季節外れのボーナス


日本は冬のボーナスはいつ支給されるんでしたっけ?10年以上も日本を離れると忘れてします...。


もう、過ぎたのかな?それとも11月下旬でしたでしょうか?クリスマス前?


実は...


どう言うわけか、最近、うちでもボーナスが支給されまして。季節外れのボーナス


普通はこの季節に、お金が振舞われることはないはずなんですけど。


通常は、4月の昇給とともに、昨年度のがんばりを称えるためにRSU(Restricted Stock Unit:リストリクテッド・ストック・ユニット)なるものが支給されます。


この不況で、4月の昇給はなかったのですが、それでも、RSUは支給されました。


どう言うわけでしょうね。


先日の投稿でお話しましたが、モチベーションを持ってやっていたプロジェクトが、他のグループに移管されたので、私がくさっていたのを知って、ボーナスを支給したのでしょうか?


いつものように、オフィスでタカタカとパソコンをたたいて仕事をしていると、あまり電話をかけてこない私の直属の上司から電話がありました。


ボス:「Masa、ちょっと来れるかな?」


私:「ええ、今伺います。」


その電話の内容を聞いていたのか、隣のオフィスのケビンが、


ケビン:「ボスのところ?」


私:「うん。そう。」


ケビン:「俺も行った。」


私:「ああ、そうなの?どんな件だった?」


ケビン:「(首をすくめて)?」


私:「首切り?...なんちゃって...。」


ケビン:「行けばわかるよ。」


と言うことで、ボスのオフィスに行くと...。いつもドアが開いているのに、今日は開いていません。


私:「あれ、何か深刻な話でもあるのかな。こりゃ、ひょっとして...。」


ドアをノックして中に入る。気のせいか私の心臓の鼓動が耳に聞こえてくる感じ。


ボス:「MasaってMasaharuって言うんだ。全然知らなかったよ。」


私:「(何を今さら言ってんだよ、俺とあんたの付き合いはもう4年近いんだぜ)。ああ、それですか。Masaharuって発音しにくいでしょ。だから縮めたんです(笑)。」


と、ボスが私の方に一枚の紙を差し出しました。


ボス:「Masaのがんばりはたくさんの人が認めてる。だから、これ、お前への褒美だ。全ての人間がもらってるわけじゃないから、口外しないでくれな。」


私:「???」


ボス:「そう、Masaのものだ。」


私:「あ、ありがとうございます!なーんだ、RSUですか。良かった。ふつーに仕事してるだけなのに、こんなんもらっちゃっていいんですかねぇ。」


ボス:「いらないなら、俺がもらっとくよ(笑)。」


私:「ありがとうございました!」


と言うことで、そこそこの額のボーナスがもらえました。でも、RSUですから、今すぐには換金できないんですけどね。


以前も話しましたが、たとえば、1000株のRSUがもらえたとすると、四半期ごとに、その16分の1を換金することができます。だから、いち四半期、62.5株、現金にできるってことですね。4年で全額を換金できると言うこと。たとえば、換金時の株価が30ドルとすれば、1回当たり1875ドルのキャッシュになるってことです。でも、世の中そんなにおいしくは出来てなくて、RSUをキャッシュに換える際には、その40%以上が税金で持っていかれます。


ま、ないよりあったほうが良いに決まってます。ただでもらえるお金ですから。


でも、この程度のご褒美じゃまだまだモチベーション、取り戻せませんよ...。

 

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2 comments on “季節外れのボーナス”

  1. 換金する時点に株価があがっていると得をするわけですね。そしたら、これから自社の株価を上げるようにがんばりなさい・・・という意図なのでしょうけれど。

    しかし、もらった本人が「モチベーション、取り戻せません」てな調子だったら、これは効果が薄いですのう。

  2. 和尚さん、毎度、コメントありがとうございます。

    >換金する時点に株価があがっていると得をするわけですね
    と言うか、もともと、タダでもらっているものですから、いつ換金しても得なんですが、株価が上がっていれば、さらにタダ銭がもらえるってことですね。

    >これから自社の株価を上げるようにがんばりなさい
    おっしゃるとおりです。頭の前ににんじんをぶら下げられてる感じ...かな。逆に、株価が下がれば、自動的にモチベーションも下がるってことです(笑)。

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