アメリカでの就職に求められるリーダーシップ
みなさん、こんにちは。今週で今年も終わりですね。年始に立てた目標は達成できましたか?私は4年制の大学にトランスファーという、私の中では大きな目標は達成できたのですが、悔しいことに、オールAは達成できませんでした。
さて、今日は、これからも苦労するであろう『リーダーシップ』について考えてみたいと思います。
恐らく、アメリカの大学だけでなく企業でもリーダーシップというものが強く求められているのではないかと思います。求められているどころか、必要不可欠な要素だと思います。
それ故、グループ・ワークになると、真面目で一生懸命な学生ほど、リーダーシップを取りたがるのですが、リーダーシップという言葉自体から遠いところで育ってしまった私から見ると、リーダーシップを自我を通すことと勘違いしているのではないか?と思えてしまう学生がいます。
今年の秋に、学校でジョブフェアがありました。私はトランスファーしてからまだ1ヶ月経ってなかったし、アメリカの大学生の「就活」というものがどんなものなのかも分からなかったので、様子見程度に行ってみて、せっかくなので、誰からも添削されてない、自作のResumeを提出してみたところ、1社からお声が掛かり、その企業のPre-Interview Socialという、面接の前日に行われた企業と面接する予定の学生が気軽に話せるようなものに参加させていただきました。
私は、会計学を専攻しているのですが、会計も幅が広く、将来は具体的にどういった方向に進みたいのか、実務経験がないため想像できないでいました。
なので、実際にはどういった業務内容が含まれているのか、税務のマネージャーの方に話を聞いていたところ、横から突然、1人の学生が猛アピールをして割り込んで来ました。
彼女も大学3年生で、昨年の夏に、その企業の別のオフィスでインターンシップをしたということでした。しかも、彼女は、GPAが3.9もある上、グループ・プロジェクトの時はいつもリーダー役。先生が何を求めているのかを掴むのがとても得意なので、彼女のお陰でいつもグループはいい点数を取れているらしいです。そして、キャンパス以外でも、いくつかのボランティア団体に所属していて、週末は、ホスピス等を訪れたり、教会のお手伝いをしたりと、課外活動にも力を入れていることを力説していました。
彼女が、どうしてTax部門を希望しているのかを説明し出したところで、そのマネージャーが、
「別の人が僕に話しているのに気付かなかったのかな?」
と彼女に問いかけました。すると、彼女は、
「そうなの!だから私も会話に参加したかったの!!」
と答えました。マネージャーの方は、
「会話? でも、君は君一人で話していただけだよね?」
と言い放ちました。私だったら、そこで怯んでしまうところですが、彼女は、
「私は前に、貴社でインターンをしたことがあるので、仕事のことや会社のことはだいたい知っているの。だから、私がどれだけ頑張っているのかを知ってもらいたいんです」
と。
そのマネージャーの方は、彼が求めるリーダーシップについて話し始めました。リーダーというのは、チームを上手くまとめられなければならないことや、メンバーの1人1人にも気を配れないと、メンバーの士気が下がってしまうこと等々。
これは私にとってはとても意外に感じました。私の中でのリーダーシップというものは、彼女のように、グイグイと周りを強引にでも引っ張っていけるような人物を想像していたからです。このマネージャーの考えるリーダーシップは、どちらかというと、「縁の下の力持ち」的なイメージがあったので、私の中での「リーダーシップ」に対するイメージがガラガラと崩れていきました。
彼女が何か言おうと口を開いたところで、
「君は、うちの会社で過去にもインターンをしたことがあるなら、他の会社でもインターンしてみた方がいいんじゃない?」
と締めくくってしまいました。そして、私の方を向き直して、私がした質問について答えてくれました。
私は図書館等でよく彼女に会うし、よくグループを仕切って勉強している姿も見かけます。ただ、今回はきっと、マネージャーの方の求めるリーダー像を彼女がキャッチできなかっただけなのかもしれません。勉強しているだけでは身につかないリーダーシップをどうやって身に着けるのかが今後の大きな課題になりそうです。
>リーダーシップを自我を通すことと勘違いしている
本当、そうなんですよね。
Yukiさんの例の彼女もそうだと思いますが、個人の能力としては高いのだと思います。だけど、チームプレイヤーかどうか、というのはまた別の話。
チームメイトをrespectし、それぞれの強みや役割を理解し、人に仕事を任せることができる。それがリーダーシップだと思います。
自分で何でもやっちゃう人は、リーダーじゃないんですね。単なるソロプレイヤー。
一番はっきりと現れるのは、このマネジャーの態度にも表れていますが、「他人の話を聞くこと」だと思います。アメリカにはinterruptする人が本当に多いですが、あれはかなりまずいですね。みんな嫌がります。
Yukiさん、就職活動がんばってくださいね!応援しています。