サンフランシスコの異常な不動産バブル

アメ10#7

こんにちは、Tomomiです。

前にもちらっと書きましたが、今、サンフランシスコ周辺のベイエリアは、ITバブルで異常な不動産高騰が続いている。

シリコンバレー周辺は、どんなに古い家でも一億円以上が当たり前。

賃貸物件も、考えられない家賃高騰。驚きを通り越して目が点になる。
ついに、あのニューヨークを抜いて、今やアメリカで一番家賃が高い街になってしまった。

この不動産バブルを見ていると、シリコンバレーで働くみなさんは一体どんだけお金を持っているんだ?!といつも思う。

日本からシリコンバレーにやってきた、ITエンジニアの友人夫妻。
彼らが住むアパートメントは2ベッドルーム、キッチン、バスルーム、小さなリビングルームの2LDKで、築50年くらいの古いアパートメントだ。

アメリカのアパートメントは、基本的に洗濯機は置けないので、アパートメントにある共同ラウンドリーを使用するか、コインラウンドリーに行かなければならない。

しかも彼らのアパートメントは駐車場なし。

これでなんと月に4,000ドル払っている。日本円で50万円ほど。。。

信じられますか?

しかし、なかなか物件を見つけられなかった彼らは、このアパートメントに入居できただけでもラッキーだったのだ。

シリコンバレーで働く彼にとっては、家賃50万は払える金額だということだが、それでもいつ大家さんに家賃値上げを言われるか、ドキドキの日々だそう。。。

ここまで家賃の高騰が続くと、普通の人はもはや住めない場所になってしまった。もちろん、昔から住んでいる住人もいるが、このバブルで高額で家を売って、郊外に移り住むという人が多い。
知り合いのおじいちゃんは、もう50年ほどシリコンバレー周辺の小さな街に住んでいた。おじいちゃんは、このITバブルで住んでいた築65年の家(3ベッドルームのかわいらしい家。でもすっごく古い!)が、なんと3億円で売れ、超リッチな老人ホームに移り住んでいった。

おじいちゃん、50年前に500万くらいで買った家だそうだ(笑)。
2億9500万の儲け!というか、50年も住んだ上でこの値段で売れたのだ!

「もう笑いが止まらない!」と言っていたが、そりゃ笑いが止まらないよ、だって3億だよ?!

売り手市場の今は、1つの物件に対して、すごい数の買い手オファーが殺到するため、みんな価格よりも上乗せするのが当たり前になっている。それでもなかなか落札できずに、悔しい思いをする人ばかりなのだ。

アメリカの家の価値は、Masaさんが以前の記事で書かれたように、古くても、周囲の環境や教育、治安のよさでいくらでも価値は上がる。

リフォームなどで中のアップグレードをしていれば、築50年でもいくらでも高く売れるのだ。

また、アメリカでは新築の家より中古住宅の方がはるかに多く市場に出回っていて、中古住宅はまだまだ住むことができ、価値あるものとされているのだ。

私の住む街はシリコンバレーからは離れているので、そこまでではないが、不動産の高騰は続く。

ご近所さんが最近家を売りに出したのだか、価格は755,000ドル(日本円で9100万円ほど)。買い手が一週間でついていた。本当に売り手市場である。

このクレイジーな不動産事情を語りだすと長くなるので、また書きます!

Visited 59 times, 1 visit(s) today

13 comments on “サンフランシスコの異常な不動産バブル”

  1. てか、十年くらい前の都心や横浜近辺の家賃や、比較的駅近の日本の中古マンションの(月々のローンとボーナス払い)値段でもヒーヒー言ってたのに…

    もう違う世界の話ですね。

    (他にも悩ましいことは沢山ある中、住む家の値段や支払いでそこまで悩む余裕のない)僕は、このまま中西部で暢気に過ごすのが無難なのだな、と改めて確認。

    大変勉強になりました。

  2. たつやさん、
    サンフランシスコの事情を知ったら、もう東京ですら「住みやすい!」って思ってしまいます。東京は少し都心から離れても、交通機関が整っているので、意外と30分以内で街まで出れたりしますし。
    私の友人は、サンフランシスコのこの異常な家賃高騰に耐えられず、転職を決め、中西部に移住していきました。
    私も行こうかなー

  3. アメリカの住宅価格には、本当に目が丸くなりますよね・・・今はSF市内の家賃の方がNYより高いなんて、その異常っぷりがよくわかります。
    ニューヨークのマンハッタンに住むのはもちろん高いのですが、そこから一本川を渡ったここニュージャージーも例外ではなく。。引越してきた頃家賃の相場を聞いてビックリ!「東京だったら六本木のど真ん中に住めるだろうに・・・」という月々の家賃額を、にわかに信じられなかったです。東京のアパートよりは広いものの、それでも築何十年も経っている物件が月々ウン十万円なんて驚きですよね。それだけ払っても、造りは雑ですし(汗)
    田舎育ちの私は東京の地価・物価は高い高いといつも思っていましたが、それでも世界の他の大都市と比較するといかに恵まれていたかがよくわかります。

  4. サンフランシスコの以上っぷりの余波がシアトルにもきています。。。
    キャッシュを沢山もっているCash buyerが高すぎてSFでは買えないので、シアトルに流れて来ていて、キャッシュで投資物件を買っているようです。なのでシアトルの不動産も高騰が続いております。中古でもすごい値段がついちゃいますよね。
    それにしても、サンフランシスコ、家賃もそこまで高いとは本当にビックリです!

  5. MAYUさん、
    NJも高いんですね!
    本当に、東京も含め、日本ってなんて住みやすいんだろうと最近思います。
    古い、造り雑、なのに何十万の家賃。本当にアメリカの不動産事情を知れば知るほど、ため息しか出ません。(涙)

  6. Yukaさん、
    キャッシュバイヤー、シアトルにも流れていってるんですね。
    こちらでも賃貸物件おさえるために、家賃半年分を先にキャッシュで大家さんに払ったり、キャッシュバイヤーたちのせいで、普通の人は賃貸ですら簡単に借りれなくなりました。
    本当に、どこまでいくんでしょう、、、この不動産バブル。

  7. こんにちは、初めてコメントします。
    去年から旦那さんの赴任でサンノゼに在住なのですが、家賃の高さにびっくりしています。
    こちらでは更新をするごとに(通常1年毎)、家賃がどんどん上がっていくというのにもビックリ。普通、日本では更新時に家賃が高くなるなんて(しかも10パーぐらい普通にあがる・・・)ありえませんよね!!
    永住組の友達は家賃を払うことに嫌気が指して戸建てを買っていました。(もちろんミリオン越えですが、賃貸だと毎月の家賃支払いがそのまま消えていくので、と言っていました)
    こちらの家賃高騰には本当にびっくりしますよね、、
    確かに気候も良いし公園も沢山あるし住みやすいのはわかるけど、、、
    ありえないーーー、、、と、日本の地方都市に住んでいた自分からすると声を大にして言いたいことだったので、思わずコメントしてしまいました。

  8. Lizさん、
    コメントありがとうございます。
    日本だったら考えられないくらいの築年数の家でも、場所がよければものすごい値段で、さらに毎回更新時にどんどん上がっていきますよね。わかりますよー。涙
    東京がものすごく安く感じるこのごろです、、、
    家賃を払うことが本当に無駄に感じますよね。
    私も今、賃貸のアパートメントを探していますが、値段の高さもですが、良い物件を見つけても、オファーの数がすごくて、さらに富裕層の新移民がキャッシュで何ヶ月分も先払いしたりで、そんな人たちに勝てません。涙

  9. こんにちは。
    一年前に東海岸ニューイングランドからベイエリアに越してきた者です。
    現在サンタクララに住んでいます。
    こちらにきて最初に借りたアパートのリースが今月で切れ、来月から家賃がなんと20%も上がるので、現在次のアパートを探していてこちらのサイトに偶然たどり着きました。
    こちらのサイトに書かれているように、ベイエリアの不動産事情は本当に異常ですよね。
    私はシリコンバレーの有名企業で働くITエンジニアでもない、いわゆる「普通」の人ですが、単身者でルームシェアも希望していないので、一人の収入で出せる範囲の家賃で住めるところというと、本当に古くて設備も整っていない物件ばかりです。
    このような状況の中、他の単身の方々は一体どういうところに住んでいるのだろうと、ベイエリアに来てからずっと思っています。

    この地域は日本人も日本の物資も多いので長く住めたらと思って、引越してきましたが、これではとても安心して住めないので、今は1~2年したらまた別の州に引越そうかと考えています。
    現在はシアトル近辺を次の引越し先と考えてきましたが、シアトルも値上がりつつあるのですね。
    シアトル市内の場所のいいところでなくても構わないのですが、よくリサーチした方がよさそうですね。

  10. SKさん、
    コメントありがとうございます。
    わかります!わかりますよー!
    古くて狭い家に高い家賃、本当に嫌になりますよね。
    うちはまた引っ越しをするので現在物件探し中なんですが、ため息しか出ません、、、もう他の州に引っ越したいくらいです。

    一体みなさんはどんなに給料が高いんだろう?って思いますよね。
    駐在員の方でも、いくら会社から家賃が出るとはいえ、どんどん上昇する何千ドルもの家賃を会社はいくらまで負担するのだろうか?と、本気で気になります。
    家だけじゃなく、食品など何もかも値上がりしていて、本当に住みにくいですよね。
    お互い、がんばりましょう!

  11. 記事をご拝見いたしました。ベイエリアの家賃はすごいですね。
    私もシリコンバレーにある企業に転職して、今H1Bビザ申請準備中です。
    うまくいけば、10月頃に渡米予定です。
    小学生の子供がいるので治安と学校のレベルが良いところが希望ですが
    どこがお勧めとかありますか?

  12. BOPsemiさん、
    コメントありがとうございます。返事が遅くなり、申し訳ございません。
    シリコンバレー周辺ですと、Cupertino、Sunnyvale、Mountain View、Saratogaなどが日本人の駐在員の方に人気ですが、とにかく家賃は高いです。
    それなりに治安がよく、学区がよい場所は、家賃が2LDKで3000ドルは超えます。また、毎年家賃が上がっていくのが普通ですので注意が必要です。
    小学生のお子様がいらっしゃるということなので、おすすめはまず小学校を決めることです。
    アメリカでは学校を先に決めて、その学区の中で住居を探すというのがとても大事です。人気の学校ですと、waitingリストもよくあります。その場合は他の地区の小学校に振り分けられる場合もありますので、事前に空きがあるかも確かめてください。
    うちも小学校の子供がいるので、学校選びにはとても慎重でした。多少家が狭くても、治安がよく、学校がよい場所が大事です。学校のために、1LDK(それでも家賃2800ドル)に家族で住んでいる日本人もいます。
    何かわからないことがありましたら、気軽にまた質問してくださいね。

  13. 3階建て程度のタウンハウスだけじゃ需要に応えられないのでしょう。平地少ないし坂の上に駐車したクルマのパーキングブレーキが壊れ襲ってくるのではと恐怖も感じながら物件見てきました。東京やアジアみたいにタワマン建てれば幾分解消される気もしますが建てられない理由でもあるのでしょうか。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です