インスタントメッセンジャー
このブログに来てくださる方たちの中には、ビジネスパースンとして会社で働いている人や、自分で会社を動かしている人もいらっしゃると思います。
スカイプって使ってますか?ヤフーメッセンジャーは?
最近、インスタントメッセンジャーについて考えることがあるんですね。
「スカイプって仕事に使えるのか」
って。
どう思います?
私の知り合いも含めて、こちらで仕事でスカイプをヘビーに使っているって話、ほとんど聞いたことがないんですよ。
いや、別にスカイプをまったく使っていないと言うことではなくて、家族とか、知り合いとのチャットでは結構使ってるみたいなんですね。
あんな便利なもの、どうして仕事で使わないんだろうって...思いますか?
方や、日本企業のアメリカ法人に勤めている赴任者の人たちや、日本人の方たちは、結構スカイプを使っていると聞いたりします。
スカイプを使えば、日本←→アメリカ間の電話代が浮くからでしょう。
あなたはどう思いますか?
スカイプ、仕事に使います?あるいは仕事に使ってます?
ま、いろいろな考え方があると思いますが、私は個人的にスカイプなどのインスタントメッセンジャーは、仕事では使うべきではないと考えています。
なぜかと言えば、それは、
「インスタント」
だから。
インスタントで話せる、コミュニケーションできる、そして、インスタントに消える、忘れる。
もちろん、メッセンジャーソフトウエアはチャットの履歴を残すことはできますね。また、グループチャットも可能です。それに、電話としても使えますね。人数は限られますが、電話会議もできますし。
でも、思うに、インスタントメッセンジャーって、基本的に1対1の会話に使ってますよね?なので、電話での会話と同じように、会話の当事者が他に情報を流さなければ、その内容が2人の中で閉じてしまうわけで。
あまりにもお手軽なので、会話後も「お手軽」に忘れてしまうとか。
「あの件、どうなった?」
「ああ、あれは、こうこうこうなった」
これくらいインスタントに終わってしまえば問題はないと思いますけどね。ですが、何かについて議論するとかには向いていないと思います。
また、スカイプを使ったことのある人はすでにお気づきだと思いますが、スカイプで電話会議をした場合、その参加人数(回線数)が多いほど、音質が悪くなりますし、切れやすくなります。これは、ネットで送ることができる情報量が決まっているからで、多くの人が一度にたくさんの情報(音声データ)を送ろうとすると、話が途切れたり、最悪回線が切れたりします。
以前、日本のある方とパートナーを組んであるビジネスをしようとしていたことがあるのですが、すべてのやり取りをスカイプで行っていました。日本とアメリカの時差を使えばまったく問題とならないようなことについても、すべてスカイプベースでやっていました。なので、情報が落ちる落ちる。ミーティングの翌日には何らかの回答が送られてくるだろうと期待して待っていても一向にやってこない。再度スカイプで話すと、「忘れてたのですぐやる」。で、また忘れる。またフォロー...。もちろんその人の性格にもよると思うんですけどね。私のように大きな組織でルールをしっかりと「守らされてきた」人間にとっては、きっちりと納期を守れない、約束を守れないのは最悪でして。
また、超身近な人に聞いた話ですが、その人が働いている日本企業のアメリカ法人でも、通常業務にスカイプが使われているとか。理由は電話代が浮くし、お手軽だから。話によれば、ここでも情報の漏れが頻繁に起こっているそうで。漏れた情報量の大きさと、通常の通話にかかる費用を計算して、どちらが得するか良く考えるべきではないかと感じましたね。
少し話がずれ気味になってしまいましたが...
インスタントメッセンジャーを仕事に使ってはダメとは言いませんが、使う場合には、そのことをしっかり意識して使うべきだと思いますね。チャットをする場合は、しっかりとその履歴を残して、後でメモに残すとか、電話として使う場合には、それを録音して、後でテープ起こしのようなことをしてレポートにまとめるとか。電話会議ってメモを取りながらしますよね。これがインスタントメッセンジャーになるとおろそかになる人が結構いるようです。それはあまりにも「お手軽」だから。
日本国内での会話は同時間帯にいるもの同士なので、メッセンジャーもありかもしれませんが、国外を相手にする場合は、やはり電子メールがもっとも確実な情報交換方法ではないかと思います。もちろん電子メールはメッセンジャーのように「即時性」はありませんが、でも、日本との時差を考えれば電子メールが一番良いと思います。
受信ボックスの未読メールが1000以上になっているような人たちにはもちろん適さないですけどね。そもそもこのような人たちって、何をやってもうまくいかないかも...。