ボランティアに参加しよう
アメ10読者の皆さんこんにちわ、KAZでございます。
ボクはお祭りが大好きです。
日本でも、大学生の時に和太鼓のグループに所属していて、盆踊りやお正月の初売りセールなどに呼ばれては、ドンドコドンドコ太鼓を叩いていました。
お祭りに「客」として参加するよりも「スタッフ」として参加する方が好きで、大学祭では実行委員をやったり、大学院でも学生会の会長をやったりしてました。
そんなお祭り大好きなボクがアメリカに来て驚いたこと(感激したこと)は、アメリカでは年がら年中お祭りをやっていること。(冬を除く)
Jazz FestivalやCountry Music Festivalなどの音楽系から、St Patrick’s day(アイルランド人のお祭り)やSinco de mayo(メキシコ人のお祭り。最初聞いたときは、たくあんにマヨネーズを付けて食べるお祭りかと思った) などの民族系のお祭りに至るまでたくさんあります。
アメリカに来た当初のボクは、客としていろんなフェスティバルを見に行っていましたが、途中からだんだんウズウズしてきて、どうにかスタッフとして働けないかと思うようになりました。
そして、フェスティバルのウェブサイトを見ていると、必ずといっていい程どのお祭りのHPにも「Volunteer」のリンクがあり、ボランティアーを募っていることに気付きました。
さっそくあるフェスティバルに、働ける時間帯と役割などを入力してSign-upしました。いちおうコメント欄に「わたしはまだアメリカに来て間もないので、英語が下手ですが大丈夫ですか?」と付け加えておきます。
そうすると、程なく事務局から連絡が来て、
「英語は心配しなくて大丈夫よ。とても簡単な作業だから。」
と、集合場所と時間などを教えてくれます。
最初はドキドキでしたが(特に英語)、いざ他のボランティアーの人々とと接してみると、彼らはとてもフレンドリーで、たとえ言葉が不自由でも親切にいろいろサポートしてくれます。さすが移民の国、懐が深い!!
じつは、ボクがボランティアーとして参加する理由は他にもあって、地元の人と触れ合うチャンスが欲しかったというのもあります。
だってポスドクって、毎日実験実験の繰り返しで、人としゃべる機会が少ないんですもの。
ボランティアーに参加しはじめたころは、最初は人と話すときにもきょどっていましたが、回数をこなすに従ってだいたい話の内容もルーチン化してきてます。
ボランティアーA「医学部で働いてるっていうことはドクターなの?」
ボク「いや、PhDはもってるけど、医者のライセンスは持っていないんだ。」
ボランティアーA「なんの研究してるの?」
ボク「アルツハイマーとかパーキンソン病とかの脳の病気のメカニズムと予防法ね。」
ボランティアーB「マジで? オレ最近物忘れ激しいんだけどなんとかしてよ。」
ボク「だからMDじゃないから治療はできないんだってば!!」
そんな話をしているうち、うちの息子はむかし横浜にいたんだとか(アメリカ人はアーミーやネイビーなどで日本にいったことがある人が結構いる)、tsunamiの被害はいまどうなってんのとか話になるので、ボクにとってはけっこう良い英語の練習になるのです。
先週末は、キャンザスシティーで毎年夏に開催される「Ethnic Enrich ment festival」のJapan boothで働いてきました。
ボクもお客さんを引き留めて必死に日本文化のアピールです。(本当は英語がしゃべりたいだけ)
ボランティアによって賄われているのはこういったフェスティバルだけじゃなくて、地元の掃除や植樹もボランティアーが行っています。検索サイトで、自分の住んでいる地域名と「volunteer」で検索すればすぐ見つかります。
また、キャンザスシティーのメジャーリーグチームであるロイヤルズのホームスタジアムでは、売店で働くスタッフのほとんどがボランティアーです。
それだけでなく、キンダガーデンなどでは生徒のお母さんがボランティアとして参加していたりします。
日本のPTAといった類とは違い、子供のお母さんが普通に授業に参加して先生と一緒に子供のお世話をしているのです。
ボランティアとして地元の人たちと触れ合う機会を増やすことによって、「自分はお客としてアメリカに来ているんではない、自分はアメリカに棲み着いているんだ。」という意識が強くなったような気がします。
さぁ、今週末はアイリッシュフェスティバルのボランティアに参加してきます!!