アメリカ4年制大学でネィティブ並みに英語を話せるようになる方法

まず、この方法は実際に私が実行したものです。ネィティブ並みに英語を話せるようになるには、彼らと行動、生活を共にすることです。ただし、日本人生徒との交流を絶つというわけではありません。いってみれば、学校、勉強、睡眠以外の自由時間はアメリカ人と過ごすというだけで、学校内などでは日本人と日本語を話して構わない方法です。

単純に言うと学校のフラタニティーという、サークル活動に入るわけですが、この組織は日本人には理解しがたいシステムになっていて、なかなか敷居を超えられる者ではありません。しかし、こうして私のように、好奇心だけで訳も分からずやり遂げた人が通った道がありますので、ここで紹介します。話が長いので、今回のその1として、フラタニティーサークル活動の全容について紹介し、次回の投稿で、実際のステップについて紹介します。

 

大学生活でのフラタニティーというのは一種の社会現象で、日本人には理解し難い部分がたくさんあります。多くの日本人学生が入会に戸惑っているはずです。そこで、フラタニティーに入りたいけど事情がいまいち分からないという人の為に、この場を利用してフラタニティーの仕組みと入会の手順について書こうと思います。尚、各フラタニティーへの入会の手順は、基本的には同じですが、入会後は入る所によって多少違うと思います。というのは、入会手続き後、何があるのかは事実上、秘密ということになっているからです。またフラタニティーと同様に、女子学生クラブとしてSorority (ソロリティー)というのがあります。女性はソロリティーをお勧めします。ぜひ、このサークル活動に参加し、アメリカ人と同じキャンパスライフやアメリカ文化を楽しみ、英語をネィティブ並みに話せるよう成長し、更に、生涯のアメリカ人の親友をつくってもらえればと思います。

 

では、始めましょう。

 

私は 米国4年制大学に入ってすぐにDelta Sigma Phi Fraternity (ΔΣφ デルタ・シグマ・ファイ・フラタニティー)というソーシャル・フラタニティー に入りました。ΔΣφは全米106の大学に存在し、110年の歴史を誇る男子学生グループです。「フラタニティー」とは 一口で言うと日本の大学のサークルの様なもので、大きく違う所は、サークル内のメンバーは兄弟(Brother)と呼び合うこと、一度入会すると生涯メンバーとみなされることと、全米中に存在する同じフラタニティーの人とネットワークができます。そして、Brotherや組織に対する忠実心はとても高く、お互いを励まし、助け合う風潮がサークル内であります。悪く例えれば言えば「ヤクザ」かもしれません。それほど、結束力の高い組織です。

学生の会員規模としては 各大学内で少ない所は20人前後、また大きい所になると100人を超える現役大学生が所属しています。そして、このようなグループが各大学に複数存在し、それぞれのグループの特徴もあります。イケメンが揃うフラタニティー、頭の良い学生が集まるフラタニティー、ダサ男が集まるフラタニティー。これが全国規模になるとOBも含めて何百万人がフラタニティーに所属している事になるわけで、今のアメリカビジネスの重役たちの半数以上が フラタニティーに所属しているともいわれています。あのレーガンや、ブッシュ元大統領もTKE(タゥ・カッパ・エプソロン)
ブッシュ元大統領は(デルタ・カッパ・エプソロン)というフラタニティーのメンバーです。(日本の特番でたまにコレは秘密結社だと言われていますが違います。)

 

さて、フラタニティーに入ることはどういうことかということですが、フラタニティーって、いつも昼間っからお酒飲んで、騒いでいるんでしょ?」「アニマル・ハウスっていう、ははちゃめちゃコメディー映画あったよね」そんなことをよく耳にします。入手できる人はこれを読んだあと、ぜひその映画を見てみてください。Animal House(1978年)、アメリカ人なら誰でも知っている映画です。


元々 フラタニティーは交遊を深める組織ですから、お酒を飲んで、ドンチャン騒ぎをしてる事もあります。しかし、フラタニティーはお酒を飲むだけでなく学校や地域社会に貢献するチャンスを得る所でもあります。たとえば、私の入っていた所では、

• 大学進学希望者の学校見学案内人

• 新入生の寮への引越しの手伝い

• 地域のご老人の方と交流会

• デパートの試食品販売のボランティア

• 孤児の為の募金集めへの参加

• Highway Cleaning (フリーウェイの掃除)

• 学生へのリスクマネージメント公演の主催

• 大学内ミーティングの参加、発言、プレゼン、スピーチ

• 各種スポンサー

• 大学イベント各種の主催と参加(運動会、球技大会、バザーなど)

• etc.

数えられないぐらいの地域貢献をしています。ですから、フラタニティーの活動はパーティーだけという訳ではないのです。むしろ、このような活動を日常的に行っている組織に皆さんに入会してもらって、そこで、アメリカ人の仲間作りするのもちろん、アメリカ人と常に交わりながら彼らの英語の使い方、行動、考え方を是非、学んでいただきたいわけです。

 

その他にも、

• 大勢の人の前で英語で発言する機会が増える。

• 各種イベントで責任者となり、イベントの企画、実行能力がつく。

• 団体生活で多くの問題にぶつかり ”Problem Solving”の力がつく。

• 大学、もしくはフラタニティー内で表彰される。

• 成績がよければフラタニティーから奨学金が出る。

• メンバー内で、グループ学習時のスタディー・パートナーになって一緒に図書館に通って勉強する仲間達が出来る。

• メンバーの実家に泊りに行ったりして、メンバーの両親、兄弟とも交流を深める。(家族の一員とて迎えてくれる家がほとんど)

• 他の団体、女の子(sorority)の友達が増える。日本人男子はアメリカ人女性とあまり絡むチャンスがないので、これは楽しい。

• 組織的に各大学クラスの定期試験の過去問題を管理している。

とにかく、留学生活をモノにするには選り取りみどりです。

そして、更に追い討ちをかけるように存在する特権は

• 基本、各組織にはハウス(キャンパスに近いところに一軒家)があり、そこで団体生活を送る。

ということです。つまり、ここにすめばアメリカ人と寝起きをともにし、常に自分の周りに同じ年代の学生がいるという環境が整います。通常、フラタニティー・ハウスには10人から20人くらいのメンバーが生活しています。私のところは17人でした。この大人数でワイワイやりながらの大学生活はフラタニティーに入らないことには、経験できないことです。

さて、今回の回の最後に、ここまで、「フラタニティーの薦め」をしてきた訳ですが、若さあふれるアメリカ人学生の集まりですから フラタニティーに入ると色々な問題が出てきます。

 

例えば、飲酒運転を迫られる場面があったり、Partyでドラッグが回ってきたり、公共物を盗んでしまったりと犯罪行為に巻き込まれる状況におかれる事が少なかれあるからです。

 

そういう時に善悪の区別がつかなくなってしまう人には フラタニティーは薦められません。フラタニティーで悪友を作ってしまい、大学内でヤクの売人になってしまう人もいるのです

 

ですから、アメリカ人と善悪の討議ができるという人でないとこの方法はまったく薦められないということになります。パーティーも多いですから。泥酔してしまうような人にもお勧めできません。女子のソロリティーも同様です。

 

長くなりましたが、今回はここで終了して、次回は具体的なフラタニティーの入り方の手順についてお話します。

 

 

 

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「アメリカ4年制大学でネィティブ並みに英語を話せるようになる方法」への1件のコメント

  1. 大学の卒業後にも強い結束のある友達が多くいて、本当によい機会ですね。私はいつも、「フラットってパーティ以外に何をやってるんだろう?」って思ってましたけど(笑)、長期の目で見てもメリットのある体験かも。

    ハウスシェアをすることで、協調性とか人と場所やものをシェアすることとか体験できるのも、社会に出てからは大切なことだと思います。
    他人への礼儀とか覚えますね。あとは、言いたいことはびしっと言うとか?笑
    その2も楽しみにしてます!

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