アメリカとドーナツ
こんにちは!はるなです。
アメリカに来てからよく食べるようになったもののひとつに、ドーナツがあります。
(日本ではせいぜい半年に1回ミスドに行く程度で、頻繁に食べていたわけではありませんでした)
が、「食べ物というのは空気つき」とはよく言ったもので、その土地だからこそ食べたくなるものがあります。私にとってそれは、アメリカにおけるドーナツです。
(ちなみにこの発言をした村上春樹は、ボストン在住時代にダンキンドーナツをひいきにしていたことで知られています)
家の近所にあるドーナツ屋さんは地元民に愛されている名店で、流行を追いかけているというよりも、「素朴で美味しい」ものを提供しています。お値段もひとつ$1~$2前後で、庶民的な価格なのも嬉しいところ。
私は日本でも「オールドファッション」を必ず頼むのですが、このお店にはオールドファッションだけでも色々種類があります。「チョコレート」はもちろん、「レモン」「塩キャラメル」「メープル」「シナモン」「パンプキン」など豊富なラインナップですが、一番美味しいのはシンプルな「プレーン」です。コーヒーと合わせるのも間違いないですが、個人的にオールドファッションは、牛乳とともにいただくのが好きです。ケトジェニック・ダイエットだとかグルテン・フリーだとか、そういうコンセプトはさておいて、好きなものを好きなように食べて「あー、幸せ」だと思う。ささやかながらも贅沢な幸福です。
【行きつけのドーナツ屋で買ってきたオールドファッションたち】
そんなドーナツですが、ドラマやアニメ(有名なのが『シンプソンズ』)の影響も有り、アメリカでは警察官が食べているイメージがありますよね。
では、なぜドーナツと警察官の連想が一般的になったのでしょうか?
こちらの記事では、次のように解説されています。1900年代半ば、警察官の移動が車中心になり、深夜勤務でも眠気覚ましのカフェインと糖分を補給する場所として目をつけられたのが、遅くまで開店していたドーナツ屋さんだったのです。当時は今ほどお店のオプションがありませんでした。ドーナツは、安さ、美味しさ、手軽さの3拍子が揃っていたことからもうってつけだったのです。店側も警察を単なる客以上に見る向きもあり(彼らが店内にいると犯罪抑制になると考えられました)、かつては無料のコーヒーとドーナツ、あるいは専用の仕事机まで用意するお店まであったそうです。後に、ドーナツ癒着ということで問題視されるようになったらしいですが。
ドーナツがアメリカのソウルフードであることを示すこんなエピソードもあります。
第一次世界大戦の際に、救世軍は女性ボランティアを戦地フランスに派遣。彼女たちの役割は、戦線にいるアメリカ兵を激励し、士気を与えること―具体的には故郷の味を思い起こさせるドーナツを提供することでした。ドーナツを作るボランティア、そしてドーナツの周りに群がる兵士たちの白黒写真も残っています。日本ではおにぎりを配るようなものでしょうか。それがドーナツというところに、アメリカらしさを感じます。
人に歴史あり、ドーナツにも歴史ありですね。
皆さんもドーナッツへの欲求が高まってきたでしょうか。私はこの記事を書きながら、リング状の物体のイメージが頭から離れなくなってしまいました。また近所のお店に買いに走ろうと思います。
Doughnut belly(ドーナツ腹)なんて言葉があるのかは知りませんが、そうならないように、せっせと運動に励もうとも思います。
私もドーナツをよく食べました。
30数年前のニューヨークの朝は、あちこちにドーナツとベーグルを売っている屋台があり、出勤前に購入。
20時になるとエレベーター前にスナックを積んだ小さなお店が開店するので、ここでも1個。
しかし、当時のハニーディップはとても食べごたえのある大きさ。
朝食も昼食もそれで終わりなんて日もありましたよ。
今はフロリダのスーパーでケーキデコレーターをしているので、早朝の開店前にベーカーが余分に焼いた(温めた)ドーナツ。必ずアップルフリッターをくれます。
糖尿病が心配ですが、今のところ、私のほぼ毎日の朝食です。
いいですねえ、屋台が立ち並ぶ朝の情景が浮かんできました。
私もドーナツを朝食にするのが好きです。
おやつにしてはちょっとヘビーだし、昼ご飯にすると夕方の早いうちにエネルギー切れを起こしてしまうので(幾つになっても食べ盛りでして)、朝の寝惚けた頭でボーッとかじり、じわじわと目覚めていくのが好きです。
アップルフリッター、行きつけの店でも必ず置いているのですが、食べたことがありませんでした。
明日試してみますね!!