飛行機でinfant on lap…何が安全?
既に赤ちゃん連れで飛行機に乗ったことのある方は経験済みかもしれません。
日本-アメリカ間での国際線の話ですが、これから赤ちゃん連れで飛行機に乗る予定のある方はぜひご参考に!
生後24ヶ月未満の子供は、航空業界では一般的にinfantと呼ばれます。
そしてinfantとして搭乗する場合、航空券は二種類から選べます。
-infant on lap (保護者の膝の上): 大人料金の10%をチャージ(国内線の場合は無料)
-infant with a reserved seat (座席を購入): 子供料金をチャージ(国内線の場合は大人料金)
皆さんよく悩まれるのが、赤ちゃんにも座席を購入しカーシート(日本で言うチャイルドシート)を持ち込むか、席を購入せず膝の上でやり過ごすか。
当日空きがあれば、エコノミークラスでも前方の足元の広い席に予約を入れてもらうことも可能です。その場合、ほとんどの航空会社がバシネットと呼ばれる赤ちゃんを寝かせられる箱型の簡易ベッドを用意しており、お願いすれば使わせてもらうこともできます。
赤ちゃんの安全が1番!と言うと、座席を購入してカーシートを持ち込むのが1番でしょうか。子供料金といえども費用はかさみます。さらにママが1人で赤ちゃんを連れてカーシート持ちで搭乗するというのは、けっこうな大仕事です。
ちなみにカーシートを持ち込む際に注意すべき点は、必ずFAA(Federal Aviation Administration: 連邦航空局)が認可した有効なカーシートを使用しなければいけないことです。出産を控えていてこれからカーシートを購入される場合は、注意してみて下さい。
次は席を取らないケースのお話。
ここで書くことは、実際に私が経験したことです。
私の娘小桃はカーシートが好きではないので今のところ飛行機には毎回on lapで搭乗していますが、膝の上で過ごす場合、キャリアー(抱っこ紐/おんぶ紐)を使用する・しないで問題になるケースが意外と多いようです。
まず、利用する航空会社の決まりを前もって確認しておくことが大切です。
私がいつも利用する某米系航空会社は、飛行中のキャリアーの利用を禁止しています。
私が初めて小桃を連れて飛行機に乗ったとき、飛行中のキャリアーの使用が禁止されていることを知りませんでした。というかまさか、膝の上が許されてキャリアーが禁止されているなんて思いもしませんでした。
小桃は当時生後4ヶ月で、キャリアーで抱えたままおっぱいを飲ませると一瞬で眠りに落ちるお年頃でしたので、その作戦で10時間の往路便は乗り切りました。(もちろん授乳ケープ使用)
しかし日本からアメリカに戻る復路便でのこと。
キャリアーの中に小桃を抱えた状態で搭乗し着席すると同時に、乗務員から軽く注意をされました。
「離陸と着陸の際はキャリアーから赤ちゃんを出して、直接抱いて下さいね。」
え?往路便では何も注意されませんでしたが…?
「決まりなんです。でも実際に飛行が安定しない状態では、手で抱くよりもキャリアーの方が安全というのが事実です。分かります。決まりなので一応注意はしましたが、強制はしませんのでどうするかはあなたの判断にお任せします。FAAの出している文書でも実は矛盾している部分なんですよ。」
とのこと。
私としては、小桃をできるだけ不機嫌にさせずフライトを乗り切りたかったので、キャリアーに入れておくことにしました。
すると離陸直前に近くで緊急時のデモを行っていた別の乗務員に、今度は早急に小桃をキャリアーから出すように怒られてしまいました。
そのフライトアテンダントが言うのには、キャリアー禁止と言うのはルールでありFAAの安全項目でも禁止しているので、飛行中は絶対に使用してはいけないとのこと。もし子供を出さないなら今すぐ飛行機を降りてもらうとまで言われました。
偶然この乗務員が少しBossyなタイプだったということもありますが、言い方の意地悪さにとても嫌な思いをしました。あ、これは愚痴ですね(笑)
私は以前航空業界で勤務していたのですが、実際に乗客と乗務員が機内でもめて大変なことになったケースを見ていたので、諦めてその乗務員に従うことにしました。(航空会社としては飛行中に問題を起こす可能性のある乗客は乗せられませんからね…)
と言うことで後日調べてみると…
意外と同様のケースで乗客 vs 乗務員の戦いが繰り広げられていることを知りました。
その中には、(大げさに聞こえますが)声を荒げた乗客ママがテロリストの疑いで警察を呼ばれ、最終的にはその便はキャンセルとなり、他の乗客にも迷惑が…とまで発展し問題になったケースもありました。
後日のリサーチで、当時利用した航空会社では独自のルールで禁止されていたことを知り、私の無知も悪かったと反省しました。
が、肝心のFAA、実はキャリアー禁止とは特にうたっていませんでした。
警察を呼ばれたケースでニュースになりインタビューを受けたFAAの広報はこう話したそうです。
(注意:この件はアメリカ国内線で起こりました)
「 決まり云々は関係なく、子供の安全を最優先するなら、席を購入してもらい認可されたカーシートを使用してもらうことが1番。ただ、infant連れの乗客としては、こんな小さな赤ちゃんに大人料金をチャージされるなんてバカげていると思うのが大半。結果、航空路線を避け、車での移動に変えるという意見が実際のところです。
ただ、車に関する事故でのinfantの死亡率を考えて下さい。カーシートを使わなくても飛行機移動の方が車移動より何10倍も安全なんです。
それでもやはり飛行中に急な衝撃等があった時、絶対に腕の力だけで赤ちゃんを守ることはできません。だからと言って単純にカーシートとキャリアーの安全性を比較すれば、キャリアーを飛行機の中で使用することが”安全”とは決して言えないのは明らかです。
安全面からカーシートの使用を推奨する以上、キャリアーの使用は安全ではないと定義せざるを得ない。しかし同時に、座席を取らないinfant on lapの搭乗を認めている以上、腕で抱くことを禁止することもできないんです。」
見えてきたのはとても大きな矛盾でした。
ということで今回出た答えは、キャリアーは腕で赤ちゃんを直接抱くよりも安全だとは思いますが、できるなら座席を購入してカーシートを使用して下さいということでした。
安全性、利便性、そしてコストの問題も解決し、小さなお子さん連れでも安心して飛行機に乗られる日が早くくると良いですね。
ほほぉ~う。そんなことがあるのですね。
私は子供が生後二ヶ月のときから、数え切れないくらい(言いすぎか?)飛行機に一緒に乗ってるんですが、そういえば、座席に座っておんぶ紐は使ったことがなかったです。だから注意されたことも。
おんぶ紐して座る方が確かに腕で抱くよりはSecureですよね。だめだと規則で決めてしまえる理由がほんと分かりませんね。でもおんぶ紐、上方向には開いているか使っていても油断はできませんね。
カーシートを持ち込んで乗ったこともあります。カーシートは一番安全かもしれませんが、短いフライトか月齢の若い赤ちゃんにしか実際は使えなさそうです。10時間以上もカーシートに縛り付けっぱなしなんて、現実的には無理ですからねぇ。
子供は席がタダでカーシート(というか飛行機の座席専用補助シートみたいなの)も航空会社が用意してくれたらいいのになぁ。。。。
そうですよね、大人だって10時間座りっぱなしなんてできませんから、座席の座り心地とか開放感とか?航空会社にはもうちょっとコストパフォーマンスよりも快適さを追求して欲しいです。
子供を気分転換に歩かせるにしても、通路がせますぎて寝ている人の足をお触りしながら歩いてしまって困ります…あとは乗務員の子供に対する理解を深めてほしいかな。。。
10月にまたシアトル-成田で往復しますが、今回は初めてdistractionの為に赤ちゃん用ヘッドフォンを用意しました。(音楽と踊りが大好きなので。)他にも新しいオモチャの購入を考えていますが…何かおすすめがあったら教えてください!
小桃ちゃんって何ヶ月ですか?
そうだな、お勧めはシールブックみたいなもの(とにかくたくさんシールがついてるやつ)、小さいノート(落書きもできるししーるも貼れる)、塗り絵とクレヨン、鉛筆、色鉛筆。あとセロテープとか、結構短く切って与えるといろんなところに貼ってはがして遊んでました。
スナックは種類をたくさん小分けにして。
これくらいかな。二歳過ぎからDVDプレイヤーを持ち込んでます。