アメリカの警察

こんにちは。Norikoです。

これからは、サンクスギビング、クリスマスと、パーティなどでお酒を飲む機会も増えてきますね。飲酒運転には十分気をつけて下さい。

ところで、アメリカの警察、Police(警察)、Sheriff (保安官)、Highway Patrol、この3者の違いってご存知ですか?

私は、こちらに来るまで全く違いが分からず、ず~と疑問に思っていたんです。大都市では、Policeと呼ばれ、地方ではSheriffになるのかなぁ?と、漠然と想像していたわけです。こんなおバカは私だけかしら?

 

とりあえず、簡単に違いを説明すると。

Policeは、市(City)を守る機関。Sheriffは、郡(County)を守る機関。Highway Patrolは、州の機関で、州内のHighwayを守る機関です。

ですから、大都市ではPoliceの規模、機動力が大きく、町や集落の多い地方ではSheriffが活躍する機会が増えてくるわけです。

私の住むInyo Countyを例として、もっと詳しく説明します。

Inyo County は、南北に走るHighway-395号線を中心にして、道沿いに町や集落が点在します。唯一、一番大きな町(市)Bishopには、Police Stationがあって、Policeと書かれたパトカーが町中をパトロールしていますが、町の外へは出て行きません。Bishop Policeは、Bishopという町(市)の警察で、外はSheriffの管轄だからです。

我がInyo Countryでは、小さな町のPolice よりも、広範囲で出動回数の多いSheriffの方が規模が大きくなります。例えば、Bishopの町中で殺人等の大きな事件が起こった場合、Policeでは対処しきれず、Sheriffの応援を頼むという事になります。

TVでおなじみのCSIも我がInyo CountyではSheriff が行います。知り合いの女性Sheriffは、CSIの一員で家のダーリンともおなじみさんなんですが、時には行方不明の猫の捜査までするんだって言ってました。おまわりさんは何処でも市民の味方なんですね。

 

(写真はこの女性Sheriffが砂糖で描いた『発見した猫を飼い主さんに返す。』の場面。

彼女は、アーティストなんですよ!)

 

 

さて、Highway patrolの役割ですが、California Highway Patrol 略してCHP。30年位前に日本でも大ヒットしたTVドラマ、Chips『白バイ野郎 ジョン&パンチ』の舞台になったあのCHP!(すみません。大ファンだったので、興奮しすぎました。)

カリフォルニアと付いているように、州の機関であり、County、City 全く関係なく、Highway 上で起こる事故、災害処理、違反取締りを行います。道の途中で隠れてスピード違反取締りをしたり、飲酒運転のテストをするのは主にCHPですね。

 

この説明で理解できたでしょうか?

簡単に言ってしまうと、我がLone Pineで、泥棒が入ったとして、911すると、Sheriffが来て捜査をします。Bishopで同じ事があれば、Policeが来ます。町の中、外でも、395号線で事故が起これば、Highway Patrolが来ます。もしも、死者、重症者が出るような事故だと、Sheriffも捜査に加わってきます。Bishopの町中では、Police, Seriff, Highway Patrol 3種類のパトカーを見ることが出来るわけです。

 

この3種類、全てもちろん警察です。彼らの目の前で違反を犯せば、当然捕まってしまいます。でも、Highway patrolに比べて、他の2者は違反を見逃してくれる率が高いんだそうです。なぜなら、Highway Patrolは、違反を取り締まるのが仕事。もしその件に関して訴えられたとしても、法廷に出向いて証言するのが仕事の一部になっているからだそうです。Sheriff, Policeは違反者に訴えられるのを嫌うので、どうしても甘くなってしまうんだそうです。

違反切符を切られて、どうしても納得がいかなかったら、証拠写真と一緒に納得のいかない理由を添えて訴え出て見るのもいいかもしれませんね。違反切符に不服申し立ての詳細が書いてあります。

皆さんがお住まいの地域では、PoliceとSheriff どちらが管轄ですか?

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10 comments on “アメリカの警察”

  1. 土地柄の違いでしょうか? The Sheriffs in Oxnard と言えば、不法移民を取り調べる人。 と勝手に解釈してました・・・・ Green cardもってても、恐ろしい存在と思ってましたが、High way Patrols  は、私の働くの店のお客さんで、時折来ますが、えらく腰が低く、全然注目していませんでした。(仕事中は別人になるのか?) Police→Highway patrol → FBI → FireFigter でTip額が変わるのも、興味深い所です…. 

    以前お客さんが、家の店で休んでいたPoliceに Drugの使用済みみたいなの、見つけたの…Oh myと、 休憩中のPoliceに、使用済みDrugをもってきてくれたのに、 休憩時間中だし、Sheriff に電話してーといったコメントが今も印象に残ってます…。 アメリカの警察って良くわからないなぁ…

  2. 警察は他にも州警察、大学警察がありますし、アメリカは本当に警察官が多いですよね。事件や事故、交通違反が多いので、それだけ必要なんでしょうけど。

  3. ほほぉ~、SheriffはPoliceをカバーするのですね。それは知りませんでした。

    うちの町はSheriffの管轄です。

    交通違反は確かに、CHPはそれが仕事ですもんね。
    昔私を逃がしてくれたのは、Sheriffだったんだ~。ありがとう♪

  4. 私もこれ最近知って、ちょうどタイムリーな話題でした!
    アメリカと警察って、切っても切れない関係ですよね。なんだか色んなところに出てくるし。

    私のホストファザーがリタイヤしたシェリフなんですが、彼の話は興味深いです。大変なお仕事なんですけどね。
    でも、アメリカの警察って頼りになる感じがしてすごく好きです。「怖い」とか「緊張する」とかそういう感情はないですね。単純に制服フェチなだけか?笑

    ちょっと前に、ストップサインできちんと止まらなくてチケットをもらったときに、不服申し立てをしようとしたら、結局プロセスがわからなくて罰金を払ったことがあったんですよ、実は。笑
    「次回こそは!」と勉強になったけど、次回があったら困るので近いうちにそのプロセスをここで紹介しようかな・・・。

    風空さんのチップの話は、Policeが一番大きいんですか?面白い。

    休憩中のエピソードは、たぶん彼らの中でもプロトコルがあって、エマージェンシーじゃない限りは丸腰で対応しない、とかあると思いますよ。
    何が危ないって、やっぱり一般市民や丸腰だったりシフトじゃない警察が関わってしまうことが危ないそうです。やはりトレーニングをきちんと受けて、それなりのプロテクション(銃など)がないのはやはり危険だそうです。責任問題もあるでしょうね。

  5. Erinaさん。 かき方が下手くそでした。 ポリスはほぼチップなし→ 消防士さん達は、Tip 20%以上です。 Oxnardという土地柄だからかなぁ?

  6. 風空さん、お返事ありがとうございます!
    消防士さんのチップが多いんですね〜。面白いなぁ。

  7. 何年か前に CA の消防士が一番稼いでいるという、 Newsを元に、消防士さんと話した時に、 ”稼ぎすぎちゃってさー” の情報源?からの登校です。 消防士って、儲かるんだー。 へぇー。 と、PoliceのTipの少なさと比較して書いてしまいました。 あくまで、Oxnardの話です ;)

  8. 風空さん、お返事ありがとうございます。

    確か前回の市長選挙のときにも問題になったのですが、サンディエゴ市公務員の退職金ランキングが公になったとき、リタイヤした消防士がハイランクに入っていて話題になっていました。消防士は仕事で怪我をすると、Worker’s Compなどもかなり出るそうで、公務員の退職金システムを見直せ!という話題だった気がします。
    でも体といのちを張って町を守ってくれてるわけですから、それなりの報酬は当たり前っていう気もしますが・・・。
    FBIはオフィスで働くエージェントも多いようなので、ピンからキリという感じがしますね。Policeはランクで権限もだいぶ違うだろうし、tipが少ない人が多いのもうなずける気がします。汗

  9. 保安官は英語でSheriff 郡を管轄する警察です

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