大学院を卒業して、アメリカで成功した日本人の一人として、アメリカ情報をブログで提供している者です。

    僕は高校卒業後アメリカンスクールへ2年ほど行っていたのですが、そのときの高校の教師たちは猛反対して、”浪人してでも日本の大学へ行け!”と言っていました。今になってみると、僕はアメリカの大学へ進んで、人生で多分1番か2番目に大事な決断をして、よい方向に向かったと思っています。高校の時の先生を見返した感じです。

    もうアメリカにすんで14年以上になりますが、仕事に困ったことはありません。アメリカはあきらめなければ成功できる国です。僕自身がその証明になっていると思います。

    僕も日本人から見れば、日本の大学に行けなかった学歴上の敗者ですが、仕事と英語の面から見れば、勝者と言っても過言ではないと思っています。

    これからもあきらめずに海外へ行く夢をもち続けてください。逃亡というと変にNegativeに聞こえますが、良く言うと海外で成功するチャンスです。

    僕はいつも”The cup is always half full, or half empty.”の気持ちでがんばっています。Negativeな気持ちを180度ひっくり返して、よい方向で考えることが大事です。

    がんばってくださいね!

  4. おお、マサルさん、ご無沙汰しておりました。

    コメントありがとうございます。

    いやぁ、このコメント、泣けますねぇ。何か、こう、すごくがんばって来たことが良く分かります。

    そんなご苦労があったなんて、全然知りませんでした。

    このコメント、記事にさせていただきました。

    著作権はありませんよね(笑)。

    今後ともよろしくお願いいたします。

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