就労ビザ(H-1B)申請:「そんなんじゃダメだよ」

Midwest sky初めまして。
昨日「アメ10」ブログに正式参加したカンザス州ウィチタ在住の「たつや」と申します。
よろしくお願いします。

では、挨拶もそこそこに早速書かせていただきます。

今回の内容は、現在「すでに留学中」または「留学の準備をしている」皆様に向けて、「大学での専攻内容と就職活動、ビザ申請の関係」。
なんとなくでも「アメリカの大学卒業後はアメリカで仕事がしたい」と思っている方、移民法上では意外と重要なポイントなので軽く目を通して「大学での専攻」について再度ご確認いただけると幸いです。

題名にあるのは、現在自分を担当する移民弁護士・ジムが、「たつやの件」について書類をまとめていた人事・ケリーに放った一言。
「お前にはこれをやって欲しい」という就職先の希望と、僕の専攻内容が必ずしも一致しないことからの発言でした。

海外留学生がアメリカ企業に就職する場合、以下が最低限の条件の一部となります(参照)。
1.四年制大学の卒業
2.大学の専攻と希望する仕事の関係

留学生がアメリカの求人サイトなどで適当に就職希望先を見つけて応募するということは(一般的に無謀なので)あまりないと思いますが、就職先の会社組織が「ウチに来ないか」と言ってくれても、この「2」の条件で引っ掛かったのが今回の僕でした。

一般的に理数系の専攻は問題ないと思われますが、僕の専攻は「ジャーナリズム/広報」。
移民弁護士・ジムによると、この専攻でもスレスレだとのこと。

ちなみに、専攻としての「ビジネス」などは、広範囲過ぎなので専門職としては認められず、労働ビザの申請にはほぼ至らないとのこと。
(日本人ならば、日本の会社相手・日本語要と明記された職種でも最近は難しいとのこと)

僕は、「脱サラして留学」の過去や「三十路半ば」という年齢のこともあり、今春(2011年)大学卒業後に日本での就職活動は一切考えていませんでした。

でも今はアメリカも「超」が付く就職氷河期。
アメリカ国内で見つけた仕事に応募して面接に辿り着くも、結局「残念ながら今回は…」の返事ばかり。

今回幸運にも決定した僕の就職先は母校です。
これは「組織側が協力してくれる」という地盤があっての事の運びでした。

僕の場合は結局仕事のタイトル、仕事内容などは全部「たつや仕様」という形で段取りをし、二ヶ月かかってジムからのゴーサインを頂けました。
規模が大きく、仕事の幅などに融通が利く会社の場合、部署なども「より専門職ぽい」ところに異動させて対応するらしいです。

これから就職活動をされる方は、準備段階(例:大学の専攻)で就職先になる会社や組織などが「雇い易い」ということが重要なのかな、と思います。

まだ米国の大学に在学中で「専攻をいじる」時間の余裕がある方は、どのジャンルが「専門職」として米国政府に認定されてて、通学している大学の専攻内容と近い、または一致しているのかを知っておくのも良いかと思います(参照)。

今現在米国への留学準備されている方は、学校選びを慎重になさってください。仕事柄よく見かけるのですが、「TOEFL」「IELTS」などの入学条件のスコアが低い、学費が比較的安い、との理由で「不認可の私立校」を「とりあえず」の留学先に選ばれる生徒が多い気がします。その後のアメリカ国内での転校や就職を見据えた場合、これらの学校から認可校へ単位を移そうとたり卒業をしても米国内では中々通用しません。

学校選びの際、確認している学校が私立校の場合は、そのウェブサイトに「公共の機関から認定されてる」という記載があるかをご確認ください。大概「Accredited」や「Accreditation」と大きめに書いてあるはずです。せっかく大金を叩いて一生懸命に勉強するのであれば、やはり一切の無駄を避けたいですよね(何事も経験とは言いますが)。

色々とちょこまか書きましたが自分もまだビザ申請中。
ま、皆様、一緒に踏ん張りましょう。 

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2 comments on “就労ビザ(H-1B)申請:「そんなんじゃダメだよ」”

  1. たつやさん、こんにちは。
    シリコンバレーは「平均給与の保証」というのも
    大きなネックとなっています。
    そして私はアカウンティング専攻ですが、
    こちらも、なかなか留学生には厳しい状況でして
    アメリカ人でアカウンティングを勉強している人が多い上
    現職の方も息が長いため、高い弁護士費用を払って
    面倒なビザ手続きが必要な留学生の一般優良企業への
    就職は無理だと言っても過言ではないと思います。
    大手会計事務所での日本人向け部門という道があるのですが
    こちらも要求されているGPAが高く、また更なる
    高学歴の方達との競合なので、やっぱり厳しいです。

  2. シリコンバレーとかだと、仕事を求めて人が集まる場所でもありますしね。
    弁護士との会話で「あぁもうH1-Bは難しいかな」と諦め半分に大学院でも行くか、とか修士で何がしたいわけでもなく、適当に発言してたら、結構驚いたのは(自分の分野では)「MBAは結構無意味かな」と弁護士に言われたことです。結局これを四大でやったら、院もそれを突き詰める、みたいな感じじゃないと「プロフェッショナル」扱いは難しいと、移民法解釈上の話ですけど。

    留学生は「どっちつかず」な選択してると、学歴でビザ申請し難い状態に陥るということらしいです。

    会計(CPA含め)は普通に競争が激しいですよね。万国共通で「手に職を」的な安定を求めて追求する分野ですし。知り合いのアメリカ人(CPA)ですら、看護系への転職を図り、大学に行き直してます。

    でもビザ取得全般が不可能という訳ではないみたいですけどね。
    知り合いの日本人ミュージシャンは大学院卒業後、NYで一年弱のOPTをして、無事にアーティストビザ取得して再入国して、彼女はまだ熱く活動されてるようですし…

    準備はもちろん万端にして、その後は「やりよう」なのかな、という話なんでしょうね。

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