深刻な水不足・・・・
こんにちは、Erinaです。
ここサンディエゴを含む南カリフォルニアは、今年の夏も例に漏れず、深刻な水不足です。
サクラメントの近くにあるFolsom Lake(フォルサム湖)のダムの様子を見てください。
左が2011年7月(乾季)、右が今年の1月(雨季)の様子です。完全にダムが干上がっちゃってます。
LAタイムスではこんな記事も。
California breaks drought record as 58% of state hits driest level
今年の水不足はやはり歴史的なものだそうです。
水不足は”Drought”(かんばつ)なんて呼ばれますね。
そもそもアメリカ南西部は砂漠であり、海に面しているとは言え、乾燥した気候。
雨季は主に冬で、12月から2月頃に雨が降りますが、それも日本の一か月分くらいなものです。
春から秋にかけては、サンダーストーム(英語でT-Stormとも)と呼ばれる雷雨でも起こらない限り、雨粒を拝むことはありません。
私がカリフォルニアに住み始めたころは、毎日が青い空と太陽の天気で晴れ晴れとしていましたが、いざ生活してみると、この水不足の影響がわりと直接的に出てくることを実感しました。日本では水不足なんて考えたことがなかったので、やはりカルチャーショックでした。
今年の冬は雨が少なく、例年に比べて水不足が深刻になるだろうと予想されました。
2月、カリフォルニア中部に広がる農業地帯は、「セントラルバレー」と呼ばれますが、このエリアでは特に水不足が深刻になり、各自治体が農家に水を送れないかもしれないというニュースまで流れました。
大統領はこれを聞き、緊急対策支援金を出したくらいです。
ここカリフォルニアはアメリカ全体にも届ける野菜の産地。トマト、レタス、フルーツなどは、カリフォルニア中部から出荷されていますから、アメリカの食物にも影響が出るのです。
そして夏。
7月に入ると、ますます水不足が懸念され、カリフォルニア州ではこんな法律が作られ、8月1日から導入されるそうです。
スプリンクラーや洗車で水を無駄に使っている家庭には、最高500ドルの罰金を科す。
どうやって無駄に使っているかの判断基準は、「水が道路まで流れてきている」だそう。
このニュースは、ここサンディエゴでも大きな話題になっています。
「そんなのどうやって決めるんだ?!」
「警察は忙しくて、そんなこと見張ってられるはずがない!」
「ってか、水を一番無駄遣いしてるのは、市や州だ!!」
なんて意見も。いや、実はこれが一番多い意見なんですが。
ここサンディエゴ、よく話題になっていますが、水道管が老朽化し、地面に埋められている水道管がたまに破裂しています。
“Water Main Breaks in XYZ Street”
なんてニュースが、ローカルニュースに流れるたびに、噴水のように飛び出す水(Geiser)の写真が出てて、
「あぁ、またか・・・・。ったく、税金をこういうところ(新しい水道管)とかに使ってよね!」
なんて思っちゃいます。
もちろん、そのエリアに住んでいる人たちは、復旧するまで「断水」・・・。水の無駄遣いの上に断水なんて、まさに二重苦です。
または、フリーウェイわきのスプリンクラーたち。
あれがよく壊れてて、もう洪水のように水が流れている道路とか、明らかに枯れている植物に水を撒いているスプリンクラーも見かけます。
住民はこういうところを見て、「市や州が、一番の水の無駄遣いの原因だ!」なんて思っているので、今回の500ドルの罰金も、「説得力がない」と思っています。
数年前、サンダース市長だったころに、面白いなと思った政策がありました。それは、
「スプリンクラーの時間を制限する」
たとえば、
- 住所が奇数の家(455 A Streetとか)は、月・水・金の午後に
- 住所が偶数の家(456 A Streetとか)は、火・木・土の午後に
- ビジネス(商業建物)は同じで午前中に
みたいなルールだった気がします。
これは水使用のピーク時間を避けて、使用量を減らす目的だったそうですが、まぁこれならオーケーかな、と思いますね。少なくとも毎日の水撒きはしないでしょうから。
日本では、鬱々として、嫌だなぁ・・・と嫌われ者の雨ですが、ここサンディエゴでは喜ばれるばかりか、拝まれる雨。
うちの子供たちは、クリスマスにもらった傘と長靴が使えるので大喜びです。
雨のせいで道路が渋滞しても、雨のほうが嬉しいので、みんなイライラしません。
雨雲さん、こっちにおいで~!喜ばれるよ!笑
アメリカ南西部の水不足の様子は、このサイトでモニタリングできます。
Erinaさん、こんにちは。Ayakoです。
私が住んでいる地域は台風の影響で、例年は晴天続きの盛夏のはずが今年は雨ばかりです。
私は気候学の専門家ではないのですが、最近雨が降るべき所に降らず、降らなくても十分な場所に集中してる傾向を危惧しています。
カリフォルニアは温帯の地中海性気候に分類されているので、夏は乾燥し雨が一滴も降らない日があっても冬に適度な雨が降るはずなのですが。
カリフォルニア特産のアーモンド農家が水不足で打撃を受けているのをニュースで見ました。
アーモンドは世界中に輸出されているので値段の高騰が心配ですね。
その水不足の最中にカリフォルニア大学のロサンゼルス校近くで水道管が老朽化で破裂し、大量の水がキャンパスに押し寄せました。
破裂事故の余波が今後のカリフォルニアの水事情にどう影響するのか心配です。
インドでもモンスーンに入るまでは水不足で計画的な断水が毎日行われています。
断水は本当に辛いです。日本では水がある生活が当たり前ですが、海外で生活すると水の有り難みを痛感しますね。
Ayakoさん、こんにちは!コメントありがとうございます。
本当、異常気象が各地でありますね。どうなってるんでしょう。
アメリカでも変なところでトルネード、変な時期に山火事と、自然災害から目が離せません。
UCLAの被害はかなり大きいそうですね。
今朝も駐車場が水没している写真をニュースで見ました。
水道管だけでなく、世界が水への意識を高める必要がありそうですね。