アメリカの卒業式 Commencement Ceremony
5月は卒業式シーズンですね。もう7月に入っていますが先日の6月末に夫の大学の卒業式があったので参列して来ました。夫の大学はアリゾナにあるのですがオンラインコースが充実しているので、基本的にはオンラインで単位を取得、授業によってはカンザスシティのキャンパスに通っていました。キャンパスと言っても学校自体はここには無いので、オフィスビルの一角などにキャンパスが設置されています。
このような形で大学を通う場合、卒業式ってどういうものなのかなとずっと疑問に思っていたのですが、この地域周辺の卒業生が集まってきちんと卒業式を迎える場が設けられているんですね。とても興味深かったです。
夫の卒業式はカンザスシティから20分ほど離れたインディペンデンスのイベントセンターで行われました。
日本の卒業式と雰囲気が違いますね~。そこで今回は卒業をする事の意味や卒業生の服装などについて少し調べてみました。
アメリカでは家族総出で卒業式に招待することが殆どです。両親兄弟だけではなく祖父母や叔父叔母を呼ぶケースも多いし、友達も招待する事も多くあります。
初めは「卒業式」ってそんなに重大?と思っていました。私の感覚だと入学する=>卒業しなければ意味がないと思っていたし、自分の意志で行く訳だから家族や友達を呼んでまでお祭り騒ぎする必要はあるの?と冷たい気持ちで居たのでした。。(今は違いますよ!)
残念ながら高校落第者すら多いアメリカでは大学に行く事はもちろん卒業出来る人は私の想像よりはるかに少ないと言う事を知りました。日本のように両親が学費を最後まで出してくれるという家庭は私の想像よりはるかに少ないので、高校卒業してストレートで大学に行ける人も必ずしも多いわけではないのです。
現に、私の周りのアメリカ人内での大卒者は半々くらいかなと思います。数単位とって辞めてしまったり在学中に結婚出産を迎え休学したままと言う友達も多々います。
アメリカは18歳になったら大人扱いをされるように、自分でローンを組んで大学に行く生徒も沢山います。実際以前働いていた同僚も「学生ローンが払い終わらないー!!」と嘆いていましたし、夫や義理兄のように、高校卒業後ミリタリーに入隊しその後、フルタイムで仕事をしながらGIビルを頂いて大学に通う人も居ます。夫の場合は在学中アフガニスタンへの派遣も重なったので、やっと卒業できた時は本当に「終わったー!!」と言う気持ちだったようです。多くの試練やサポートを受けながら卒業をすると言う事には私の思っていた以上の思い入れがあるようですね。
私自身、26歳の時に仕事をしながら経営の学位を取るために大学に再入学をしました。その大学を卒業した時は本当に達成感が強かったですね。17/18歳では正直将来何がしたいか、本当に何を勉強したいかは見えてきませんでした。今でもまだ模索中ですが、2度目に大学を卒業した時は自分の力と努力で本当に頑張ったという気持ちが多かったと共に、周りの支え、家族や友達を始め、職場の上司や同僚、みんなが一丸になって支えてくれた感が強かったですね。
そう考えると、支えてくれた全ての人にこの晴れ舞台を見てもらうという気持ちも分からなくもありませんね。
実際、本当に多くの人が卒業式に参列していて、自分の息子、娘、妻、夫の名前が呼ばれたときに大歓声を上げているのを見て胸が熱くなるものがありました。私も負けずに夫の名前が呼ばれた際日本語で大歓声を挙げましたよ♪
さて、アメリカの卒業式で良く気になるのは彼らの着ているガウンと帽子。帽子についているあのテロッとした紐も気になりますね。あまり意味を考えたことも無かったのですが、近くの人(→夫)が卒業することもありこれらの意味を調べてみる事にしました。調べてくると国によって色々な違いがあるようです。今回は気になる部分のみ簡単に紹介させて頂きます!
Cap and Gown
アメリカの卒業式で着ている帽子とガウンはCap and Gownと呼ばれるそうです。
Academic Dress (Wikipediaより)
アメリカのアカデミックドレスもヨーロッパの影響を受けた。アカデミックドレスも公式の衣装として学会およびその機関の人々によって着用されている。
アメリカの学校のアカデミックドレスは正面で閉じるのが典型的である。フードと同じように、スカーフ、ストールまたはコードのようなアイテムをアクセサリーとして着用する場合がある。
イギリスのアカデミックドレスに由来するように、アメリカのアカデミックドレスは大陸のヨーロッパのアカデミックドレスの伝統の影響を受けた。すべての大学がそれに従っているわけではないが、大学間でのアカデミックドレスの詳細な一定のスキームを定めている規定がある。アメリカの学士と修士のガウンは、イギリスのそれらに似ている。しかし、前は閉じている。
もう少し調べてみるとヨーロッパのドレスとは少しデザイン的な違いがあるようです。また取得する学位によっても違いがあるようで面白いですね。
Bachelors’ and masters’ gowns in the United States are similar to their counterparts in the United Kingdom, though bachelor’s gowns are now designed to be worn closed, and all are at least mid-calf length to ankle-length. The masters’ gown sleeve is oblong and, though the base of the sleeve hangs down in the typical manner, it is square cut at the rear part of the oblong shape. The front part has an arc cut away, and there is a slit for the wrist opening, but the rest of the arc is closed. The shape is evocative of the square-cut liripipeincorporated into many academic hoods. The master’s gown is designed to be worn open or closed.
Tassel
キャップには卒業年度のチャームがついたタッセル(Tassel)を付けます。
*大学の卒業の際は、学部専用の色のタッセルを付けるそうです!
タッセルを垂らす位置にも意味があり、
・卒業前: 右側
・卒業後: 左側
卒業したらタッセルを移動させます
タッセルが右から左へ移動されると言う事は人生のあるステージを超えたと言う事で、新しいステージに向かう準備が出来たと言う事の象徴らしいです。
素敵ですね。
Congratulations Class of 2014!!
新しい未来に向かって是非頑張ってほしいものです!!