不況の中のベンチャー企業
今日は、以前一緒にある会社で働いていた人と昼食をしました。
その方、現在求職中。先月末にあるベンチャー企業でレイオフされました。
うちのような大きな企業では、われわれのような末端で働く人間には、ことの重大さがそれほど伝わってきません。つまり、会社の経営状況がいかに苦しいのか、ほとんど見えないと言うことです。
周りの状況を見ながら、「俺ところも、結構やばいんだろうなぁ」と思う程度。もちろん、大きなプロジェクトがキャンセルされれば、「やば!」と思いますが、それがなければ、どれほど悪いのかは全くわかりません。
ベンチャー企業の場合は、ご想像通り、会社の状況がすべて手に取るようにわかります。自分が、エンジニアであっても、マーケティングであっても、すべてわかります。風通しが良すぎるくらい。
その方の話によれば、去年暮れ辺りから経営状況が非常に悪くなり、今年になって、「アップアップ」状態。毎日のように資金繰りをどうするのかの話し合い。そして、現在のプロジェクトに影響が出ないように、少しずつレイオフ。
それでも安定しない...。もう少しレイオフ...。それでもだめ...。またレイオフ。これの繰り返し。
こうなると全ての従業員の気持ちが落ち込んでいき、さらに悪い状況に。負のスパイラルの中に全てが入り込んでしまいます。
そして...倒産。
私も、7,8年ほど前にベンチャー企業でこのような経験をしました。
倒産こそしませんでしたが、すべてが「負」、「ネガティブ」。
みんな、「次は俺の番だ。」と心の中で思っています。他の人間が切られると「良かった。でも次は俺かも。」
会社全体が「負」になると、不況以上に会社の状況が悪化してしまうでしょう。そして、倒産。
これを避けるためには、資金繰りも大切でしょうが、従業員の気持ちをいかに「正」に保つかにかかってくるのだと思います。
従業員が少ない分、大企業に比べれば、「正」や「負」に持っていくことは簡単だと感じるのですが。世の中そんなに甘くないと言われればそれまでですけどね。
暗い世の中、われわれだけでも「正」になるために、明るく振舞うべきでしょう。「あほか、お前...」って言われるかもしれませんね(笑)。
本当にアメフトのようになってきましたね。いかに1ヤードでも前に進むか?このモチベーションを保つ人こそ、どんなスタープレーヤーよりも求められているような気がします。企業、個人共に。前に進むにはいくつも戦略があるはず。個々の目標は違いますし環境も違うと思いますが、せっかくMasaさんと知り合えた訳ですし、こういう時こそポジティヴに行きたいですね。
Marlboroさん、毎度コメントありがとうございます。
アメフトですか。なかなかうまいことをおっしゃいますね(笑)。
チームの構成人数が少ない場合、一人でもモチベーションが欠けているような人がいると、うまくいきませんよね。
そこはチームリーダーの腕の見せ所でしょう。
頑張りましょう!