アメリカに移住するまで Maki-K編 3
Maki-Kです。
アメリカに移住するまでのいきさつを、つらつらと書いています。
前回までの話はこちら→その1、その2
大学3年生終了後、一年間大学を休学して半年アメリカへ行くことが決定したわけですが、この時点で私はまだ大学2年生。
このときアメリカ行き以外に決めたのが、
①アメリカへ行く前に(つまり3年を終了した時点で)、大学卒業に必要な単位をすべてとっておく!
②3年終了後アメリカへ半年行って、日本へ帰ってきてからの半年間はアルバイトに専念する。
③大学へ戻って最後の一年は、授業はほとんど取らず卒論を書くだけにして、同じくアルバイト(と遊び♪)に専念する。
なんともまぁ、遊びのことしか考えてない計画(今、改めて書いてみてびっくりしました・・・(汗))。
日本の大学生ですものね。こんなものですよね(?)。
さて、計画を立てたら、実行あるのみ!
まずは周りのみんなに「3年生終わったら一年休学して、アメリカに半年行って来る!」宣言をして回りました。
これは・・・
現在の私を知る人は絶対に信じてくれないのですが、実は私は物心付いたころから極度の人見知りだったんです。小さい頃は保育園に行くのが嫌で母親の足にしがみついて離れなかったし、一人でどこかへ出かけるなんてとんでもない!新しい環境は常に苦手で、そこへ入っていくときは本当にいつも「せーの!」とか「えいっ!」と心の中で言っていたほど。
たくさんの人とコミュニケーションをとるために外国語を勉強してるのに、引っ込み思案で知らない人とお話できない・・・なんてダメじゃん!
この性格を直さなければ。
・・・・ということで、周りに「アメリカ行ってくるよ」宣言。
本当は一人で外国に半年も行くなんて死ぬほど怖かったんですが、周りに宣言してしまったら、もう後には引けない!
周りから「アメリカ行くんでしょ?がんばってね!」「元気でね!」とか言われたら、渡米を前にして「やっぱり怖いからやめる・・・」なんて情けないこと言えないですもんね。
自分を窮地に追い込む作戦でした。
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さて、渡米計画が固まったら次は渡米準備です。
私の参加したインターナショナル インターンシップ プログラムスは、行き先の国は自分で選べましたが、どの都市に行くかは選択できませんでした。受け入れ先の学校が見つかったら、そこが私の滞在先。ちょっとギャンブル♪
行き先が決まるのを待つ間に、プログラムが用意してくれた研修がありました。
「ボランティアとして現地の学校へ行き、日本の文化を生徒に教える」というのがプログラムの趣旨。研修もそれに沿ったもので、着物の気付け、お茶、お花、外国人が歌いやすい日本語の歌などを習いました。
アメリカで授業としてやりたいこと(書道や折り紙などなど)のマテリアルの準備も万全に。
マテリアルは全部自分で用意して持っていかなければ行けなかったのですが、今のように100円均一のショップもなかった時代、大学生には金銭的に大変でした。習字用の筆20本とか、折り紙数百枚とか、日本文化の紹介が英語で書かれた本とか・・。日本の風景もたくさん写真に収め、スライドに加工して持って行きました。
授業の準備をするにあたって、「日本文化ってなんだろう?」「外国人から見て、日本っぽいものって?」「分かりやすく、生徒に受けがいいものは?」
などなど、日本について考えるいい機会になりました。
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もちろん英語の勉強もさらに力を入れました。
まったく知らない土地・外国へ行く。そしてそこには日本人は一人もいない。。。
「現地で途方に暮れたくない!できる限りの準備はしていくぞー!」
何事にも準備万端にしておきたい私。ブロガーTatさんが「行ってから踏ん張んべ」と渡米したのとは大違い。いろんな渡米パターンがあるもんです(笑)。
大学の授業は引き続き英語でありましたが、それに加えて旅行英会話のトレーニング。
私が見つけたのは「小林克也のアメリ缶」という英会話教材。英語教材(当時はテープ)が大きな缶に入っていたから、アメリ缶。
以前、ブロガーTamamiさんが英語のプロソディについて書いた記事でもコメントしたんですが、この教材が最高に良かった!
小林克也さんはみなさんご存知でしょうが、アメリカンイングリッシュをぺらぺら話すDJさんです。彼があの英語を渡米経験なしで身につけたのは有名な話。
その小林克也さんが英語のフレーズをドラムのリズムにノリながら言い、その後に自分が同じようにリズムにノリながらフレーズを繰り返す。そしてそれがだんだん早くなる。。というトレーニング。私は教材の中のフレーズは全部丸暗記してリズムに乗って早く言えるようになったし、さらに!20年以上たった今も、なんとフレーズを覚えています。もちろんリズム付きで♪
私の英会話の基礎を作ってくれた、この教材には本当に感謝しています♪
ありがとう!小林克也大先生!
※この教材は残念ながら今はもう販売していないんですが、ネットの中古販売でなら手に入るかも?
この教材をものにした私からのアドバイス・・。
英語教材を何か買って、英会話を習得したいな~と思っている方。
一つやると決めたらすべて丸暗記して寝言でも言えるようになるまで、とことんやる!基礎英会話なんて、暗記ですから。そしてその簡単な会話内容が、すらすら~と口から出てくるまで、口の筋肉をトレーニングすること!一途に練習あるのみ!です。(あ、私、日本では英会話の講師をやってたので、英会話を教えることに関しては力入ります)
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さて、渡米準備です。
大学の授業も大変でした。
なんせ・・・①「大学三年生終了時に卒業に必要な単位をすべてとっておく」と決めたので。
二年の後期と三年生は授業つめつめ。
これは日本の大学だからできたことですね。アメリカの大学では無理(ですよね??)。
家庭教師とスポーツクラブの受付嬢のアルバイトの掛け持ちもなんとかこなし・・・
めでたく3年終了時、卒業に必要なものは卒業論文のみ!となりました。
こうして身軽になった私。
大阪の米領事館でJ1ビザも無事ゲット。
1992年4月。
いよいよ、インターンシップ プログラムスの派遣先、アメリカ、ワシントン州のシアトル郊外へ出発です!
アメリ缶、CDにはなったんですよね。Amazonなどで今でも買えるみたいなんだけど、どこかでダウンロードできないかな〜?(もちろん有料で、商品として)
iPhoneのアプリになっていてもいいと思うんですけどね。
Tamiさん、
ほんと、アプリとかなってても良いよね!いつでも練習できるし。
内容自体は多少アップデートしてからじゃないといけないだろうけど。。(飛行機の中のシチュエーションで「I’d like to move to the non-smoking section.」ってフレーズがあったりする。飛行機の中でタバコが吸えたんですね、昔は。。)
って、アメリ缶で検索してたら、アメリ缶を作った人のブログにたどり着きました!
http://nullarbor.sblo.jp/article/50935810.html
TOEICの教材など、作成されてる方だそうです。
最近、なつかしいなあということが多くなったのは、年をとったせいかな。。うーむ。
Maki-Kさん。これ僕がアメリカ来る前に読んでおけば・・・。自分は英語去年はだめだめでした。アメリカ来てもすごく苦労して、夏も英語をしゃべれないなんて報告プライドが許さないと思い、Christian Campに行って・・・遊んでました!もちろんすべて・・・ネパール人の移民を除く、は英語なわけで勉強になりました。今年は英語にほとんど困らなくなって、日本にも胸を張って報告してますが、去年からこうだったらいいのにと時々思っています・・・。
>Isseiさん
コメントありがとうございます。
いや~、苦労して、反省して、努力して、いま胸を張れるんだから、それで十分じゃないですか。
またいつか記事を書こうと思ってるんですが、英語をある程度身につけた人は(子供時代からバイリンガルとかでなく)、「自分は努力した!がんばった!」という時期が絶対にあるんですよね。なんとなく適当に勉強してただけ、って言うのでなく。
そういう時がIsseiさんにも来て、英語ができるようになって良かったですね!
「若いときの苦労は買ってでもしろ」って言うけど、このことわざは本当に本当で、まぁ、若いときの困難は本当に自分のためになったなぁと、過去の経験(英語関係ではないけど)から思っている私です。それに、若いときの一年や二年ぶれた時間なんて、その後の人生にたいして影響ないですよ。一つ人より年取ってるな、というだけ。
だから、良いんじゃないですか?去年が少し悔やまれたって。全部自分の栄養になってますよ!