我が家のアメリカ南部旅行記 Erina編 その5

ちょうど一年前に、アメリカ南部~東海岸を家族で旅行したときのストーリーです。

前回の記事「我が家のアメリカ南部旅行記 Erina編 その4」
日本から来た両親はいよいよ帰国。ここからは子供二人・大人二人で大移動です。今回は、いよいよ思わぬハプニングも起こり、まさに「明日はどこにいるのかわからない」状態に。笑

 

2011/6/4

前日から風邪の引きはじめを感じた私は、ホテルをチェックアウトした後、Whole Foodsという自然系スーパーでエキネシア(免疫力を上げるハーブ)をゲット。一気にカプセルを4粒飲んで、観光にレキシントン市内のKeenland競馬場見学に出かけます。 レース中ではなかったけれど、場外馬券のコーナーに人がいたり、建物は赤レンガが使われておしゃれな雰囲気。

夕食を食べた後、両親をレキシントンのホテルにチェックインし、私たち(旦那、私、子供たち)はオハイオ州シンシナティに向けて、真夜中に出発するためにこのホテルでちょっと一眠り。

明日の朝、日本に帰る両親とはここでお別れです。

 

6/5 夜中~

ここレキシントンからワシントンDCへは、アムトラック(長距離列車)を使うことを予定していました。

午前3時発着のワシントンDC行きのアムトラックに乗るため、まずはレキシントンから車でオハイオ州シンシナティへ。シンシナティ空港でレンタカーをドロップオフし、電話で呼んだタクシーで空港から約1キロ離れたアムトラックの駅へ、というシナリオ(シナリオは完璧)。

そんなわけで、夜中に出発準備をしていると、私の携帯が鳴ります。アムトラックから「メカニックトラブルのため、二、三時間遅れるかも」という自動音声の連絡が。え~どうしよう。

 

仕方がないので少し時間を遅らせて出発するも、夜中の2時にシンシナティ空港に到着してしまう私たち。

レンタカー会社の指示通りに、車を誰もいない駐車場にドロップオフ。駐車場には、一応シャトルバスの運転手がいて、ここから空港のターミナルまで乗せてくれるとのこと。

そして数分後、この誰もいない空港のターミナルに到着した瞬間に、またアムトラックから(恐怖の)電話が・・・。

 

「先日のハリケーンでインディアナポリス(手前)の線路がダメージを受けたため、列車がキャンセルになりました。」

 

のーーーーー!!!!!

シャトルのおじちゃん、行っちゃったよ!!(まぁいてもどうしようもないんだけど)

キャブ、一台もいないよ!!

空港は開いてるけど、人一人としていないよ!!

子供二人と大荷物を抱えて、夜中の空港ターミナルで旦那と二人、立ち尽くす・・・・。しかも、FYI (For Your Information)、この列車が回復するのは10日後・・・どんだけのんびりしてんじゃい!!

 

「どうしようか・・・・・・?」

 

あまりに突然かつ強大なキャンセルに、頭が追いつかない。

とりあえず空港構内に移動するも、考えても考えても、答えは出ないし状況も変わらない・・・。

残念だけど、DC行きはあきらめて、サンディエゴ行きのチケットを取ることにしようと、5時にチケットカウンターが開くまで待つことにしました。そんなわけでユナイテッドのカウンター前へ移動します。

セキュリティや清掃員のお兄さんたちが行き交い、変な目で見られる中、持っていたバスタオルを空港の床に敷いて、4人で寝転がります。ちょっとホームレスな気分・・・。

眠い・・・しかし子どもたちは車の中でちょっとだけ寝たので、エネルギー全開。なんてこった。フラフラの頭で、ユナイテッドのカウンターの前で鬼ごっこしました@シンシナティ空港の朝3時半。

待ちくたびれたころにカウンターが開き、めちゃめちゃ対応の悪いエージェントと話してみるも、私たちのチケット変更はここではできないと言われ、旦那が電話でユナイテッドと交渉。空港のカウンターの目の前にいるのに・・・。

結局、現時点でのチケットの変更代が莫大だったので、プランB!!

「レンタカーでDCへ行こう!」

前日のエキネシアが効いたのか(?)、シンシナティ空港によっぽど嫌気がさしたのか、私の体調は完全に回復。笑

さっきミニバンを返却したDollar Rent A Carに行って、セダンを借ります。 さぁ、気を取り直して出発、出発!!

 

それにしても眠いので、シンシナティを出てすぐのホテルの駐車場で、日陰に車をとめて一眠り。子どもたちも後部座席でぐっすりです。

あぁ・・・・ここに来て、計画通りに行かないものねぇ、とついため息が出るも、なんだか笑うしかない状況に悲しいやら情けないやら。

「いったい、ここどこ?」ってところで朝マック。あのなんともいえない感情は、空腹が原因だったんだ!血糖値も上がったし、テンションも上げてここからは私が運転します。

 

予定ルートは、I-70でオハイオ州コロンバス→ウェストヴァージニア州→ペンシルベニア州!!DCももうすぐそこ!!

オハイオはとても平らだったのに(しかも広い上に何もない。オハイオの人、ごめんなさい)、ウェストヴァージニアになると急に山道に。長距離トラックも多く、勾配あり、カーブあり。スピードが速いから、怖い!!ガンバレ、Ford Fusion!!(←レンタカー)

 

そしてウェストヴァージニアといえば。

[vsw id=”oN86d0CdgHQ” source=”youtube” width=”425″ height=”344″ autoplay=”no”]

Country roads, take me home,

To the place, I belong.

West Virginia,

Mountain Mama,

Take me home, country road.

ウェストヴァージニア出身でなくても、”To the place, I belong.”っていうところを聞くと、ちょっぴりセンチメンタルになってしまいます。子供たちが後部座席で寝ている中、iPodでこの曲を聞きながら、しばし自分の故郷を思う私たち。

ところで、”mountain mama”っていうのは、この地方の山中に住む、きれいな女性のことだそうですよ。

ウェストヴァージニアに入ると、高度も上がり、空気も薄いような感じがしました。途中のターゲットで休憩としてみたところ、気温も少しだけ下がり、ひんやりとした清々しい空気がとてもおいしかったです。

 

ペンシルベニア州に入ると、同じ山でも少し景色が開けてきました。フリーウェイをはさんで反対側は別の山や丘で、平らな部分はほとんどありません。お店の建物や道路なんかも、だいぶ古い感じがする、初めて見るアメリカの風景。今まで通ってきたどこの場所とも違う雰囲気です。

ペンシルバニア州は有名大学が多い印象で、大学アメフトで有名なPenn Stateと呼ばれるPennsylvania State Universityや、カーネギーメロン大学などがあります。

今日はここまで、と感じたワシントンという町でこのホテルに泊まることにしました。やはり大都市(ピッツバーグ)に近づくと、ホテルが高い。一泊126ドル。

 

昼寝をして、20マイル先のピッツバーグダウンタウンへ観光に。

鉄鉱業時代に使われた鉄道の名残 

 

ピッツバーグは川が2つ交差する場所に、鉄鉱業を元に栄えたそうです。そのせいか、男性性(masculineって言うんですか?)のような気がするこの町。山道と、トンネルを抜けるとそこは急にウォーターフロント都市。野球はパイレーツ、アメフトはスティーラーズのスタジアムが川の目の前にあります。

ここでもPittsburgh Cultural Festivalだかっていうローカルイベントをやっていて、ダウンタウンにはものすごい人。サバンナ、ジャクソンヴィルに引き続き、ここでも地域密着型のイベントが多くていいなぁと思いました。

 

それにしても、この日は一日が長くてとんでもなく疲れた。夜中にレキシントンのホテルにいたのが夢みたい・・・なんて思いながら眠りにつきます。

 

今日の移動距離

  • Lexington, KY – Cincinnati, OH: I-75 N 84mi (1hr 30min)
  • Cincinnati – Pittsburgh, PA: I-71, I-70 E 288mi (5hr)

 

次回に続きます・・・

 

Visited 48 times, 1 visit(s) today

2 comments on “我が家のアメリカ南部旅行記 Erina編 その5”

  1. アメリカのオハイオに行きたい者です。英会話を今勉強中。日本からのアクセスや、知っていた方がいい知識があったら教えてください。

  2. Sallyさん、こんにちは!
    コメントありがとうございます。

    オハイオの大きな町としては、シンシナティとか、首都のコロンバスあたりかと思います。
    どちらにしても日本からの直通便はないかと思いますので、シカゴかダラスあたりから経由という感じでしょうか。

    中西部の生活については、Tamamiさんからもいくつか記事がありますので、こちらに貼りますね。
    特にこの記事に書かれていることでは、アメリカの中西部では車が必須ということです。ダウンタウンで生活しない限り、車がないと何もできません。参考までに。
    http://takeiteasyinamerica.com/?p=6815

    他にも質問があれば、いつでもコメント、またはコンタクトのページからご連絡ください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です