インターン面接
昨日、久しぶりにインターン君の面接をしました。実は今日も一人、予定が入っています。
われわれのチームはかなりリソースが逼迫していて、早いところ人を雇わないと、後々大変なことになります。でも、会社側からもっとエンジニアを雇うことに対して許可が降りません。
なので、苦肉の策(?)...と言うわけでもないのですが、お手伝いをしてくれるインターンを雇うことになりました。オープニングは1つ。それに対して応募が数人。
すでに、書類選考してあって、今回は最終のFace to Faceの面接です。
昨日の学生君。年齢は私の息子よりも2つ上。エレクトリカルエンジニアリング選考のシニア(4年生)の青年。
階下のロビーまで迎えにいくと、彼、いました、いました。一張羅(すでに死語)のグレーのスーツの下には、スカイブルーのワイシャツ、それにライトイエローのネクタイ。ばっちり決めてました(笑)。一目で緊張しているのがわかります。
私:「こんにちは。マサです。初めまして。」
彼:「初めまして。トレバーです。」
などと挨拶を交わしながらエレベーターでミーティングルームに向かいます。エレベーターの中で、
私:「そんなスーツ、ほとんど着る機会、ないんじゃない?何回目(笑)?」
彼:「いやぁ、そうですね。3回目くらいかな。ハイスクールの時に何度か着たくらいです(笑)」
と、少し緊張をほぐしてあげる。
で、ミーティングルームへ。
私:「ぜんぜん緊張する必要ないから。知ってることを答えてくれればOK。」
彼:「はい。」
私:「じゃぁ、始めますか。どうして、エレクトリカルエンジニアを専攻してるの?何か目的があったの?何か...将来、こういう職業に就きたいとか...」
などと、面接を始めます。
インターン君の面接の場合、一般の面接と違って、技術的な話はあまり聞かないことにしています。聞いてもまともに答えが返ってくるとは思ってないから(笑)。相手は大学4年生ですから、そもそも、経験、知識などほとんど期待していないわけで。
なので、ハイレベルな質問は相手をあせらせるだけで、その人のパーソナリティとか、チームワークに適しているかどうかとか、セルフスターター(自分でまずはやってみる)かどうかとか、そう言う人間的に重要なところが隠れてしまう可能性があると思ってます。
私の面接のスタイルは、とにかく相手にリラックスしてもらって、相手の性格とかを見ることに重点を置いています。特にインターン君の場合、それしか見るところはありませんからね(笑)。
インターンとして会社で働く場合にもっとも重要なのは、
・チームの一員として働くことができるか
・まずは自分でいろいろと調べることができるか
・しっかりとした目的を持って、やる気を出して与えられた仕事に取り組むことができるか
・コミュニケーション能力、プレゼンテーション能力はあるか
ですね。これに多少の専門知識があれば、まず、落ちることはないと思いますけどね。...と言うか、私の場合は、これらを満たしていれば、
Get him!
です。
私:「トレバー、じゃぁ、今やってるプロジェクトの話をしようか。簡単で良いので、ここに、システムのブロックダイヤグラム(構成図)を書いてみてくれる?」
彼:「はい。えっと、こんな感じですね...」
私:「じゃぁ、君が担当している部分を、もう少し詳しく話してくれる?」
彼:「えっと...」
と会話は進みます。
私:「この構成で回路を設計して作ってみて、一発で動いたと思えないんだけど、どうかな。」
彼:「ええ、電源を入れたときに、ぜんぜん動かなくて...。あせりました。で、いろいろと調べてみたら、プリント基板の設計がまずかったようで...」
私:「ふーん。問題が起ってくれると、いろいろと勉強になるよね。で、トレバー、その問題を解決するために、何をした?」
彼:「ええ、まずは自分で一から回路図をじっくりと調べて...。で関係者を集めて、ブレーンストーミングをしました。ここはOK,あそこもOK。じゃぁ問題はどこって感じで」
と、技術よりも、問題を解決するためにどういう行動を取ったかを聞きます。若いうちからリーダーシップを取っている人たちは、グループで何かをするときに、何か起こったら、自分は何をすれば良いのかを理解しています。
ってな感じで、面接は進みます。
結局、私の彼に対する判定は、
He is really good. Get him!
です。今日の午後、もう一人面接。彼はどんなタイプの青年なんでしょう。ちょっと楽しみかも...。
裏話、ありがとうございます!!笑
よいインターンが決まるといいですね。
Erinaさん、ども。
彼は若いのにしっかりしてました。今日の彼は、ちょっと、まだ、会社に入るのには早いかなって感じ。
明日ももう一人あります。
多分、最初の彼で決まりかな(笑)。
面白いですね〜!身近でたくさんの面接を受けてる人がいるので(笑)面接側の視点が見られて面白かったです!ちなみに、Masaさんが求めてる条件に若干満たないけど他人とは違う何かを持ってるcandidateが現れたら、Masaさんは条件を満たしてる人とどちらを選びますか?
Kazumiさん、コメントありがとうございます。
>求めてる条件に若干満たないけど他人とは違う何かを持ってる
>candidateが現れたら、条件を満たしてる人とどちらを選びますか?
なかなかするどい質問ですね。「条件を満たす」ってどういうことかなって思いますね。すべての条件を満たしている人は、正直未だかつてお目にかかったことないですね。ある部分に秀でているんだけども、ある部分は大したことないとか。結構そういう人ばかりですよ。
なので、採用基準をどこに置くかで決めますね。他人とは違う何かってところが、自分の採用基準に合致していれば、他が多少なくても採用する可能性は高いですね。
答えになってませんね(笑)。