アメリカ企業で働くためのメジャー(専攻分野)
「美国より」のmisakiさんからコメントをいただいていましたので、もう少し詳しく話をしようと思います。
私の働いている会社は、通信系のICを開発販売しているのですが、周りの人間を見回してみると結構いろいろな大学から来ています。
ハードウエア技術者を見ると、大きく分けて2つの専攻分野から来ています。
1.Electrical Engineering
2.Computer Engineering
私の理解だと、1は大きな意味で2を含んでいます。多分、1を専攻していれば、ある程度2についても勉強できると思います。そう言うクラスが取れるはずです。
1は、電子工学から、電子回路、電気回路、通信、無線通信まであらゆるものを含んでいます。2は、基本的にはコンピュータのハードウエアについて学びますが、今の時代、どこにでもコンピュータが載っていますから、「コンピュータ」と言う狭い世界について学ぶのではないと思います。個人的には、今は、1、2と言うわけ方じゃうまくいかないんじゃないかと思いますが。
2は、おそらく、IC内の回路のデザインなど、かなり細かい部分まで学ぶはずです。Verilogなどのハードウエア記述言語を使ってFPGAの設計なども学ぶでしょう。でも、1でも学べると思いますね...。
ちなみに、上記の学士号を持っている人はBSEE(Bachelor of Science, Electrical Engineering)を、修士号を持っている人はMSEE(Master of Science, Electrical Engineering)とレジュメに書くのが普通です。
ソフトウエア技術者を見回すと、圧倒的に、Computer Scienceを出てきている人が多いですね。多分、九分九厘そうでしょう。Computer Engineeringと違って、コンピュータのソフトウエアのことについて学びます。日本語で言う「情報処理」はここに入ると思います。
マーケティングや、プログラム/プロジェクトマネージメントも、技術者出身の人が多いですね。大学や大学院を卒業した後、しばらくハードウエアエンジニアやソフトウエアエンジニアの仕事をして、その間に、夜間大学でMBAの勉強をし、MBAの学位を取得した後、マーケティング部署に移動するとか...結構います。
会社によっては、うちの会社のように、「マーケティングはMBA必須」と言うところも結構あるようです。
特許関係の部署にも、技術者上がりの人が多いです。大学を卒業して、技術者を続けながら、大学で特許・法律を学んで、学位を取得したら、特許部に移るとか。
その他、エンジニアリングの専攻分野として、機械工学(Mechanical Engineering)、環境工学(Environmental Engineering)とか、いろいろな分野があります。アメリカの大学のホームページをご覧になると、もっといろいろと載っていると思います。
Masaさん、詳しい説明ありがとうございます。
misakiさん、どういたしまして。お役に立てたかどうかわかりませんが。