カナダ料理
カナダ料理って何だろう?
日本の友達にお土産として頼まれるものと言えば・・・メープル?サーモン?でもこれって特産品であって料理ではない?
私がカナダ人の家庭にホームステイしていたときに、食卓に出てきたものといえば、
・サンドイッチ
(白人系のホームステイ先が用意してくれるランチといえばコレ!日本の食パンのようなしっとり感はなく、雑穀パン?的なドライなパンにチーズとハムがマスタードで味付けられて挟まれているというシンプルなもの。私の2ヶ月間のランチは毎日コレ!たまに少しだけ変わるハムの種類に喜びを見出していたという少し苦い思い出(笑))
・ステーキ
(普段はママによる手料理だけど、ステーキの時だけはクッキングパパの登場。バルコニーで肉をバーベキューするのが彼の仕事。)
・スープ
(ステーキのような豪華な夕食が週1くらいであれば、週2くらいスープがメインのときもある。タイのインスタントヌードルに海老とマッシュルームがトッピングされたものとか、黒色の多分豆から作ったと推測できるスープにパンを浸して食べるものとか。)
あとは日本の夕食でも出てきそうな、ボロネーゼのスパゲッティーとかラザニアとか、マカロニチーズとかローストチキンとか。あのサンドイッチランチを除けば、食事には恵まれたホームステイ先でした。ただどれも「カナダ料理」と呼ぶには独自性に欠けるものばかり。
家庭の食卓に出てくることはあまりないけれど、カナダ発祥の有名なファーストフードといえば「プーティン」(写真上)。フライドポテトにグレイビーソースと押し固める前のチェダーチーズがかかっている、ケベック地方発祥の料理。甘辛く濃厚なグレイビーソースと、食感・大きさ共にマシュマロのようなチーズのヘビーさに、初めて食べたときはあまり食が進みませんでしたが、生活にも慣れてくると自然と食にも慣れてくるのでしょうか、今ではフライドポテトでチーズをすくうようにして平らげています。ショッピングセンターのフードコートとかA&Wとかで気軽に食べることができるので、是非ともお勧めしたい一品です。
私の経験からだけじゃどうも締まりがないので、
「カナダ料理」についての学問的な見解を引用すると、カナダはもともとは「ファーストネーション」と呼ばれる原住民たちの土地であり、そこにヨーロッパから西洋人たちが資源を求め渡ってきて、その後アジアや中東からも続々と移民が流れ込み、そしてごくごく最近イギリスからの独立を果たし主権国家となったばかりの比較的新しい国家であるために、伝統的に「カナダ料理」と呼ばれるものがないのだそうです。
だから「カナダ料理」の定義と同じくらい、「カナダ人」の定義も難しいと思います。日本でいた時のように、日本人の顔をしているから日本人、という観念はまったく通用しないし、人種もルーツも様々。よくカナディアン同士でも自己紹介の場面なんかで「バックグラウンドはどこ?」と聞いている場面に遭遇したりします。最初の頃それを聞いたときは「なんてバラエティ豊かなバックグラウンドを持った人たちなんだろう!」と毎回感動していたものですが、結構な数のカナダ人は、自分か若しくは親の代にカナダ国外から移民してきた背景を持っているのでインターナショナルであることがこの街では特別なことではないようなのです。
それゆえ、各国の移民たちがそれぞれの風土料理をカナダに持ち込み、それらが他国からきた移民たちの味覚に合うように少しだけ改良されて出来たものが、まさに「カナダ料理」そのもの。
日本食レストラン(居酒屋風、すし、ラーメンなんかも人気)、韓国料理、中華料理、イタリア料理、ギリシャ料理、アイルランド料理、メキシコ料理、ブラジル料理、モンゴル料理、ジャマイカ料理、などなどなど。バンクーバーでは世界各国の料理を楽しむことができます。
こんなにバラエティに富んだ国際色豊かな食の街バンクーバーで、いつか私の大好きな沖縄料理屋さんをオープンすることが、私のひそかな夢だったりするのですが。
面白かったです!
「食=文化」と言っても良いくらい、食というのは根深い。食べることは生きることですもんね。
アメリカ料理も同じで、「これ!」と言えるものがないのは、やはり文化や人間が混ざりに混ざっているからなのかもしれません。
カリフォルニアロールだって、「これは日本食だ!」と言う人もいれば、きっと多くの日本人は「これはアメリカ料理だ!」と言うはず。笑
食卓に上がる料理は家庭によって違うし、場所によっても違いますからね。
でもプーティンは試してみたいな~。かかっているのは、グレイビーなんですね。キャラメルソースかと思いました。笑 (いや、それでも食べられそうだけど)
面白い記事、ありがとうございました!
たしかにカリフォルニアロールはアメリカ料理ですよね!
ダイナマイトロール(中身がえび天ぷらとマサゴ)とか、BCロール(中身がサーモンときゅうり)とか、日本では見たこともないようなメニューも、こっちのおすし屋さんでは定番メニューになってますしね。
カナダ料理は…本当に「無い」ですね。どこからの移民かによって家庭料理は違ってきますもんね。
多分カナダ料理=イギリス料理なんじゃないかと思っています。
トロント、バンクーバーは移民が多いので移民の数だけ料理が違う、ですよね。
でも、大きな都市少し離れるとやはりイギリス系の白人が大多数。ポテトやローストビーフを食べるんじゃないかな~なんて思うんですけど。
とは言いますが、わたしが思うにBBQ料理をカナダ料理と呼んでもいいんじゃないか?と思います。ステーキでもハンバーガーでもホットドッグでも、兎に角カナダ人はBBQが大好き!そして、私達移民もBBQが大好き。インド人もチャイニーズもBBQします。冬でもガレージの中でBBQやっちゃいますからね(*o*)
プッティーンですが、揚げたてのプライドポテトにチーズをのせ、あつあつのグレービーソースをかける。そうするとグレービーの熱でチーズがとろとろになる。モントリオールがプッティーンの本場。
Costcoのプッティーンが美味しいです。
私は自分で作ります。
フライドポテトとグレービーはPopeyes Chicken のケージャンポテトとグレービー(ピリ辛)、チーズは普通のピザ用のとろけるチーズ(モッツァレラとチェダーチーズの混ざったもの)。これであっという間にプッティーンが出来ます!簡単ですが、これがなかなかイケます、美味しいです…
naomiさん
確かにBBQはカナダ料理ですね!夏はよくキャンプなんかに行ってBBQ、飯ごうでご飯を炊いて、鍋でカレーを作ってって本当に日本のスタイルだなって思います(笑)
確かに言われてみればプーティンの材料って普通にスーパーで買えますね!お店でしか食べれないものにカテゴライズしてましたが、今度作ってみようかな☆
アメリカ人の旦那と結婚してかなり経ちます。自分の料理の腕、「これじゃダメだよなぁ」と心配していましたが、「いや、結構こんなもんじゃん」と自信を取り戻しました。
ありがとうございました。