インターンの採用基準は?

803092_lab_work1.jpg

フロリダで学生をしていらっしゃる「あみさん」からご質問をいただきました。



「将来的に就職するならインターンかCo-opを初めた方が良いと思っているのですが、現時点ではまだ専門分野の勉強が始まっていないので知識がありません。アメリカでは大体ジュニアからインターンをはじめると思うのですが、会社側はどの程度の知識をインターンに要求しているのでしょうか?」



すばらしい質問ですね。と言うか、今、日本から留学されている方たちも、インターンをしようと考えていらっしゃると思いますので、その方々を代表するようなご質問です。



では...



私が過去いた会社の話をさせてください。いろいろな考え方がありますので、一概に「こうだ」とは言えないことをご了承ください。



インターンを何人も面接しましたが、採用をする際にポイントになるのは、決して知識ではありません。



インターンに知識を期待している人は誰もいません。失礼な言い方ですが、所詮、彼らに知識を期待するのはかなり無理があります。



私は大学卒業以来、ずっと電子設計技術をやってきているのですが、思うに、大学生レベル、あるいは、大学卒業レベルの知識は全く使い物にならないのです。卒業して、入社したとたん、ほとんどの知識がリセットされました。



もちろん、物理とか、数学とか、非常に基本的な部分は、リセットされるとまずいですから(笑)、それはそのまま活き続けるんですけどね。



アメリカでも同じです。



新卒で採用されたエンジニアは、まず間違いなく知識がリセットされます。



先日、採用が決まったインターン君に対しても、採用後の研修は誰が面倒を見るのかで、ちょっとした議論になるくらいですから。彼ほどの知識があっても、一線で活躍するためには、はるかに多くの知識が必要になるのです。ですよね?



ですから、インターンには知識は九分九厘期待しません。期待する会社があったら、どんな考え方で採用しているのか見てみたいですよ(笑)。



では、インターンの採用のポイントはどこにあるのか。



やる気



ですね。仕事に対する意気込みが大切だと思います。ほとんどが会社に勤めたことのない人たちですから、どう働いたら良いのかが分からないはずなんですね。だから、初めて本当の仕事に接することによって、自分は何をしたいのか、何を見つけたいのか、それを今後どう活かしていくのかを示すことが重要だと思います。



キーワードは「Motivation」と「Challenge」の2つ。



面接時にこの2つをうまく表現できれば、私は必ず採用されると思いますね。



今、うちには3人、インターンがいます。2人はシニアの男で、大学ではElectrical Engineeringを学んでいます。そのうちの1人はハードウエアグループで手伝いをしています。もう1人は、どう言うわけかソフトウエアグループ。将来はハードウエア技術者になると言っています(???)。



3人のうちの1人は女性なのですが、彼は、ハードウエアグループで手伝いをしています。ところが彼女はComputer Scienceに席を置く、ジュニアの学生。将来はソフトウエアの仕事に就くとのこと。



これを見ても、インターンは大学の専攻に関係ない部署に配属されることが多いと言うことが分かると思います。



大切なのでもう一度言いますね。



インターンの採用/不採用は、「やる気」で決まります。

 

Visited 36 times, 1 visit(s) today

2 comments on “インターンの採用基準は?”

  1. ご丁寧な回答本当にありがとうございます。とても為になりました。やる気だけは誰にも負けないくらいあるので、この意気込みを上手く面接で活かせるよう特訓します!!

  2. あみさん、コメントありがとうございます。

    >やる気だけは誰にも負けないくらいある
    そう、その意気でがんばれば、こちらのペースに引き込むことが出来ます。

    「やる気を見せて、こちらのペースに引き込む」ことがポイントだと思います。

    がんばってくださいね。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です