最低賃金が10ドルを超える!
昨年の年末のことになりますが、ニュースでこんな記事が。
アメリカ国内での最低賃金(minimum wage)がついに一時間10ドルの大台に上がることになったそうです。
場所は、サンフランシスコ。2012年1月から、最低賃金は10ドル24セントになりました。
サンフランシスコ: 2010年のセンサス(人口統計)では、国内で13位の人口数ですが、年間を通して外国からの観光客も多く、アートなどの文化が発展しており、ユニオン(労働組合)が強いので、生活コスト(Cost of living) は高いことで有名です。
この表を見てもらうと、アメリカ国内でどの都市がどれだけ生活コストがかかるのかを相対的に知ることができます。(ちょっとデータが古いかな・・・・)
最初のコラム(Composite Index)で、100%をアメリカ国内の平均としたときに、それぞれの都市は何パーセント上または下なのかを示しています。
これによると、トップはNYのマンハッタンで214.3%。アメリカの平均の2倍以上。まぁでもマンハッタンは世界中の特殊な人しか住んでないから(偏見です笑)、「都市」としてはカウントできないかな。
次がサンフランシスコの169.5%、続いてホノルルの164.0%となります。
現在、アメリカ全土での最低賃金は一時間7ドル25セントで、カリフォルニア州の最低賃金は一時間8ドル。
それを2ドルも上回るのですから、サンフランシスコでの生活にはよっぽどお金がかかるということがわかりますね。
サンフランシスコは2003年に決まったproposition(条例)で、インフレーションなどに合わせて「毎年」、最低賃金を上げることになっているそう。
それで地道に10ドルまでこぎつけたんでしょうね。私が学生インターンで最低賃金の時給7ドルをもらっていたのに比べると・・・すごい差。やっぱり2桁の壁は大きいです。
この記事でもあるように、この変化の大きな打撃を受けるのは、雇用者。特に中小企業ですね。サンフランシスコのレストランオーナーは、「ウェイター・ウェイトレスはチップで収入を得る。なのに、キッチンスタッフは給料しか収入源はない。全員上げるとなると、キッチンスタッフに影響が出る」と嘆いています。
気になる社員の声はというと、「生活は大して変わらない。毎月の出費が増えるだけ。結局は市にお金が入るだけだ。」とあまりうれしくなさそう・・・・。
確かに、給料が上がる→出費が増える(需要が増える)→値段が上がる→インフレーション ということになるわけで、やっぱりこの不況の次の段階はインフレかなぁ・・・・。
我が家が買うパスタもいつの間にか一箱2ドル台に跳ね上がってるし、月々の食費には頭を抱えるばかりです・・・。
おお~すげぇ。確かに2桁は大台ですね。
僕もキャンパスの図書館でバイトした時は、突然$6.75→7-25に上昇したりしてました。
20年前の高校時代、バイトが自給700円だったので「あ~今更のこの金額か…」と、ありがたいけど微妙な気分になったのを憶えてます。
去年、10年くらい続けていた家計簿を去年「これやったから収入増えるわけではないしな」とやめてしまいました。独り身だと、あんま気にしないインフレーションですが、やっぱ身近な品物でもそんなに変わるんですね。また、遊びの感覚で家計簿再開するか…
ははは、確かに「7ドルって・・・」って感じですよね。
でも最低賃金だから、どんな仕事でも10ドルっていうのはすごい。
日本で、新聞配達が1000円になったら、やっぱりすごいですからね。
インフレに合わせてお給料も上がらないと困るなぁ・・・。