アメリカ大学 - 囲い込み作戦?
アメリカの大学の合格発表が行われています。
通常は、3月初めから終わりまでに全ての結果が出ますが、一部、スタンフォードやハーバードなどの私立大学が4月1日に合格発表をするようです。
ですので、今週水曜日で(ほぼ)全ての発表が終わると言うことになります。
カリフォルニアでも、University of California系の大学が3月に入ってから合格発表を始め、先週木曜日、3月26日のバークレー校で合格発表が終わりました。
私立大学には日本で言う「特待生入学制度」のようなものがあって、成績優秀者、あるいは、何か人よりもダントツに秀でたものを持つ生徒が合格発表を待たずに、合格証書をもらうこともあります。
さて、3月に入ってから、いろいろな大学から「オリエンテーションへのお誘い」が送られてきます。
つまり、キャンパスを開放して、合格者をキャンパスツアーに誘うんですね。
「うちの大学は丘の上にあって、静かで、勉強するにはもってこいの環境」
「ドームには、先生もいるので、勉強でわからないことがあれば、納得いくまで話を聞ける」
「学内には4つの図書館があって、すべて利用可能」
「学内中、ワイヤレスLAN完備」
「1000台のマッキントッシュコンピュータを常備し、すべてをレンタル可能」
などなど、その大学の「優れたところ」を宣伝して、成績優秀な大学生予備軍を誘い込もうとします。「囲い込み」ってやつです。
昨日は、LAにある大学がわざわざサンディエゴまでやってきて、その辺りを説明しました。
息子と2人で参加したのですが、日本の大学を卒業している私にとっても、信じられないほどの教育システム、教育レベル、教育環境で、息子よりも私の方がその大学に行きたくなってしまうほどでした。
「お前じゃなくって、親父が受けりゃ良かった」なんて本音が出てしまいました(笑)。
アメリカは、日本と違って、公立大学も私立大学も、お金さえ払えばいくらでも受験できますので、かなりの生徒が複数の大学に合格します。
ですので、大学としても、できる限りたくさんの優秀な学生に来てもらうために、あの手この手を使って、学生を「囲い込み」ます。
「XX大学よりも、うちの方が設備が良いし、この学科のレベルが高い」
とか何とか。
ま、最終的には息子が決めることですから、親父はあまりでしゃばらないようにしています。