アメリカで大学受験

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アメリカの大学を出ているわけではないのであまり細かいことまではわからないのですが。今、うちの子供がその時期なので、そこから学んだことを少し書いてみようかと...。



日本の受験と違って、アメリカで大学に行くために必要になるものは以下のようなものです。



高校の成績
確か、高校2年以降の成績が大学に行くのが普通です。たとえば高校3年生で履修した科目がこれこれで、それらの成績がこれ...とか。



SAT Reasoning Testsの成績
Scholastic Aptitude(Assessment) Testと言って、日本で言うところの「大学入試センター試験」のようなものです(われわれの時には、「大学共通一次試験」と呼ばれていました)。これは3つのメジャーなセクションに分かれています。

Critical Reading(英語リーディング)
Mathematics(数学)
Writing(英語ライティング)

この3つは必須。各800点満点。つまり3つの合計が2400点満点。



SAT Subject Testsの成績
これは、何と言うか...選択試験のようなもの。日本で言えば、数学Ⅰとか数学Ⅱとか、あるいは、化学、生物、日本史、世界史等など。日本語、韓国語、スペイン語などの語学もあります。これも800点満点。普通は、受験する大学によって、20教科のうちから2教科とか、3教科を受験します。私の子供たちのような日本人の場合、日本語のサブジェクトテストは、満点をただでもらえるようなもの。ちなみにうちの子供たちは満点ではありませんでした。Cry



エッセイ
日本で言うところの小論文...かな。でも、試験時間が決まっているわけではなく、とりあえず自分で書いて、見直して、どんどんブラッシュアップしていきます。塾や学校の先生から指導を受けることもあります。で、完璧になったところで大学に提出。内容は、たとえば、「なぜ、この大学のこの学科に入りたいのか」とか。



ボランティア、リーダーシップ
これは、試験ではありません。高校生活の中で、日ごろ行っていること。たとえば、何かのクラブのヘッドになって、他を指導するとか。あるいは、ボランティア活動に参加するとか。



秀でたもの
これも重要だと思います。たとえば、陸上競技の短距離走で、地区の大会で優勝したとか、高校のコンサートバンドで毎年最優秀賞をもらっているとか。あるいは、全米数学試験(あるかどうか不明ですが)でトップクラスの成績を収めたとか。



Letter of Recommendation
これは大抵私立大学に提出します。先生からの推薦状。公立大学の場合には必要ではないかもしれません。



大体こんなもんだと思います。



カリフォルニアの州立大学を目指すものは、これらを11月末までに大学に提出する必要があります。すべてオンラインで提出が可能なので、提出期限を正確に言うと、11月30日午後11時59分。カリフォルニア大学バークレー校、ロサンゼルス校、サンディエゴ校...など、カリフォルニア大学は10個以上(だったかな)ありますが、一度にすべての大学に対して応募することができます。もちろん、「応募料60ドル X 大学数」だけの費用は必要になりますが。だから、「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」式の応募も可能。



周辺の州立大学もほとんど(全て?)が、11月末をアプリケーションの提出期限としています。私立の場合は、1月1日とか1月10日とか、期限が違っています。



で、大学側は、これらの資料から総合的に判断して、合否を決めることになります。合格発表は、普通3月初めから末までの間。合格した場合、(確か)5月までに、行くかどうかの意思表示をする必要があります。



たとえば、カリフォルニア大学バークレー校、ロサンゼルス校から合格通知を受けた場合、4月にそれぞれの大学に行ってみて、大学の雰囲気とか、周りの街の様子とかを見て、行くかどうかを決めることができます。





日本とはずいぶん違いますね。「自由な発想」を重んじるアメリカならではでしょうか。

 

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4 comments on “アメリカで大学受験”

  1. テストとか大変そうですね。

    でも、受験日が重なったりとかないんで多くの大学を受けれるのは良いですね。

    ちょうど自分も今大学受験なんですよ。。

    こっちは受験料が1校30,000円くらいなんで、受験料を貯めるのがキツイです。。。wwww

  2. N@さん、毎度です。コメントありがとうございます。

    >ちょうど自分も今大学受験なんですよ。。
    ええ、あるところで拝見しました。あれだけすごい技(笑)があれば、志望校は絶対に大丈夫ですよ。自信持っていきましょう。

    >受験料が1校30,000円
    そうですね。はるか昔の話ですが、私も万円オーダーの受験料を支払った記憶があります。

    大丈夫。がんばってくださいね。

  3. 外は雪さん、初めまして(かな?)。コメントありがとうございます。

    >APの数と点も重要ですよね
    はい、そうでした(汗)。説明が不足していました。

    APはAdvanced Placement Programと言って、大学レベルのコースを高校で学べるプログラムです。ですから、授業も高校としてはかなり高度になります。

    通常成績は、5段階、A、B、C、D、F(なぜかEがありませんが)で、それぞれ、4~0点の点数がつきます。

    APの場合、これが5~1になります。

    簡単に言うと、APを取らない場合、全てのクラスでAを取ったとして、点数の平均(GPA)は4になります。

    APクラスをいくつか取った場合、すべてAを取ったとすると、GPAは4以上になるってことですね。

    良い大学を目指す場合には、このGPAが4以上必要になりますので、必ずAPクラスを取る必要があります。

    ですから、外は雪さんのおっしゃるように、APクラスをたくさんとって、Aを取れば、GPAが良くなると言うわけです。

    外は雪さん、ご指摘ありがとうございました。

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