アメリカでコネクション作りーLinkedInの巻き
さてさて、先日、
と言う記事を上げました。Facebookはとにかく重要。アカウントを作って、人と繋がりましょう!って話をしました。
今日は、アメリカで第二の規模を誇る、LinkedInについてお話します。
最近、日本語サービスを始めたのでご存知の方もかなりいらっしゃると思います。先日NYSEに株式上場を果たしました。取引開始直後、当初の設定額を大幅に上回り倍近くの値に急上昇。最終的には80億ドルくらい資金調達できたとか。
つまり、将来を有望視されているサービスってことになりますね。会員数も、全世界に1億2千万人ほどいるようです。気の遠くなるような数ですね。
また自分の話をしてしまいますが、私がこのサービスに登録したのは、今から7年ほど前のこと。2004年ごろだったと思います。その当時は、メンバーの紹介がある場合にのみメンバー登録できるサービスでした。ミクシみたいですね。そのころの会員制サービスはそんな登録方法を取っているところが多かったように記憶しています。
その当時は特に魅力のあるサービスではなかったので(人とのコネクションのみ)、
「ふ~ん、こんなサービスもあるのか」
程度にしか見ていませんでした。
ある日、私の知り合いからいきなり紹介メールが送られてきました。
「このサービスの中で俺のコネクションになってくれない?」
ってな感じ。ま、別にメンバーになったからと言って、損をするわけではないので、彼の申し入れを受けました。それ以来、LinkedInのメンバーです。
話がかなりずれました。もとに戻しましょう。
さて、このLinkedIn、簡単に言うとビジネス関連のソーシャルネットワークサービスで、「プロフェッショナルネットワーク」に特化しています。ここが、他のFacebookとかMySpaceと違うところですね。
普通、Facebookをやっている人はMySpaceなどやらないのですが、LinkedInはビジネスに特化していますから、Facebookをやってて、LinkedInもやるって人が多いわけです。
メンバーになると何ができるのか。
Facebookと大きな違いはありません。自分のプロフィールページを持てて、ウォールでつぶやくことができて。あとは、グループに参加できて。ページを作ることも可能です。LinkedInの場合は企業がページを作ることが結構多いかな。
Facebookとの違いのひとつとして、プレミアムアカウントがあります。月々何がしかの料金を支払えば、たとえば、
・月にXX名まで誰にでもダイレクトメールを送ることができる(通常は自分のコネクションにしか送れません)
・あるキーワードで検索をしたときの検索結果の数が増える
などの特典があります。
ま、われわれのようなふつーの人は、無料メンバーで十分です。
さて、メンバーはLinkedInの中で何を期待しているのか。これが重要ですね。
①同じ業種に携わる人たちと情報交換をする
②コネクションを転職に役立てる
③転職希望者を探す
④求人情報を探す
大きく分けるとこの4つくらいです。
まず、①。とにかく、たくさんのグループがありますから、自分の興味のあるグループに参加することが可能です。私の場合、技術屋で、携帯電話の設計に携わっていますから、「Wireless Hires」とか、「Motorola Alumni」など、ワイヤレス関係のグループに参加しています。そのほかにも「Bilingual Work Force in Japan」とか「Business in Japan」など、将来日本に帰ったときに(???)役立ちそうな情報交換がされているグループにも参加しています。
グループに参加すれば、メンバーと情報交換もできますし、ディスカッションもできます。あるいは、職にありつけると言う可能性もあります。Wireless Hiresなんてのは、そのためのグループですね(笑)。
さて、②。私がこのサービスに参加しているメインの理由はこれかもしれません。あまり参考にならないかもしれませんが、私流、LinkedInの転職への役立て方をご紹介しましょうか。自分のために役立てたのではなくて、人のためなんですけどね。
・自分の周りにいる、自分の職業に関連した人にコネクト依頼を出しまくって、とにかくつながる。私の場合は、電子設計屋なので、同職種の人、部品を購入する部品屋さん、計測器屋さん、ソフトウエア屋さん、テスト屋さんなど。もちろん、めくらめっぽうではなくて、ちゃんとフェースツーフェースで会った人たちに限ります。基本、名刺交換をした人たちですね。あるいは自分の会社の人間。
・自分の興味のある職種が見つかったら、その職種につながった人を自分のコネクションの中で探します。「少し、かするかな」くらいでも良いので探します。
・そして、メールで直接コンタクトします。たとえば、
「XXX会社のYYYと言うポジションにオープニングがあるようだが、その部署で、誰か知ってる人はいないか?ハイヤリングマネージャだと最高だけど。マネージャレベル以上でもOK。」
もし、知り合いがいるようなら、
「コンタクト情報くれない?」
あるいは、
「レジュメを転送してもらえる?」
てな感じですね。この場合、自分のレジュメが確実に、その部署のハイヤリングマネージャか、あるいは、もっと上のレベルの人に直接届くようにするわけです。オンラインで応募するのと比較して、面接までたどり着く確度がかなり高くなります。
ここで重要なのは、コンタクトする人にプライオリティをつけてから、コンタクトすることです。手当たり次第、関係する人にレジュメを送りまくると、受け取り側(ハイヤリングマネージャや関係者)が混乱する場合があるからです。つまり、プライオリティの高い順(キーパーソンにたどり着く可能性の高い順)にコンタクトしていきます。最初がだめなら、二番目、それがだめなら、三番目...、ってな感じです。
次に③。これは、企業に属するリクルーターや、ヘッドハンターなどがやっていることです。彼らのルーチンワークみたいなものでしょうね。めぼしい人を見つけた場合は、その人に直接コンタクトします。彼らは、プレミアムサービスに入っているのが普通ですから、誰にでもメッセージを送ることができるわけで。私もちょくちょくリクルーターからメッセージをもらうことがあります。
「こんな職種があるんだけど、興味ない?」
とか、
「XXXでOOOのポジションが開いてるんだけど、これまでの経験から、あんたにぴったりのポジションなんだけど、行く気ある?」
とか。
そして最後に④。これは③の逆ですね。毎日のように、
「どこどこの会社で、これこれのポジションに空きあり」
なんていう、お知らせがウェブサイト上に出てきます。
また、意中の会社にオープニングがあるかどうかも調べることができます。その会社名を検索して、キャリア(求人情報)のページを見ることで自分に合った職種の募集があるかどうかがわかります。
めぼしいものを見つけた場合には、そこにコンタクトするとか、レジュメを送るとかするってことですね。でも。②に比べて、門はかなり狭いと思います。
他にもいろいろな使い方があると思います。
「活きたコネクション」が重要です。あなたもこのサービスに登録して、コネクションを広げましょう。