アメリカ企業を円満退社
from http://www.workbridgeassociates.com
少しご無沙汰でした。Masaです。
さて、今日は、アメリカ企業を円満に退社することについてお話しようと思います。寿退社ではなくて、アメリカ企業を誰にも恨まれずに退社する方法です(笑)。
会社を辞める際は、アメリカ企業でも日本企業でも、やることに変わりはありません。
まず、退職願(resignation letter)を直属の上司に渡します。書くことはだいたい決まっているのですが、
- 自分のポジションを辞する旨
- 最終日がいつか
- お礼
くらいでOKです。
日本の場合、上司と相談の上、退職日を決めるのが一般的だと思います。有給休暇の残りをくっつけたりして、最終日が決まるのが普通ですよね。
アメリカの場合、よほどのことが無い限り、退職願を提出して受理されてから2週間位内に退社することが普通です。競合メーカーに移る場合には、退職願が受理された翌日に蹴り出されることもあるようですけど。
首切りスレスレで辞める人は別として、とりあえず、組織に取り入れられていて、今いなくなると困るような人が辞める場合は、引き止めに会うことが結構あります。
一般的に会社を辞める理由は:
- 給与額が他に比べて安い
- 上司が気に入らない
- やっていることが面白く無い
くらいだと思います。
一番簡単な引き止めは、給与額の見直し。わたし的には10%増辺りが普通ではないかと。まぁ、もちろん会社にもよりますけどね。臨時ボーナスで逃げる場合もあるような。人によっては、1.5倍くらいゲットすることもあると聞いたことがあります。ありえない話ですよね。じゃぁ、今までの給与額はどうやって決められていたんだってことになりますから(笑)。
上司が気に入らなくて辞める人に対しては、部署を変えるなんてこともあるでしょうね。今いる部署にかなり近い部署に配置転換…かな。遠いと会社に残ってもらう意味がないから。あるいは…、稀ですが、上司にお引き取りいただくとか。もちろん上司に問題がある場合に限りますけどね。
やっていることが面白くなくて辞める人には、とりあえず、その人のやりたいことを提案してもらって、しばらくそれをやってもらうとか。あるいは、小さな配置転換とか。
でも、一旦辞めると決めた人を引き止めることはそうそう簡単なことではありません。次の会社が決まっていることがほとんどですから。
ちょっと、会社よりの話になってしまいました。話をもとに戻して…
退職届が受理されたら2週間後には会社を出て行くわけですから、その間に仕事の引き継ぎが必要になります。これを疎かにすると、出て行った後に何を言われるかわかりません。
「やっぱ彼に辞めてもらって正解だった」
とかね。
まずは、上司と相談して、今自分がやっていることをすべてリストアップ。漏れのないようにします。リストには、自分が関わっている部署とその担当者も入れた方がいいですね。自分がリードしているミーティングも大切です。
そして、退社日よりも前に終わらせることが出来るものはそのスケジュールを入れます。あまり無理のないように。退社日までに出来ないと周りの人達に迷惑がかかることになりますからね。退社日に終わらせられないものについては、上司と相談の上、担当者を決めます。ふつーは、グループでミーティングをして、その中で担当者を決めるのが一般的ですかね。
次は、仕事以外のこと。
退職願を出した後、どこから聞きつけてきたのか、
「おい、お前、辞めるの?」
「この会社辞めて、どこに行くんだ?」
などの、いろいろな人達がオフィスにやってきます。オフィスを複数でシェアしている場合には、他の人の迷惑にならないようにしましょう。
会社の中で作り上げた人脈は、その会社を離れても将来的に繋ぎ続けたいものです。すべてのコネクションに感謝を忘れずに。また、いつ、どこで一緒になるかわかりませんから、とにかく良い関係を保ちたいです。
今は、FacebookやLinkedInなどのソーシャルネットワークサービスがありますから、たとえ大きく距離が離れていても、良い友だちでいることは可能ですよね。
退社前の2週間はとにかく明るく楽しく振舞います。意識してそうしろって言っているわけではありません。あくまでも自然にね。そうすることで、周りの人をハッピーにするだけではなく、自分の気持ちもハッピーになれるから。
そして辞める際には、これまでにお世話になった人たちに、「さよならメール」を一斉配信します。
これは、退職ToDoリストの中で最も大切なことだと思っています。上司と喧嘩別れをする場合でも、今までにお世話になった人たちに必ず出します。普通はこんな感じですかね。
Dear all,
You might already have heard the news, but I would like to take a moment to let you know that I’m leaving my position at (会社名) tomorrow.
I have really enjoyed my tenure here and I really appreciate having had the opportunity to work with all of you last X years. Thank you for the support, guidance and enouragement you have provided me during my time at (会社名). I will really miss daily interactions and working on the projects with you.
I would apprecaite any continued advice you could provide as I start the next phase of my career.
Please keep in touch! I can be reached at my personal email address:
メールアドレス
or via LinkedIn:
ソーシャルネットワークサービスのURL
Thank you again for your support.
Best regards,
自分の名前
重要なのは、これをいつ配信するのか。
一般的には、退職日、つまり最終日に出すのが普通なようです。
が、個人的には、前日の午前中に出すのがベターだと思っています。その会社に何の未練もないのなら別ですが、その会社で得た「つながり」を今後も大切にしたいのなら、「さよならメール」は前日に出すべきだと思います。
なぜなら、そのメールに対して、たくさんの人達が返信をくれるから。その返信に対して、一通一通丁寧に返信をします。これで、その人達とは一生つながり続けられるはずです。もちろん、定期的に自分のステータスをアップデートする必要はありますが、ソーシャルネットワークなどで、その人達のアップデートを見た場合や、自分が何かアップデートした場合、「How are things going with you?」なんて必ず声を掛け合えることができるから。
どこの会社にいても、円満に退社することが大切だと思います。
以上、最近の自分の経験を元に書いてみました(爆)。
Masaさん、こんにちは。
辞める前(引継ぎ)・辞める時(最終日の挨拶)・辞めた後・・・本当に大切だと思います。私は人事を担当しているので色々な人を見送って来ました。「どうせ辞めちゃうんだ」という事で、結構本性が出ます!(笑)
>どこの会社にいても、円満に退社することが大切だと思います。
会社の為ではなくご自身の為に、可能な限り円満退社されるべきです。去り際は結構見られているし、辞めた後で語り継がれる要素だったりします。
スーさん、コメントありがとうございます。
確かに「別に私一人辞めたってどうってことないでしょ」と考えちゃう人が多いですよね。そこをきっちりと終われば、何かの機会にまたその会社に戻ろうとした場合に、すんなりと戻れるとおもいますね。
Masa san this is a great posting. I DO agree with you re: the the timing of farewell/thank you email. I have seen many people sending out the email a few hours before their departure. My thank you/good luck response often get bounced back to me and often that would be the end of our contacts.
Thank you for a great advise!
Yuka
Yukaさん、こんにちは。コメントありがとうございます。Hopefully you can read this comment in Japanese. 😉
私も前の会社では、会社を出て行く直前にありがとうメールを出していましたが、今回は、とにかくいろいろな人たちにお世話になったので、どうしたらその人達にお礼ができるかを考えた末、前日に出すのが一番良いのではないかと思った次第でして。そのメールを見た人たちが必ず返信をくれるはずと言う前提の元にですけどね(笑)。
お役に立てて幸いです。