北アメリカの子供は学校のためにチョコレートを売る!

こんにちは naomiです。
 
今週はどうやら気温20度になる日が続くようです。もう5月ですもんね!そろそろ、ガーデニングのシーズンです。私はコンド住まいなので鉢植えの花で楽しんでいます。
 
トロントでは年末に限らずあちこちで一年中募金やチャリティーが行われます。募金や寄付、チャリティって同じ様でどこが違うのかはっきりしません。寄付、募金にはきちんとした定義があるらしいですが、簡単に言うと金銭や品物を提供すること。チャリティ-は無償で行う慈善事業のことだそうです。
 
有名なものでは、ガールスカウトの子どもたちの活動資金集めのためのクッキー売り、があります。

各家々のドアをノックしてクッキーを売るのです。このクッキー売りはかなり有名、毎年恒例の行事として受け入れられています。

(from mrswne.exblog.jp)
(from mrswne.exblog.jp)

 

 

ボーイスカウトではポップコーンを売るらしですが、私は見たことはありません。

 

わたしの娘が小学生の頃、学校からチョコレートが入った箱を持って来ました。多分、2ダースくらいのチョコが入っていたんじゃないかな・・・。

何のことやらわけが分からず、子供に聞いても「これを売らなくちゃならない。」というだけ。

「マミー、買ってね!」

なんて呑気なことを言っています。

これは、1つ2ドルで売上は学校の活動資金になるそうです。売上の多かった子どもたちはどうやら賞品が貰えるらしいので、みんな頑張って売るみたいです。

誰に売るのか聞いたら、

「親戚の人たちや近所の人かな、誰に売ってもいいみたい。」

ということでした。

しかし、娘はあまり売る意欲がないらしく(笑)親戚の家に行って2~3個売ったきり。合計5個くらいは売ったのかな?

「近所の人に聞いてみたら?」

と言うと、

「行ってみたけど、もう他の人から買ったので、いらないと言われた…。」

ということでした。早い者勝ちで、きっとチョコレートをもらったらすぐに売り歩くんでしょう。うちの子はのろまなので、スタートが遅くていつも出し抜かれるんです。人のことは言えませんが…(笑)
学校からのチョコレート売りは、どこの小学校でも行われるようです。子供だけでなく、親が会社に箱ごとチョコを持ってきて会社の同僚に売る、という様子も見られます。私は親が売るチョコレートは買いません。

スーパーやショッピングモールの入り口でも子どもたちがチョコレートを売っている様子をよく見かけます。親と一緒にいる子は学校からのチョコレートを売っているのでしょう。子供が売っているのを見るとついつい買ってしまいます。自分の子供が売れなくてがっかりした事を思い出してしまい、学校の後にスーパーの前でチョコレートを売るのも大変かな…なんて思っちゃうんです。でも、本人たちはそんな事思わず、結構楽しんでいたりしてね。

 

(チョコレート自体は北アメリカのチョコなので、甘くて私は食べられません。会社に持って行ってみんなと分けて食べたりします。 From worldsfinestchocolate.com)
(チョコレート自体は北アメリカのチョコなので、甘くて私は食べられません。会社に持って行ってみんなと分けて食べたりします。 From worldsfinestchocolate.com)

 

昨日もスーパーの前で男の子がチョコを売っていました。なんと、1つ4ドルでした。

4ドルは高すぎです。こういったチョコは定価の2倍くらいの値段で売られるのですが、去年までは多分3ドルだったような気がします。ところが、今年は4ドル。3ドルなら小銭があったのですが・・・。

この買っても誰も食べないチョコに4ドルはちょっとな~と思い、「チョコはいらないよ。」といい、お金だけあげました。あまり美味しくないチョコを4ドルで買うと思うとなんだか納得出来ないのですが、3ドル寄付したと思うと納得できるのです。人の気持ちって面白いなって思いました。

 

それにしても、学校の活動資金を子どもたちが自ら集める、という事は日本では考えられない事だと思うのですが、所変われば…ですね。
 
このチョコレート売りに関して私はかなりいろいろ考えました。私は子供がチョコレートを持って家々を回ったり、子どもたちだけでスーパーマーケットに行ったりするのは感心しません。12歳以下の子供は一人で家に居てはいけないし、ハロウィーンでも、親が必ず付き添って回ります。それなのに一人でチョコを売りに歩くのはいいんでしょうか?それとも学校側は親の監視のもとで売る、と思っているんでしょうか。

危険だという事の他にも引っかかることがあります。

学校側は特に割り当てなど決めてないようですが、売れ残りは学校に持って帰るので、売れないと子供が恥ずかしいとか自分はダメだとか思ってしまう傾向になるかも。大人だったら気にしない事でも、子供って結構繊細だから。

近所には同じ学校に通う子供がたくさんいるので、近所を回る時、競争になってしまう。売れなければ負けたという気持ちが残ってしまう。

学校としては、政府からの補助金が十分でないためにチョコレートを売って資金集めをするんだけれど、仕入先のチョコレート会社はそれで儲けているわけだし。子供を使って儲ける、聞こえはかなり悪いです。
 
そんなことを考えていたのですが、先日私と同じ事を考えている人がいて、新聞のコラムに同じ様なことを書いていました。やはり、同じ様に感じる人達は多いでしょう。

http://www.huffingtonpost.ca/samantha-kempjackson/kids-fundraise_b_1928681.html
 

しかし、いい所もあると思います。自分の学校のために働くとか、働くことの大変さを体験できるなど。親に売らせて自分は賞品をもらう、なんて事はないですよね。

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3 comments on “北アメリカの子供は学校のためにチョコレートを売る!”

  1. ガールスカウトクッキーはまだしも、私もこの「チョコレートを売る」という文化は個人的に賛同できません。
    学校の資金集めが必要なのはわかるし、子供が参加して行動するというのは良い考えだと思います。

    ただ、栄養の面から見ても「キャンディバー」というのが好きじゃないですね。naomiさんがおっしゃるように、キャンディ会社が子供を使って売り上げを出している感じが消せません。自分たちで作った小物や、学校のロゴが入った文房具、学校菜園で作った野菜とかなら応援できるのに・・・。

    道端のレモネードスタンド然り、こうやって労働の対価としてお金をもらうということを教えるのは素晴らしいことだとは思うんですけどね。

  2. 6年前の記事にすみません。
    アメリカのドラマを見ていて、ガールスカウトみたいな団体に入ってる小さな女の子が1人でクッキーを売って「売った数によりご褒美がある」とされてたのでびっくりして、検索したらヒットしました。本当にやってるのですね。
    手作りのものをバザーで売るのは日本もやってるしいい感じがしますが、業者から仕入れた美味しくないお菓子を子どもだけで売り歩くとは。
    日本は学校の掃除や雑用や、色々なことに生徒や先生や保護者が駆り出されてやり、予算浮かしてる感じします。

  3. まるさん、ご訪問、コメントありがとうございます。

    「ご褒美」というよりも、何か目的のために使うため、というのがいいかもしれないですね。

    例えば、よくやっているのが、チアリーダーの大会に行くためにチョコレートバーを売り歩くとか、学校のバスケットボールクラブの試合にみんなで行くために、カーウォッシュをやったり。

    もちろん、親も寄付をするのですが、寄付できない家もあるので、じゃぁ、みんなで目的のためにお金を稼ごう、という感じです。

    なので、ご褒美とは少し違いますね。

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