アメリカのクレジットカードの審査とかについて調べてみた
こんにちは、Masaです。
今日はアメリカのクレジットカード審査について語ってみたいと思います。実は10年以上も前の話ですが、この話をしたことがあります。
さて、アメリカのクレジットカード審査はかなり厳しくて、色々な評価が行われるようです。ご存じでした?日本ではクレジットカード発行のとき、どのような基準で発行されるんでしょうか?実は考えたこと無かったりして…。
で、アメリカに初めてきたときに、初めて「クレジットカードをゲットすることはそれほど簡単ではない」ということを学びました。
審査で評価されるのは以下のようなことらしいです。
クレジットスコア
⚫︎ クレジットスコアは300から850のスケールで評価されて、高いほど信用度(クレジット)が高いとみなされます。
⚫︎ FICOスコアやVantageScoreというのもあって、アメリカではよく使われるクレジットスコアのモデルのようです。
このクレジットスコアがどのようなことで決まるかというと、以下のようなことが評価されるているようです。
⚫︎ 支払い履歴
これはローンとかクレジットカードとか、その他の債務の支払いが遅れていないか、債務不履行になってないかを評価するものです。
⚫︎ 債務の総額
その人が持っている債務の総額です。一般的にクレジットカードには利用可能な上限が決まっていて、そのクレジットのうちどれだけ使っているかが評価されるようです。
⚫︎ クレジット履歴の長さ
長期間のクレジット履歴があると、リスクが低いとみなされる場合もあるようです。
⚫︎ 新規クレジット
短期間にたくさんのクレジットカードを新しく開くと、リスクが高いとみなされる可能性があるみたいです。
⚫︎ クレジットカードの多様性
色々なクレジット、たとえばクレジットカード、住宅ローン、学生ローンなど、をうまく管理していると、高いスコアにつながるらしいです。
審査で評価される要素を続けます。次は、
⚫︎ クレジットレポート
上でお話ししたように、色々な側面から評価されたスコアが記録されたものです。
⚫︎ 収入と雇用状況
定期的な収入が得られていて、しかも、雇用状況(会社勤めなど)が安定していると、リスクが低いと評価されます。ま、当たり前といえば当たり前ですが。
⚫︎ 今の債務状況
現時点でたくさんのローン(たとえば、車とか、家電とか)や、クレジットカードに債務がある場合、新しいクレジットカードの審査に通りにくいのが一般的のようです。
⚫︎ 住宅状況
これも重要な指標ですよね。家を所有しているとか、長期間同じ場所に住んでいると、安定した生活を送っているとみなされて、審査に通りやすくなりそうです。
⚫︎ その他の要因として、
過去にクレジットカードの審査に落ちた場合、その情報も影響するとか。
一部のクレジットカード会社は、家族のクレジット履歴も調べられるとか。
クレジットカードの申し込み者がこのような要素についてどれだけ強いのか、弱いのかによって、審査結果が決まるとのこと。
審査は普通数分から数日かかって、結果はオンラインで確認するとか、郵送されたりしますね。最近では、オンラインでクレジットカードの申し込みができるのが当たり前で、それなりのクレジットカードスコアがあれば、その場で審査に通るのが一般的ですかね。
で、ここまでが、クレジットカードの審査の話。
ここからは、「日本からアメリカに来たんだけど、クレジットカードはゲットできるんですかね?」という話。
一般的に、アメリカではクレジットヒストリー、つまり上でお話ししたような評価、判断の元になるもの、がないと、普通のクレジットカードをゲットするのは難しいと言われています。現に、私がアメリカに初めて来た時は、個人でクレジットカードをゲットせず、私の所属する会社の名前(会社の信用)で、クレジットカードを作りました。それから20年、ひたすらそのクレジットカードを使うことで、クレジットヒストリーを積み上げてきた、ってことですね。
じゃぁ、会社の名前を使ってクレジット口座を開けない場合、クレジットカードは作れないのか?というと、そうでも無いようで、いくつか方法があるようです。早速調べてみました。
⚫︎ Secured Credit Card(セキュアド・クレジットカード)
これが、最も一般的な方法のようですが、このカードは、利用可能額に対して同等の金額をデポジットとして先に支払う形になります。なので、例えば、このカードで1万ドルまで使いたい場合には、あらかじめそのクレジット口座に1万ドル入金しておくことになりますね。で、定期的な支払いと、責任あるカードの使用によって、少しずつクレジットヒストリーを築いていくってことですね。
⚫︎ 共同申請者または保証人を用いる
家族や親戚、あるいは友人が良好なクレジットヒストリーを持っている場合、その人を共同申請者または保証人としてカードを申請することができて、承認されやすくなる傾向にあります。
例えば、アメリカに赴任してきてたお父さんがその会社の信用を使ってクレジットカードを作ると、お父さんと同様、アメリカでのクレジットヒストリーの全くないお母さんも共同申請者としてクレジットカードを作ることができます(というのがほとんどです)。お母さんは収入が全くないにも関わらずクレジットカードがゲットできてしまうわけですね。
⚫︎ 小売店のカード
一部の小売店では、独自のクレジットカードを発行していて、これは一般的なクレジットカードよりも審査が緩い場合があるようです。ただ、高い金利や年会費がかかる場合もあるようなので注意する必要があるかもしれません。でも、一旦こんなクレジットカードをゲットできれば、それでもクレジットヒストリを積み上げていくことができるので良いかもしれませんね。ちなみにコストコ(Costco)もクレジットカードを発行しています。
⚫︎ 学生用クレジットカード
学生さんの場合には、学生用クレジットカードをゲットすると良いかもしれません。やはり、普通よりも審査がゆるくて、初めてクレジットカードを取得する人向けに設計されているようです。もちろん、使ったら、支払い期限までにしっかりと返済が必要です。確かうちの息子や娘が通ったカリフォルニア大学も学生用クレジットカードがあったような…。
ということで、Masaもアメリカに来たときには、色々なクレジットカードを作りましたが(最初は会社の信用ね)、最終的に今は3枚になりました。Amex、コストコカード、Apple Cardの3枚。これ以上増やす予定はありません。上でもお話ししましたが、あまり作りすぎるとクレジットスコアが落ちるので。
このクレジットスコアが高いと、以下のような色々な利点があります。
⚫︎ 低い金利でお金が借りられる
⚫︎ かなり良い条件でローンが承認してもらえる
⚫︎ 高額のローンが得られる
⚫︎ 賃貸住宅の申込の時にすぐに承認される
⚫︎ 場合によっては就職とか昇進にもクレジットスコアがチェックされるとか
ちなみにMasaのクレジットスコアは限りなく上限に近いです。なぜかと言えば、必ず支払い期日に全額返済してるから。以前、支払日を忘れていて、支払いが数日遅れたことがあるのですが、それだけで数ポイント落ちてしまったことがあって。なので、しっかりと期日までに返済していれば、必ずクレジットスコアはどんどん上がっていきます。
日本から赴任されてきた人たちは日本のカードを使っていることが多いようですが、アメリカのクレジットヒストリーには何の寄与もしません。なので、とにかくアメリカでクレジットカードを作って、しっかりとクレジットスコアを上げていくようにしましょう。