アメリカ企業で新卒採用
留学生の方々からたまに質問を受けます。
「どうしたら、アメリカ企業で働けるでしょうか」
なかなか難しい質問です。いつもどう答えようか迷います。
簡単に答えると、
「日本であるような新卒大量採用は、アメリカではありません。なので、新卒募集企業はないと考えた方が良いです。」
就学中に「会社から内定をもらう」なんてことも聞いたことありませんし。もしかしたらあるのかもしれませんけどね。よほど良い大学出身で、学業やスポーツですばらしい実績を残した学生であれば、野球やフットボールのドラフトではありませんが、企業から声がかかることがあるかもしれません。
アメリカ企業は、基本的に、新人を雇って育てると言うことをしません。育てるシステム(新入社員研修とか)もありませんし(マネージャ研修などはありますけどね)、育てる時間ももったいない。なので、卒業したての純白状態の学生を雇うことはまずありません。
逆に、即「戦力」になれる人を雇います。入社したその日から仕事に取り掛かれるようなひとを雇います。
。。。
。。。
落ち込みました?もう、目の前真っ暗ですか?
ではどうすれば良いか。
まず...
私の話は100%正しくはありません。なので、例外もたくさんあるはずです。
日本企業のアメリカ法人は、日本の文化を持ち込んでいるかもしれませんから、新卒を採用しているところもあるかもしれませんね。ですから、まずは日系企業からあたりましょう。
では、アメリカ企業で働きたい場合はどうすれば良いか。
新卒採用はまず期待できません。学生には実績がないですからね。
でも、可能性はゼロではありません。どうすれば良いかというと...
「インターンとして採用してもらう」
留学生の場合は、「プラクティカルトレーニング」と言うのがあるはずです。確かFビザでアメリカ企業でインターンとして働くことができるはず。1社だでではなくて、同時にいくつかの会社で働くことができます。INSに申請する必要があるんですけどね。それに申請から認可が下りて働けるまでに3ヶ月ほどかかるとか。
プラクティカルトレーニングについての詳細は、ネットで調べれば山のように出てきますので、チェックしてみてください。
インターンとして採用されれば、まずは第一関門突破です。そこで実績をあげます。仕事の場を与えられたのですから、言われたことをただ単にやるのではなくて、1従業員として会社に貢献すれば良いのです。他の社員よりも余分に働けば良いのです。
100%確実とは言えませんが、その会社があなたを採用してくれるはずです。アメリカ人もこの手段で就職先をゲットしていることが多いようです。
以前働いていた会社で、インターンから正社員として採用された人がいました(採用したのは私だったりして...笑)。
今の会社でも、採用されることを目的に、インターンのポジションにたくさんの学生たちが応募してきています。インド系の学生が多いです。中国や韓国からの留学生も多いですね。不思議なことに、日本からの留学生は見たことがありません。どうしてでしょう。
まずは行動ってことですかね。
がんばりましょう!
新卒採用は職種にもよるかもしれません。
理系は即戦力が必要になるので、インターンの経験は強い武器になります。
マーケティングやセールスは、それぞれの会社でのトレーニングが必要になるので、新卒枠(entry-level)の求人がありますよ。
あとは景気にもよりますね。
今の時期、どの会社も新卒をトレーニングする予算がないので、どんな分野でも厳しいのは現実です。
だけど、新卒の強みは、逆に「経験がないこと」。つまり、企業が好きなように企業の色に染められることです。
新卒に期待されているのはとにかくやる気、それのみ。
日本人学生、がんばって!
SDエリナさん、超ご無沙汰でした。コメントありがとうございます。
マーケティングやセールスは新卒枠があるんですか。知りませんでした。知ったかぶりはすべきではありませんね(苦笑)。失礼しました。
なるほど、
>新卒の強みは、逆に「経験がないこと」
>新卒に期待されているのはとにかくやる気
日本的なところもあるんですね。
実は私、今週の水曜日にインターンの学生を一人インタビューすることになっているんですが、私もやはり見るところは「やる気」のみです。場の雰囲気を盛り上げることができるかどかだけがポイントだと思っています。大学の4年生ですから、持っている知識もしれたもので、ほとんど実践には役に立ちませんからね。
「よっしゃ!何でも来い!」みたいな人だったら、それ以外何も聞かずにパスかも(笑)。