アメリカのバス

10年前、カリフォルニアに留学していた時、車の免許のない私は、どこへ行くにも移動手段はバスでした。そこで、見つけた日本のバスとの違い。カリフォルニアは、みんな車を運転する生活なので、バスを利用するのは、老人や私のような車のない学生(それもめずらしい)バスが混雑するなんてことは、めったにありません。そして、バスの中が広い。車いすが入ってきてもいいように、座席をたたむと、車いす用のスペースになるという仕組みになっていて、車いすの乗り降りも、割と簡単になっている。日本と大きく違うのが、なんといっても、バス停に駅名がないことだろう。もちろんアナウンスもない。なので、その土地を知らない人にとっては、かなり大変。景色を見て、ここら辺かな?と思ったところで、黄色いひもを引く。たまに、バス亭に車が駐車してあったりすると、その先の駅まで降ろしてもらえなかったり…。カリフォルニアのバスで一番驚いたところは、運転手が途中のセブンイレブンの前でバスを停めたと思ったら、乗客を待たせて、自分のランチを買いに行ったこと。日本じゃ考えられない行動ですよね!でも、乗客も何も文句を言わずに、よくあることみたいな顔で平然としている。そして運転手は座席でランチを済ませて、ようやく出発。これは、NYでも考えられない行動です。さすが、マイペースカリフォルニア。

これは、有名な話ですが、バスの時刻表はあってないようなもの。たまに、急にバスがキャンセルになり、次のバス(30分先)を待たなくてはならない時も、よくありました。あのキャンセルの意味はよく分かりませんが…。バスの運転手に女性が多いのも、日本との違いを大きく感じさせたことでした。そして、バスの運転手はかなり強気。乗客が、「バスが来るのが遅い!」と運転手に文句を言ったら、運転手も負けじと、対抗。「私に文句言わないでよ!私は、ただ運転してるだけなんだから、このトラフィックに文句をいいなさいよ!」と怒鳴り散らしている光景を目撃して、私は唖然。これも日本では見られない光景です。ここNYのバスは、多少カリフォルニアのバスとは違って、もう少し東京に近い感じがしますが、それでもやはり、停車駅のアナウンスはなく、自分で行き先を分かっていないといけません。そして、NYでは車を運転する人がそれほど多くないので、乗客も老若男女様々です。もちろんラッシュアワーもあって、バスがギューギューになることも。NYのバスでいいところは、乗り換えがタダということ。バスから次のバスに乗る時は、乗り換え券というものがもらえます。そして、バスと電車のパスは同じものを使用するので、電車から、バスに乗り換える時に、何時間か以内だったら、バスが無料になるのです。逆も同じで、バスで最寄りの駅まで言った場合、電車は無料になります。これ、すごく良いと思いませんか?東京でもこのシステムを導入すればいいのに。 

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2 comments on “アメリカのバス”

  1. 私も、バスは衝撃的でしたね・・・。
    まずは時刻表。
    本当に多くても15分に一本で、路線によっては、ピーク時でも一時間に一本とか。需要がないんだな~と思ったら、やっぱり乗客はいなくてガラガラ。
    バス停もきちんと言ってくれないから、毎回ドキドキで、「降ります」ボタンもないから戸惑いました。あんな、紐を引っ張るってどれだけ原始的なの?!と思いました。

    でも、アメリカの公共交通でいいな、と思うのは、自転車を運べるところ。バスには車体前部に荷台があったり、それが使えなかったら自転車を持ち込んでバスに乗れますね。地下鉄でも自転車持込オーケー。混雑時はだめだったかな?

  2. 同感です!
    わたしは今OCで留学中なのですが、市内バスがすっごく不便です。。
    20分遅れるときもあれば、時刻表の数分前にバス停を通り過ぎてて、次まで50分くらい待たなきゃいけないときもあったり。
    がっくりきます。
    東京で交通の便利さに慣れていたので、まだまだ慣れないです。

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