実家が無くなるって…

もうアラフォーなので、最近同級生と集まると、話題が段々と「親の健康」「自分の健康」「人間ドック」「介護保険」「生まれ育った近所の過疎化」などに加え、「実家(の建物)」に偏ってくる。

親の「終活」とでも云うか。

 

そんな最近、出張を兼ねて、帰省した。

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毎度帰省時、成田空港に降り立つと、横浜方面の実家への2時間半~3時間の道程は地味に長く感じる。

 

成田エクスプレスなど、お金に余裕がある時は乗りたいが、(名義上は出張だから経費にすりゃ良いんだが)なるべく節約したい自分もいる。何といっても、電車全般、ホームに行くまでの徒歩が結構辛いし、乗り換えや、到着ホーム内をスーツケース押しながら歩くのが辛いのよ、という体力減ったオジちゃんな事情もある。

 

そのため、近年は空港到着口からすぐのリムジンバスで「成田空港~羽田空港~最寄り駅」がここ数年のパターン。

 

自分の駅にバスが到着すると、そこに姉が車を出し、母と待っていてくれて、乗り込みながら我が家の最新情報をブリーフィングしていただくというのが流れなのだが…

 

—–

 

「たつや、あのね、実家潰して、土地で売って、マンションに引っ越すことに決めたの」

 

え?

そんな結構大きな話を、このタイミングで事後報告すか?

(この数日前に通話しているのに)

 

「あの、~てマンションあるでしょ。そこの7階の…」

 

あらま、もう全部決まってんじゃん。

 

「そんで、今回あまり時間無いのに悪いんだけど、実家に置いてある、たつやの物、全部なるべく整理して行ってくれる?」

 

 

…ぉ、おぅ。

 

—–

 

(三番目の俺と、妹が生まれ)我々四兄弟が育った一軒家。もう今は一人住まいの母が維持するには修理が一々高額かつ、段々隙間が多くなったのか冬がひたすら寒いとのこと。

 

建物自体は築40年なので更地にして(解体費用見積もりは約200万円だとか)、それを売り払えば、近所のリフォーム済みマンションを買ってもお釣りが来るか、または少しの持ち出し程度の勘定らしい(そういう細かいところまで、すでに不動産屋にも相談済みだとか)。

 

確かに悪い話ではない。

 

ま、もういい歳だし、好きにしてくれたほうが良いのは確かなので、素直に掃除に取り掛かる。

 

以前かなり処分した気になっていたが、まぁ色々出てくる出てくる。

  • 昔の大学の教科書やら読破済みの洋書ばかりが本棚一杯。
  • ダンボール6個に収納された何百本のカセット(2010年に一度当時の三分の一程度にした記憶有るが…)。
  • ダンボール1個に収納されたCDとMD(上記と同様)。
  • 無数のダンボールに収納されたVHSテープ。
  • MDプレーヤーと車内のカセットプレーヤーでMDを聴けるようにするアダプター。
  • 音響用小型ミキサー。
  • ダンボール2個に収納された必要(かと一時期思われた)書類。
  • バッグに入ったベース。
  • ハードケースに入ったギターと新品の弦10セット。
  • ヤマハのギタレレ。
  • スネアドラムとシンバル数枚(たぶん長兄のもの)。
  • ドラム・ハードウェア(たぶん長兄も要らなくて俺に回ってきてたもの)。
  • その他ドラム系備品。
  • 箱いっぱいの各種写真多数と各学年の「あゆみ」「成績表」など、周囲からいただいた過去の手紙など。

 

もちろん残しておきたいものはなるべく小さいダンボール約2個くらいにまとめる。

その他は、友人数人に急いで連絡しあげれるものはあげ、BOOK・OFFに持っていけるものは持って行き、リサイクルできるものはリサイクルし、廃棄できるものは廃棄。

 

そんな今回の帰省。

アメリカへの引越しや就職よりも何よりも、「一時代の終わり」を感じた。

 

人生身軽に生きなくてわ。

そう思いながら、来年帰省した頃には実家の姿が無かったり、周辺の景色が変わっていることに想いを馳せ、若干寂しさを感じたりもする。

てか、たぶん、今後家に帰る時に、駅から乗るバスとかを間違えんだろうな。

 

余談:

残りが少しあり、まだ終わってないので、次回(来月)仕上げる予定ッす。

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2 comments on “実家が無くなるって…”

  1. 初めまして。実家が無くなるってショックですよね。私もまだ実家には弟夫婦が住んでいますが、両親が引っ越した後はなんだか様子がどんどん変わって、実家といっても住所だけ、という感じ、面影がなくなりました。それからは、もうここが無くてもいいかなって踏ん切りつきましたが、それまでに何度か合った、実家をどうしようか、の話ではやっぱり、えーーーって思っていました。
    偶然にもWichita State Universityにいらっしゃるんですね。2002年卒業生です。

  2. こずえさん、
    ご拝読とコメント、どうもありがとうございます。しかも、WSU卒業生!

    たぶん来年の帰省時に初めて実家が本当に無くなった実感が湧くと思いますが、なんか(ありえないけど)いつもそこにあって当たり前で、「ただいま」と景色も含むて感じれてた環境が消えるというのは中々衝撃です。

    まぁ母が独り暮らしで持て余してるのに、向こう数年でかかるであろう修理費用が五百万を下らないとなると…

    仕方ないですね。
    こずえさん、本当にコメントありがとうございました。WSU卒業生、日本人は意外にいるはずなのですが、中々まだウィチタ在住の方以外は中々お目にかかることがないものなので(先日仕事でお会いした、岡山大学の教授に一人いて驚きましたが)。

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