ランチ、行かない?
先日、日本の知り合いがアメリカに来たので、日本はどうなの?みたいな話をしていたんですね。で、ちょうど昼食の時間になったので、
「ランチにでも行く?」
と聞くと、
「ランチ...だと。お前すっかりアメリカナイズされちゃったね~」
なんてからかわれまして。確かに日本にいたころは、「ランチする?」なんてことは言いませんでしたよね。「飯、行く?」って感じだったよなぁ。
ま、国を問わず、会社で昼食を取る際には、仲の良いもの通し集まって、テーブルを囲んで弁当を食べたり、その辺のレストランに行って食事しますよね。
うちの会社の部署では、ほとんどの人間が弁当持参なんですが、大抵、金曜日はみんなで連れ立って、外食します。行くところも毎週ほとんど同じ。
気の合うもの同士のランチってほんと会話が弾みますよね。
つい先日も、
「お前さぁ、この会社に入って何年になる?」
「この3月で丸っと6年かな。アメリカに来て最長記録だぜ、まったく。居心地がいいってことだよな。」
「6年の割には、ポジションがずっと同じだな(笑)。」
「まぁな。人を見る目の無いボスの下にいるとこうなるんだよ。ま、俺が会社に来てるのは、会社のみんなと会うことが目的だからな。ポジションとか全然関係ないよ。」
「みんな言ってるぜ。何でお前が上にいけないのかって。ボスは認めてないかもしれないけど、俺たちは認めてるから。がんばれよ!」
なんて会話があったかどうかは定かではありませんが、日本の酒の席と同じように、愚痴をこぼしあったり、励ましあったり、とにかく話が盛り上がります。
さて、同僚とのランチの次は、「ビジネスランチ」。
日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、ランチもビジネスのために使うことができる貴重な時間になります。
この「ビジネスランチ」、社内会議をランチを取りながら行うって種類のものもこれに入るかもしれませんが、ここで言う「ビジネスランチ」は、
“ビジネス上付き合いのある人とのランチ”
つまり、お客さんと、同業者などなど、ビジネス上つながりのある人たちとのランチです。
お客さんの場合、新製品の情報を提供したり、お客さんから近い将来の需要を探り出したり。日本で言う「接待」に近いものになりますね。
同業者とも情報交換のためにランチをする場合があります。その場合は友人が多いんですけどね。競合メーカに勤める友人をランチに誘って、お互いに、法に触れない程度のぎりぎりの話をしたり。お互いに気をつけながら話すんですが、ボロっと口を滑らすことも(笑)。
あるいは...、求職中に、ハイヤリングマネージャとか、人事の人間と会って、話すこともありますね。「事前」面接って言うんでしょうか。「面接」ランチにパスすれば、本番の面接にご招待...とか。
その昔、バブル全盛だったころ、シリコンバレーでは、このランチミーティングが貴重なビジネスの発掘の場だったとか。投資者とベンチャーのオーナー、投資者と学生、ベンチャーオーナー同士などなど、その組み合わせは多彩。皆さん、ランチタイムを有効に使っていたと言うことです。
最後に...アメリカで言うビジネスランチの時間は
12時 ~ 2時
です。日本のように昼食時間が12時から1時、あるいは12時から12時45分としっかりと決められているようでは、ビジネスランチは取りにくいかもしれませんね。
余談ですが、私の知り合いのRobin Jayがこんな本を書いています。興味がある方は読んでみてください。Amazon.comで購入できます。