アメリカの「フリーウェイ」と「ハイウェイ」の違いは何だ?
こんにちは、Masaです。
さて、今日は、Masaもアメリカに来た頃にその違いがわからなかったこと、「フリーウェイ」と「ハイウェイ」の違いについてのお話し。
アメリカって「フリーウェイ」と「ハイウェイ」があるの、ご存知ですか?日本の「高速道路」と同義ですかね?
フリーウェイはI-5とかI-15などのInterstate Highway(インターステートハイウェイ)、SR-56とかSR-78などのState Route(ステートラウト)と呼ばれるState Highway(ステートハイウェイ)があります。
これらは「ハイウェイ」ですよね?でも、これらを「ハイウェイ」という人はまずいなくて、普通は「フリーウェイ」と言います。混乱しますよね。どうしてなんでしょう。
結論から言うとフリーウェイとハイウェイの違いは実はなくて、フリーウェイはハイウェイの一部で、フリーウェイはハイウェイなのですが、その逆は必ずしも当てはまらない…ってことです。わかります?
ハイウェイというのは、一般的に他の道路よりも高速度制限が設定されていて、複数の車線があることが一般的です。ただし、2車線の道路であることもあります。
じゃぁ、フリーウェイはというと、フリーウェイは、完全なアクセス制限がある分割されたハイウェイとして定義されます。信号機や交差点、鉄道や他の道路との交差、または私有地へのアクセスがないんですね。で、フリーウェイは主に大都市間を結ぶために設計されています。一方ハイウェイは、限定されたアクセス、高速、多くの車線を必要としません。ということでハイウェイは小さな町とか田舎を通ることもあります。
まとめると、フリーウェイとハイウェイの主な違いは、アクセスの制限または制御にあります。フリーウェイへのアクセスは、専用のランプでのみ可能です。また、フリーウェイはハイウェイよりも一般的に速度制限が高く設定されています。
ずいぶんスッキリしましたね。
実は、もう一つ、エクスプレスウェイというのもあって、これは部分的なアクセス制限がある分割されたハイウェイのこと。一方フリーウェイは完全なアクセス制御を持っています。そのため、フリーウェイはエクスプレスウェイなのですが、その逆は当てはまらないってことになります。混乱しますね。
じゃぁ、どうして「フリーウェイ」というのか。その名前の由来は、煩わしい交差点や私有地へのアクセスからの「自由」を意味して、歩道がなくて歩行者の通行が禁止されていることから「フリーウェイ」というとか。
さて、カリフォルニはにはフリーウェイを巡視する「カリフォルニアハイウェイパトロール(CHP)」という警察組織があります。「ハイウェイ」というくらいだから、「ハイウェイ」も巡視しているかというと私が知る限り「フリーウェイ」のみ。もちろん、フリーウェイ、ハイウェイに関わらず何か交通に関わるようなことがあった場合には、その限りではないのですが、でも一般的に「フリーウェイ」のみ。じゃあ、どうして「カリフォルニアフリーウェイパトロール」じゃないのか?
調べてみました。
「カリフォルニアハイウェイパトロール(CHP)」が「ハイウェイパトロール」と呼ばれる理由は、その名前が組織の成立時に由来しているためとか。CHPは1929年に設立されて、その当時の主な任務は、カリフォルニア州のハイウェイ、つまり主要道路の交通法規の執行だったんですね。この時代には、「フリーウェイ」という用語や概念自体が一般的ではなかったらしく、大部分の主要道路は「ハイウェイ」と呼ばれてたとか。
このCHPの名前は、時代が変わって、道路網が発展した今でも変わっていません。ま、講習に広く認識されている名前を変更することは、早々簡単なことじゃないですからね。変えたら混乱を招く可能性もありますし。
自慢じゃありませんが、Masaはアメリカに来て以来、車関係で警察のお世話になったことがありません。安全運転!…って、実は要領」が良いだけだったりして。