ちょっとした暴露話 - 日本企業のアメリカ法人で

ちょっと誤解を招く可能性がありますので、あらかじめ申し上げますが、この話は、私の知り合いから聞いた話で、私とかかわりのある方々が勤める日本企業のアメリカ法人のことではないことを、最初に申し上げておきます。じゃないと、後々、いろいろと問題が発生する可能性がありますからね(笑)。

私の知り合いが、またその知り合いに聞いた話らしいのですが...、立場上(?笑)、そう言う話が私の方にも良く聞こえてきます。ちょっと、「なに???」と思うところがありましたので、ここでお話したいと思います。私の話がすべてではありませんので、すべてを鵜呑みにしないでくださいね。

ある日本企業のアメリカ法人での話しです。

ある日本人女性がアメリカの大学を卒業して、その日系企業から就職内定をもらったそうなんです。当然その女性、英語と日本語どちらもペラペラ...のはずですから(確かもうひとつ他の言語もできるって言ってたかな)、彼女としては、自分の能力を存分に活かせる企業に入れるわけで、ハッピー!、そしてモチベーションでいっぱいだったと想像します。

ところが...

業務内容は別として、信じられないことがひとつ...

なーんと、彼女の給料、年間1万ドルちょっと!

これにはさすがに私も驚きました。言葉は悪いですけど、「あんた、足元、相当みられてるね」ってな感じですよね。日本人が日系企業に入るためには、当然H1ビザが必要になるわけで、その面倒を見てやるから、この給料でOKだろう...なんてことなんでしょうね。

このご時世、日本人留学生がアメリカでビザをサポートしてくれる企業を見つけるのは至難の業です。なので、会社側はそんな給料を提示してきたんでしょうね。

でも、この日系企業、ちょっとやばくないですかね?

たとえば...

この方の給料を年間1万2千ドルとしますかね。そうすると、月に1000ドルじゃないですか。で、ひと月に20日働くとすると、日給50ドルってことですよね。正社員ですから、フルタイムなので日当たり8時間労働として、時給にすると...6ドル25セント?!

ご存知だと思いますが、カリフォルニアには法律があって、最低賃金ってのが決められているんですね。中南米からの出稼ぎの方たちだって、必ずそれ以上の給料をもらっているってことです(不法移民はこの限りではありませんが)。

その最低賃金は、今年は8ドルです。時給8ドル。

まぁ、この方がカリフォルニアにお住まいなのかどうかはわからないのですが、それでも全米でもしっかりと決められていて、7ドル50セント辺りだったと思います。

つまり、この日系企業、法律に違反している!

人づてに聞いた話なので、1000ドルが正しい数字なのかないのかは良くわかりませんが、でも、実際にそうだったらえらい話ですよね。

さて、ここから私の講釈...(笑)。

一般的に、日系企業の給料は、アメリカ企業のそれに比較して安い!(そうではない企業もたくさんあります。あしからず...)正直、何を基準に決めているのか良くわからない!

法律云々の話は置いておいて...

給料と言うのは、そもそもその人の能力+業務経験によって決められるべきものですよね。

まぁ、この方の場合、大学卒業したてですから、業務経験なんてゼロに決まっています。それでも、アルバイトの経験だとか、ボランティアの経験なども査定の対象になっても良いはず。また、日本語以外の言語も話せると言うことでも当然プラス。

ふつーは、どんなに安くても、「最低賃金+能力給」のはずだと思いますけどね。それも、「試用期間」のみ。試用期間を過ぎたら、その人の能力、ポテンシャルに応じて再査定されるべきだと思いますね。

ちょっと身近な話をしましょうか。

ある日系企業での話ですが、アメリカ法人では給与額はすべて、本国(日本本社)によって操作されている。

たとえば...

「日本の課長級の給与が年間XXX万円なので、課長級よりも低いレベルのあなたには、課長級以上の給料を支給することはできない」...と。たとえ、その給与がアメリカの基準にしてかなり低くてもです。もちろん、支給される人の能力が、アメリカで期待されている能力レベル以上だとしてですよ。

どう思いますか?

あるマネージメントは、「いや、アメリカのレベルは日本よりも低いから...」と言うかもしれませんね。ま、それも当たっている場合もあるかもしれませんが、そもそもアメリカの何のレベルと日本のレベルを比較してそんなことをおっしゃるのか。

そんなことをおっしゃるマネージメントの方こそ、アメリカよりもレベルが低いんじゃないですかねぇ。

Salary.comを参考に、どのくらいのレベルが年収いくらぐらいもらっているかをチェックすべきだと思いますよ、少なくとも。

私にこんな話をさせると、永遠にしていますから、今回はこの辺に留めておきます。また、次回(笑)。

しかし、許せない話しだなぁ...。

Masa 

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2 comments on “ちょっとした暴露話 - 日本企業のアメリカ法人で”

  1. 本当に今自分がそういう状況に直面しているので、思わずコメントしてしまいます。これはVISA奴隷ですよね。希望をもってアメリカに来て、残業もつかずに14時間とか働いて、ボロボロになってしまいます。それでもまたビザを求めてすぐに代わりの人が来るから、人を大切にしない。すいません愚痴ってしまいましたが、やっぱり自分がハッピーにいられないとダメですよね!

  2. Ayaさん、こんにちは。コメントありがとうございます。

    そうなんですね…。そういう状況の中でアメリカで働いている人たちって、結構いらっしゃるようですね。「便利屋さん」として使われているってことでしょうか…。ほんと残念ですよね。

    でも、アメリカってそういう残念な人たち以外に、素晴らしい人達もたくさんいます。そんな人達とたくさん付き合いたいです。短くても、ハッピーでいられる時間を作りたいですね。そのハッピーを機動力にして、嫌なことでもチャレンジできるパワフルな心を持って、ガンガン前進していきたいですね。

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