アメリカ版自動車ディーラー
アメリカに住んで10年になりますが、自動車ディーラで車を買ったのは、最初の2回だけ。
それ以降は、日本人経営のオートショップ。
アメリカの自動車ディーラは、押しが強すぎるのでり好きではありません。ちょっと車を見に行こうと言う気にもなりません。
それはそれはすごいプッシュがあります。
まず、自分の車を降りて、展示車両の方に歩いていくと、出入り口の方から早速セールスマンが歩み寄ってくる。「ほーら、金づるが来た」と言わんばかり。ニコニコ顔で近づいてきます。
「Hey there, how’re you doin’?」(やけになれなれしい)
「Good…」(頼むから一人にしといてくれないかなぁ)
「Are you interested in XXX?」
「Well, we just research something…」
「What are you looking for? Camry? Avalon???」
「Yeah, Camry should be reasonable. maybe…」
と会話が続くわけですが、とにかく、しつこい、しつこい。隙を見せようものならとことんまで漬け込まれて、最初はそのつもりがなくても、気が付いたら、購入の書類にサインをしていたりします。
で、いったん書類にサインをすると、手のひらを返したように、つっけんどんになるセールスもいます。
で、購入前に、値段交渉をするのが普通ですよね。これがまたすごい。弁当持参で行った方が良いほど。1日仕事です。
1台目は、アメリカに来てすぐに買ったのですが、良く事情が分からなかったので、ほぼ1日ディーラに缶詰状態。それも、家族総出。まぁ、私も粘ったからなんですけどね。
「お前、さっきこの値段にするって言ったじゃないか。」
「ちょっと待った。じゃぁ、今ボスに聞いてくるから。」
———-
「ボスが言うには、ここまでだって。」
「そんなの飲めるわけないだろ。ここまで下げてよ。」
「う~ん、俺の判断じゃどうにもならないから、ボスを説得してくるから、ちょっとまってて。」
延々とこんな会話が続きます。で、例えば、
「もう、今日は遅いから、明日また来るよ。」
なんて言おうものなら、出口で通せんぼ。
「ちょっとまって、そんなに言うんなら、もう一度ボスと相談してくるから。」
いいかげん呆れます。
ま、こんな感じなので、自動車ディーラで車買うのやめました。
最近は慣れたもので、セールスが寄ってきても、適当に話して、
「また後でくるから。」
と言って帰ってしまいます。でも、先日、そう言って帰ろうとしたら、別のセールスに、
「何で今日買わないの?」
「いや、うちのワイフと相談しなきゃいけないから」
「もう相談してきたんじゃないの?」
と言われました。
「良く分かってるじゃん。」
とひょ~ん。これは面倒クサそうです。
ちなみに私が自動車を買うときは、いきなり決断や交渉をしないで、3回来店します。
3回来ることを明言した上で、1回目は「今日は大雑把な話をきくだけだ。」と言い、2回目は「今日は詳細を検討する。決定は次回だ。XX日に来るから準備しておきたまえ。」などという調子です。
あくまで自分のペースで進めたいので。
何を買うにしても、すぐ”にこにこ”顔で近づいてきますよね。
良いものですよ、貴方にとても合っています。
とか言って、猫なで声。
で、”見ているだけ”などと言うと『忙しいんじゃ、ボケ』みたいに奥に引っ込む。
旅行者見えみえだからですかね!?
和尚さん、こんにちは。コメントありがとうございます。
ええ、結構面倒くさいです、はい。
初めてアメリカのディーラーで車を買う方は、相当心して行かないと、他の候補を見る前に、最初のディーラーで車を買う羽目に。
和尚さんの戦略、正しいですね。自分のペースで進めるべきだと思います。
TATSUさん、毎度、コメントありがとうございます。
「ニコニコ顔」が基本でしょうね。一昔前は、「ジャパニーズスマイル」が気持ち悪るがられましたけどね。
まぁ、ブスっとして寄ってこられるよりも、笑い顔の方がこちらも接しやすいでしょうけど。
でも、あまりしつこく寄ってこられてもねぇ...。
>旅行者見え
でも、日本人旅行者は羽振が良いので、なかなか引こうとしないと思いますよ。押せば絶対に落ちるって思っているでしょうから。