アメリカのNPOとチャリティ団体

こんにちは、Erinaです。

先日、ドネーションをしよう!という記事を書きましたが、今回はアメリカに存在するNPOとチャリティの紹介をしようと思います。

 

まず書いておくと、アメリカのチャリティ精神は日本に比べてものすごく強く、これらの団体の活動もとても活発です。私たちの生活や、政治への直接的な影響力も大きく、普段、NPOやチャリティと関わっていないと思っている人たちも、何らかの影響の中で生活しています。

(注:NPOとチャリティの違いは、チャリティは全て非営利だけれど、全てのNPOがチャリティというわけではないというところです。しかし、今回の記事では特にその違いは分別しません。)

 

アメリカで生活する上で、どんな団体が何をしているかを知ることはとても大切だと思うのですが、みなさんはどれだけNPOやチャリティを意識しているでしょうか。

今回は、私が気まぐれに思いついた代表的なチャリティ・NPOを紹介してみます。

 

ではまず、「アメリカで有名な企業は?」と聞かれたら、どんな名前が出てくるでしょうか。

  • Target, WalMart, Macy’s, Nikeなどのリテール
  • Ford, GMなどのオートメーカー
  • AT&Tなどのインフラ&サービス
  • Starbucks, Krogerなどの食品系
  • Apple, MicrosoftなどのIT系

などが思いつくと思います。

 

では、NPO・チャリティ団体はどうでしょうか?

 

え~っと・・・・YMCAとか?

あれってNPOだよね?
the_Y_yellow_logo

そんな感じですよね。

NPOやチャリティ団体は、テレビやインターネット上で大々的に宣伝を打つことはないので、「団体名を挙げて」と言われても、なかなかピンと来ないかもしれません。

しかし、街中を注意深く観察していると見えてくるものがあります。

 

まずは、店舗のあるNPO

などは、寄付された物品や洋服を売り、その売り上げが様々なニーズのある人たち(退役軍人やDisabilityのある人たちやホームレス)へのトレーニングなどに充てられています。これらの店舗は、”Second-hand shop”などと呼ばれ、つまり「古着屋」ですね。

Salvation Armyは、クリスマス前になると、グローサリーストアの前で赤い缶スタンドの横に人が立って、チリンチリンと鐘を鳴らしています。寄付をお願いしている人たちです。

 

goodwill-logo Salvation Army

 

存在がアメリカのイベントとなっているNPO

Girl Scout

「今年もこの時期か!」と思わせてくれるのがガール・スカウトの女の子たち。

cookie-boxes

通称、”Girl Scout Cookies”と呼ばれるバラエティ豊富なクッキー販売が、アメリカで毎年行われます。春くらいだったかな?これも、グローサリーストアの前で小学校高学年くらいの女の子たちがクッキーを販売し、一箱4ドル(だったかな?)のクッキーの売り上げはガールスカウトの運営に充てられます。

 

Make-A-Wish
makeawishlogoこれは一年でこの時期、ということはないのですが、ローカルニュースでよく取り上げられる活動をしています。

“Make a wish”、つまり「願いを叶えます」という名前のこの団体は、命に危険のある病気だと診断された子供たちの願いを叶える団体です。

泣いてしまうのでここでは詳細を書きませんが(汗)、このページでこの団体が始まったきっかけが書かれています。たとえば、スーパーヒーローになりたいという5歳の男の子の夢を叶えるため、町にエキストラたちを用意し、バットマンのコスチュームを着た男の子を登場させるというのが、先日サンディエゴでもありましたね。‘Youtubeなどで”Make a wish”と検索すると、色々なケースが出てくると思います。

個人的に、この団体はとてもアメリカらしいなと思っています。

 

Susan G. Komen

susangkomenこの記事でも書きましたが、アメリカでは乳がんへの認知度がとても高く、毎年10~11月になると、全米であるイベントが行われます。”Susan G Komen 3-day walk”と呼ばれる3日間かけて街中をウォーキングするイベントです。

参加者はショッキングピンクのTシャツや帽子をかぶり、中には乳がんで亡くなった家族メンバーの写真を持ってこのイベントに参加します。このイベントへの参加料は乳がんリサーチなどの費用に充てられているそうです。

 

 

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地元に根付いたNPO

南カリフォルニア限定で申し訳ないですが、サンディエゴの街中で目にする「バンパースティッカー」や「ライセンスプレート」などを見ていると、地元に根付いたNPOが見えてきます。

 

Surfrider Foundation

surfriderfoundationこれはサーファーたちを中心に、きれいな海を保存する活動をする団体です。水質の研究や、ビーチでのゴミ拾いなどを積極的に行っています。

 

 

 

Keep Tahoe Blue

KeepTahoeBlueGif“The League to Save Lake Tahoe”という団体は、そのポリシーの”Keep Tahoe Blue”というフレーズでポピュラーかもしれません。

カリフォルニアとネバダの州境にあるLake Tahoe(タホ湖)の保全活動をしている団体です。

KPBS

media-logo-KPBSSan Diego State Universityのキャンパスに隣接するスタジオがあるKPBSは、サンディエゴではチャンネル10でPBSチャンネルを放映しています。

日本のNHKみたいな感じですが、たまにCMがあります。

小さな子供に人気の番組(セサミストリートやおさるのジョージなど)や、教養番組などが多いので、ファミリー向けです。

 

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個人的に関わったNPO

Junior Achievement

この記事でも書きましたが、子供や若い世代に教育を行っているJunior Achievement。ファイナンスリタラシーと呼ばれる、お金やビジネスについての教育は、こうやって積極的に行われています。

 

Project Wildlife

LOGOBlue1208_fullこの団体は、サンディエゴ管内で保護された野生動物を保護し、自然に帰れるようになるまでの保全活動をしています。

実は、学生時代、生物学専攻だった頃に、この団体でボランティアをしていました。拾われた野鳥の雛たち(手のひらにすっぽり乗る)を小さなバスケットに入れて、そこでえさや水をスポイトであげる作業です。めっちゃ可愛いです。

「ほぉ~、こんなことやる人たちがいるんだなぁ。」と社会勉強になりました。

 

 

 

・・・・と、ざっくばらんに選んでしまいましたが、アメリカにはこの他にもごまんと存在するNPO。

アメ10の過去記事でも、サンディエゴのNPOで活躍する日本人女性たちを紹介しましたので、ぜひ読んでみてください。

 

 

また、Forbesでは毎年、アメリカのトップチャリティを紹介しています。

このリンクではトップ50団体がリストアップされていますが、その規模は大企業並なことから見ても、アメリカでいかにNPOが強いかということがわかります。

たとえば、トップのUnited Wayという団体は、低所得家庭をサポートするプログラムや、義務教育を修了するためのサポートプログラムを提供している団体ですが、その総収入は$4,266,000,000、日本円にして約4,300億円。

ちょっとリサーチしてみましたが、総収入規模が近い日系企業はベネッセホールディングスが4,237億円、ユニ・チャームが4,283億円です。(参照サイト

・・・と、企業とNPOを比べるのは難しいですが、大まかな指標としてってことで。

 

どうでしょうか?

みなさんはどんなNPOに興味がありますか?

 

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2 comments on “アメリカのNPOとチャリティ団体”

  1. こんにちは!

    介護検索をしていたら辿り着きましたが
    いろいろ興味深いお話が書かれていて参考になりました。

    私が興味のあるのは日系のNPOです。
    時々、ネットで検索したりしますが募金活動以外の
    情報があまり得られない印象です。
    寄付、募金はしたが後どうなったんだろう?
    普段、どんな活動をしているの?など
    活動内容を気軽に誰でも見られるブログやFBなどで
    定期的に情報発信されれば良いのにと思う事があります。

  2. 納豆さん、コメントありがとうございます!

    私も同じことを思ったことがあります!
    日系企業や団体のウェブサイトって、かゆいところに手が届かないものが多いですね。
    「これ以上知りたければ、直接、問い合わせてください」というものも多く、ちょっと遅れてるなぁ・・・という印象があります。情報量という意味でも、日本のものはかなり少ないですよね。

    また遊びに来てくださいね~♪

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