日本の職場内でのカタカナ英語
米国在住者に限らず、その他外国に在住の旧友と連絡を取ると、日本のニュースが気になるよね、とよく言う。
僕に関して言えば、ネット上の新聞各社の記事はもちろん、mixiやFacebookにある色々な情報を雑食しては、(航空券の高騰のため全然帰れない)母国に思いを馳せてしまう。
ただ、最近気になって仕方がないのが、無駄にカタカナ英語を使って書かれている記事の多さ。
さすがに有名各紙にはあまりないが、これをされると単純に読み難いし、書いている人が読み手を考えて書いて編集しているとも思えない。
今朝Mixiの一覧で遭遇した「教えて! goo」への投稿にもあるが、カタカナ英語という「変形した日本語」に慣れ親しみ、若干勘違いさせられてしまった日本人への弊害は、とかく海外に行くとよく分かる。
一部の国や地域(フィリピン、ハワイなど)で稀に通じる場合を除いて、所謂英語圏諸国においても「異国の言葉」であるカタカナ英語。以前、アメ10に「和製英語」が投稿されていたが、はっきり言って、「片言の英語」よりも太刀が悪い。
「片言の英語」は一応「うまく話せないけど、通じるように努力してます」という「申し訳ないけど発展途上」な感覚が含まれている。
一方、カタカナ英語には「この単語の意味くらい知ってて当然だよね」という若干「上から目線」ないただけない姿勢がうかがえるから。
この「goo」にあるような日本の職場で起こる「日本語の単語が思いつかないから、単純に英単語をカタカナ発音に置き換えて言っている」という行動は、「二ヶ国語を話せる」という意味合いからはかなり遠い。留学経験者または留学予定者は気を付けないといけないと思う。
ちなみに、この「教えて! goo」に書き込まれている各種事例。かなり笑える。
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小生にも耳の痛い話ではあるが、正しい日本語を綺麗に書いたり話せて初めて英語力が輝くというもの。
個人的な話で申し訳ないが、以前の制作系勤務先で「仕事で四ヶ国語を操る」上司からは、「ひだの君ねぇ、『英語ができる』と『仕事ができる』は全然次元の違う話なんだからね」とよく口酸っぱく言われていたもの。
駆け出しの頃、「英語はちょっと苦手なんだよね」という彼女に、書き上げたばかりの日英訳の原稿の確認をお願いすると、いつも真っ赤になって返ってきたもの(業界用語で「赤」は要修正の意味)。
「ちゃんと日本語の意味分かってくれてから書いてくれないと、どんな単語を当てはめれば正確に伝わるのか分からないでしょ。」
彼女から返されてきた原稿を見ると、提案された校正・修正内容はいつも美しく、それ以上手が出なかなった記憶が多い。
ま、確かに日本語から英語、英語から日本語という変換が難しい場合も多々あるのだが。
これから英語を勉強する予定の方。まず日本語力を磨き、伝えることの大切さを是非忘れずに。
妄言多謝。マジ多謝。
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追伸。
でも、これは許す(世代的に)。