カリフォルニアの山火事

NBC San Diegoから

 

みなさん、こんにちは。Masaです。

 

みなさんももしかしたらニュースでご存知かもしれませんが(日本でも放送されたとか)、つい最近(10月30日)、私の家の目の前で山火事がありました。

 

NBC San Diegoニュース

 

今日は、カリフォルニアの山火事について語ってみたいと思います。

 

忘れもしない(大袈裟か)…、10月30日、ちょうどその日は、在宅勤務日と言うことで、私は家で仕事をしていたのですが、午後2時半すぎに、突然、消防車のサイレンが私の家の真横で鳴るのを聞きました。何事かと思い、仕事部屋から直下の道路を覗いてみると、あらら、消防車がすでに4、5台道路沿いに停まっているではありませんか。

 

で、周りを見回すと、何か煙っぽいものが…。

 

うちの前の山の方を見ると、オレンジ色の炎がメラメラとしているではありませんか。ようやく事態を飲み込むことができて、急いでかみさんに知らせました。外に出て、山を見ると、山の麓が燃えている…。

 

やばい、山火事だ!咄嗟に、携帯のカメラをONにして、家中の家財道具の写真を撮りまくりました。なぜ?それは、山火事で家が焼失してしまった場合に、保険屋さんに証拠として提出するため。

 

その火事、San DiegoのRancho Bernardo地区で発生したもので、うちの脇を通る道路の名前を取って、「エスカラファイヤ(Escala Fire)と命名されました。国道15号沿いのバトルマウンテン(Battle Mountain 頂上に十字架があるので「十字架山」と言われています)近くで発生したらしいです。

 

その火事は約5エーカーの範囲に広がったらしいのですが、幸い、建物の損傷や人的被害はなかったようです。火事の原因については詳細は不明ですが、サンタアナ風(Santa Ana Wind)の影響で、カラカラに乾燥した風が吹いていたために、その火事が悪化したようです。その風、実は、火事現場からうちの方に向かって吹いていたんです。マジ、焦りました。

 

なぜ焦った?…それは、私の住むこの家は、15年前に山火事で焼失した家なんです。その後新しく建てられた家を私が買ったんですけどね。「地獄の再来か!」と心臓バクバクものでした。

 

火は約2時間ほどで鎮火したのですが、それから5時間後の午後10時ごろまで、多くの消防士さんたちが我々住民のために、火事現場に待機してくれていました。消防士さん、ありがとう!

 

さて、カリフォルニアといえば、山火事!と言うくらい、カリフォルニアでは山火事がよく起こります。

 

1980年以降、カリフォルニア州とアメリカ西部では山火事が大規模で深刻になってきて、命、コミュニティ、自然資源など、数十億ドルほどの財産を脅かすレベルに達しているそうな。人間の活動が90%以上その火事の原因だそうです。タバコの投げ捨てとか、古い電線が切れて、漏電して枯れ草に燃え移るとか、あるいは放火とか。たまに自然発火なんてのもあるらしいですが、それは超まれだとか。

 

さらに最近の気候温暖化も影響しているようで、気温の上昇と湿度の低下でますます火事が発生しやすくなっているとか。

 

特に10月の「サンタアナ風」が吹くシーズンがやばい。この風、内陸から海側に抜ける(東から西)風なのですが、風速もかなりあるし、とにかくカラッカラに乾燥しているので、至る所で山火事を起こします。なので、このシーズンは、電線が切れて漏電で火が点かないようにと、電力会社や消防署などが地域を巡回して、火元になるようなものはないかをチェックしているほどです。

 

とにかく山火事はやばい。調査によれば、2023年のカリフォルニア全体での山火事は、11月初め時点で6500件ほど発生していて、129,120ヘクタール(30万エーカー 想像つかない!)を焼失しているとか。この数字は過去5年間の平均値よりもまだ少ないとのこと。それは、今年初めに吹いた湿った風の影響で、カリフォルニアの乾燥状況が改善して、シエラネバダ山脈の積雪量が平均の200%を超えたからとか。でも、裏を返せば、この湿度が上がったおかげで増えた植物が、また乾燥した春や夏に火事のリスクを上げると言うこと。

 

山火事は自分ではまず防ぎ用がありませんが、とにかくいつ火事が起こってもいいように、準備はしておくべきだってことですね。 

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