アメリカ企業でリオーガニゼーション(reorganization)

リオーガニゼーション
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こんにちは、Masaです。

 

ここのところ、うちの会社では、リオーガニゼーションがいたるところで起こっています。今回は、そんな裏話的な話をしましょうか。

 

最近、私の周りはかなりざわついています。リオーガニゼーションに対して、

 

「これは何を意味する?」

 

と言うのがほとんどの従業員が持つ疑問。

スピードが勝負のアメリカのビジネス界ですから、リオーガニゼーションは特に驚くことでもないと思うんですけどね。アメリカの景気が悪くなったころから、いたるところで、このリオーガニゼーションがなされています。

企業内での、「一般庶民」である我々にとって、この「リオーガニゼーション」、かなり気になります。会社が「次は何をしてくるのか」、「次はどう打って出てくるのか」ってところ。そんなこと、知る由もありませんが。

ある日突然、

 

「実は、このグループは会社に必要とされなくなった。なので、解散!」

 

とか、

 

「儲けが出ていない部署は、会社のお荷物。なので、早々に引き上げるべき!」

 

とか。つまり、レイオフ。

そんなことが、リオーガニゼーションにはつきもの。

あるいは、ある日、新しい技術、システムを取り入れるために企業を買収。その重複分は不要なので、どちらかのグループにお引き取りいただく...とか。買収された企業のマネージメントは会社には不要なので、出ていっていただくとか。

 

今回のリオーガニゼーションは、そんな買収したベンチャー企業がらみの部分で起きています。

 

話は少しずれますが...、

ベンチャー企業買収で、最も難しいのが、お互いの「会社の文化」をどう融合させていくか...ってことだと感じています。極端な話、人種が違う、異なった言葉を話す人間同士が、一つ屋根のしたで、突然働き始めるわけですから、そうそう簡単な話ではありません。ただ一つ、共通な言葉は、「技術」であったり、「システム」であったりします。でも、ふつう、最初はうまくいきません。

で、たいていそれに対して企業の上層部が行うのが、リオーガニゼーション。一発で、ドンピシャとはまる場合もあれば、数か月、あるいはそれ以上の時間がかかる場合もあります。その間、従業員は、クリクリと回されます。上司が突然置き換わったり、あるグループが突然まったく違う部署に移ったり。

なかなかうまくいかない。そんなところで足かせになっているのは必ず「政治的」なもの。我々は、Politics(ポリティクス)って言いますが、これはまさしく「文化の違い」からくるものでしょう。

 

なので、今、うちの部署内はかなり騒がしい。

 

ここだけの話、うちの部署、すでにVPが2人辞めていきました。一人は愛想を尽かしたかな(???)、もう一人は、もとベンチャー企業のCEO。自分の政治がこの会社ではできないと考えたのか。ま、ふつう、ベンチャー企業のCEOって、1つ買われたら、もう1つ起こして、で、それが買収されたら、もう1つ起こして...ってのが普通ですから、この場合も、次の会社を起こすために辞めるってことなのかもしれませんね。

今は、この「文化」の違いから、大きな「ベルリンの壁」ができているように感じます。リオーガニゼーションによって、その壁を取り除くことができるかどうかがキー。この壁は、アッパーマネジメントが取り払うものではなく、我々のような一般庶民が取り払うものです。だから、一般庶民がそのような気持ちを持つことができるように、アッパーマネジメントは組織を動かしていく必要があるってことです。

 

はたして、今のアッパーマネジメントでそれができるかどうか...、私にはよくわかりません。

 

“Let’s see what happens.” 

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4 comments on “アメリカ企業でリオーガニゼーション(reorganization)”

  1. 先日(2011年の体制変更後で初)「Strategic Plan」の発表があり、「コストカット」を中心とした新しい取り組みについて聞き、中々緊張感が増しました。「次は誰が辞めるんだろう」「次は誰が切られるんだろう」みたいな。

    僕も解雇にならなければ、「せめて修士が終わるまで…」という感じですが、さてどうなるのかしら…

    そんな中、同僚で仲の良かった子が、東海岸の某名門大学の某部署のディレクターに大抜擢され去ることに。今まで以上に激しく変わっていくだろう「風向き」の見定めが重要になってきました。

  2. タツヤさん、コメント感謝です。「コストカット」はレイオフの際によく使われる言葉ですよね。確かに緊張します。思わず目をそらせたくなります(笑)。

    ディレクターに抜擢された彼、実力もあると思いますが、世渡りがうまい…かもしれませんね(笑)。

    失礼しました〜。

  3. ディレクター抜擢は、女性なのですが…
    NY育ちで、英語以外にスペイン語フランス語を操るくせに変な癖のない、本当にお人好しなヤリ手だったので、まさかウチに長居することはないだろうと出張中とかブッチャけてましたが、いやぁ素晴らしいです。

  4. なるほど、女性でしたか。今の世の中、出来る人間でもレイオフされてしまうのに、こういう方がいるってことは素晴らしいですよね。相当やり手なんでしょう。

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