アメリカ人と名刺交換
こんにちは。ご無沙汰のMasaです。
今日は、アメリカで働く人が必ず出会う「名刺交換」のお話です。
日本在住の方も、国外在住の方も、アメリカへビジネスで出張したことがある方々が多いと思います。
そんな方々、名刺交換ってしたこと、ありますよね?
ちょっと、こんな場面を想像してみましょうか。
あなたは、日本のある電子部品メーカーの営業だったとしましょう(すみません、私が技術屋なんでこんな設定になってしまうのですが)。
あなたは、あるアメリカ企業の技術グループに、今日の午後1時にアポを取ってミーティングをすることになっています。
あなた、その会社のフロントデスクに向かいます。
あなた:「あの、午後1時にXXXさんとミーティングをすることになっています。」
受付:「ああ、XXXさんですね、聞いています。今、呼びますのでそこでお待ちくださいね。お待ちいただく間に、ここにあなたの名前と面会者、今の時間を記入して、最後にあなたのサインをここに入れてください。」
あなた:「わかりました。」
しばらくすると、ミーティングの担当者が受付にやって来ました。
XXX:「やぁ、こんにちは。お会いできてうれしいです。早速会議室の方に行きましょうか。」
あなた:「こちらこそ、よろしくお願いします。」
受付:「では、このバッチを付けていってください。」
あなた:「ありがとうございます。」
で、あなたは、XXXさんと会議室に向かいます。
会議室案内されると、そこには、3名ほどの技術者が集まっていました。あなたは、彼らとは初対面なので、多少緊張気味で挨拶をしにいきます。
技術者A:「Kevinと言います。システムをデザインしています。初めまして。よろしくお願いします。」
と、彼は握手を求めてきました。
あなた:「(おっと、名刺を渡そうとしたんだけどな。握手が先か。)」
と、あなたは戸惑います。どう言うわけか、相手はまだ自分の名刺を持っていない。
あなた:「(名刺をいつ渡せばいいのかな…。)」
握手が終わると、Aさんは自分のズボンのポケットから財布を取り出し、中から黒ずんで角が丸く、しかもシワができているような名刺を取り出して、親指と人差指で掴んで、ヒョイとあなたの目の前に差し出し、
技術者A:「よろしくお願いしますね。」
あなた:「(おっと、これが名刺交換だな)あ、こちらこそ。」
と言いながら、新入社員教育の際に習ったように、両手で名刺の角を持って、相手の前に差し出します。相手は、それを親指と人差指で掴んで、サッと取っていきます。
これで、挨拶、1人終了。
次は、
技術者B:「Billです。エンジニアリングマネージャです。初めまして。」
と、握手を求めます。
あなた:「あ、よろしくお願いします(あれ、名刺持ってなさそうだな)。」
最後は、
技術者C:「Justinです。よろしく。」
と言いながら、技術者Aさん同様、握手が最初、その後、自分の胸ポケットから、名刺を1枚つまみ出して、あなたに無造作に、名刺の向きも見ずに渡します。
挨拶は終了。そして、皆席につきます。
と…、その時、いきなり、Billさんが、
技術者B:「あ、名刺がこんなところにあった。これ、私の名刺ね。」
と言いながら、親指と人差指で自分の名刺を挟んで、「手裏剣」よろしく、あなたの方にサッと投げる。名刺は机の上を滑りながら、私のもとに。
これは実際、アメリカ企業で働く私のグループが日本人の営業とミーティングを行った時目にした光景です。
もちろんこれは極端な例ですが、まぁ、だいたいがこんなものです。
以下は、名刺交換についてのトレーニングビデオです。これも、我々日本人が学んだものとはずいぶん違いますね。
あなた、もうアメリカ人との名刺交換は怖くありません。
名刺交換は大きなカルチャーショックですね。
あの角が丸くなった名刺・・・苦笑
番号が変わったから、と手書きで直してある電話番号や書き足してあるメールアドレス。手裏剣投げ・・・笑
日本人の方は、誰もが両手で名刺を差し出してくれますが、あの反射的な行動は見ていて礼儀正しい!と感動せざるを得ないですね。
Erinaさん、そうそう。自分の名刺を忘れたら、一緒に来ている会社の人間の名刺をもらって、自分の名前とか電話番号に書き換えちゃう人とか。
なんでもありですね。
Masaさん
そうですね、名刺交換ひとつ取っても、アメリカと日本は全然違いますよね。
交換してすぐ、わたしの名刺の裏側にメモ書きとかする輩までフツーにいますし。(笑)
Jackさん、こんにちは。コメントありがとうございます。
そそ、ノート持ってきてないから名刺にメモしてしまうとかね。とにかくいろいろな人がいます。