ハイスクール卒業式 事後報告 その1
先々週、息子のハイスクールの卒業式に参加すると言う投稿をしたのですが、その後、仕事が恐ろしく忙しくなり、事後報告をしていませんでしたので、遅ればせながら何が行われたのかをご報告します。
息子にとってもわれわれ親にとってもアメリカでの初めての経験ですので、(息子はどうか知りませんが)うちのかみさんも、私自身も結構緊張して参加しました。
息子と娘を含め、家族4人での参加。
駐車場に車を停め、会場(Cox Arena)に行くと、すでに開場を待つ親で長蛇の列が出来ています。「席の取り合いになりそうだな...」と感じたのですが、考えてみれば、卒業生がトータル700人。その親兄弟、じーちゃん、ばーちゃんが参加したとして、5x635=3175人。ここならまだ余裕があるでしょう。
2時半に開場。入り口で持ち物検査。入場門の脇には「エアホーンの持込を禁ずる」。エアーホーンと言うのは、サッカーの試合の時に、よく「パオ~」とか聞こえるアレです。こちらでも、応援をする際にはよく使われています。卒業式でも使われるようですね。
で、アリーナに入ると、すでに、天井のスクリーンに、卒業生各々が事前に撮影した親や家族に向けたビデオクリップが流されています。家の息子も登場。「ハイ、マム アンド ダッド...」と呼ばれても、あまりピンときませんな。
そうこうするうちに、卒業式の「前座」が始まります。主に、卒業生たちによる、音楽の演奏。フォークギターやピアノに合わせて歌ったり、カラオケで歌ったり。皆さんプロ級。
卒業式は午後4時きっかり(?)に始まりました。
まずは、校長先生を含めたお偉い管理職の方々のご入場。バックグラウンドには、今は無きあのパドレスの押さえの切り札「トレバー・ホフマン」登場時に流れるテーマソング。この方々は、帽子、マントとも黒。
その後、635人の卒業生たちの入場。会場からは、黄色い歓声の嵐!
「ブライア~ン、チェルシ~...」
卒業生の親、兄弟、そして、じーちゃん、ばーちゃんが叫びます。
635人の卒業生が先生と入場しますから、かなり時間がかかります。事前打ち合わせがうまくいかなかったのか、いすの位置を間違える軍団も。入場にどれくらい時間がかかったか...、30分くらいだったでしょうか。
その後、(確か...)卒業生2人による開式の辞(英語ではSalutatorianと言います)。卒業式は、Graduation Ceremonyではなくて、Commencement Ceremonyと言うんですね。初めて知りました。
コーラス部によるアメリカ国歌斉唱。皆さん席から立ち上がって、右手を胸に当て静かに米国旗に体を向けています。
その後...卒業生2人が司会進行。成績優秀者が卒業生総代(英語ではValedictorianと言います)としてお別れの言葉を述べます。彼はミドルスクール時代の息子の友達。彼があれほど優秀だとは知りませんでした。ちなみにハーバード大学に行くことになっています。
そして...なんだったかな...。いろいろとあったかな...。
————–(中略)—————-
で...卒業生1人1人の名前が呼ばれ、壇上に上がり、卒業証書を受け取ります。呼ばれた生徒は、先生と握手をしたり、ハグしたり。受けを狙って、腰振りダンスをする生徒たちも。
自分の息子や娘が壇上に上がるや否や、開場から、また奇声。どう言うわけか、持込が禁止されていたはずの、「エアホーン」があちこちで「パオ~」。私の頭の上の方からも「パオ~」。それに合わせて、家族たちの叫び声。開場はものすごい騒ぎになっています。
日本だったらありえませんね、われわれの時代だったら。開場は静粛、厳粛。くしゃみやせきをしようものなら、白い目で見られたりして...。その昔、小学校5年生の時に、在校生として6年生の卒業式に参加したのですが、隣の友達とこそこそしゃべっていて、先生に思い切り頭をグーで殴られたのを思い出しました。卒業式は静粛に...。
...
かなり長くなってしまったので、続きは次回。
お楽しみを...。
ご無沙汰です~
卒業式ですか、感動モノですね~
学校の敷地内の建物を使わずに、
Cox Arenaで行ったとは驚きです。
どこの高校もそうなんですか~??
私も大学の卒業式ではValedictorianでした。
といっても日本で羽織袴姿での挨拶でしたが・・
それでも英語のレジメに”Valedictorian”と書いてあると
必ずアメリカ人の担当者は、その項目を指摘しますので
けっこうポイント高いような気がします~
(だからって採用になるってわけじゃないですけど~<笑)
おお、マフィンさん、ご無沙汰でした。調子はいかがですか?
>Cox Arenaで行ったとは驚きです。
そう、他のハイスクールは自前のフィールドでやるのが普通なんですが、うちだけですかね、この辺じゃ。
日本の大学の場合、Valedictorianは女性がやる場合が多いでしょうね(われわれの時代は多かったかな)。野郎どもは大学に入ると勉強そっちのけで遊びほうけてしまいますから。
その点、女性はまじめな方が多いので、最終的に成績優秀者に名を連ねるのはほとんどが女性。ちなみに私の大学でも女性でした。それも同じクラブの会計担当者。私は部長でしたけど(笑)。
Valedictorianは間違いなく成績「超」優秀者ですから、もとからポイントも高いですよね。
ちなみに、Salutatorianの2人も超優秀者で、一人はハーバード、もう一人はUCバークレーに行きます。