旦那さんに家事協力してもらうための奥さんの心構え
こんにちは、Erinaです。
「うちの旦那も家事に協力的だったら良いのに・・・・。」
そう思ったことのある奥様方、どれくらいいらっしゃるでしょうか?
そんな奥様方のために、今日は「旦那さんに家事協力してもらうための奥さんの心構え」を書いてみたいと思います。
その前に我が家の紹介を少し。
私:母子家庭で育ったので、一通りの家事はできるけど、特に楽しいとは思わない。毎日の掃除より、大掃除とかトイレ掃除など、一斉にできるほうが好き。
旦那:子供の頃から、きれい好きな母親と厳しい父親に育てられたこと、独身生活が長かったことから自分で何でもでき、家事は割りと好き。妻からは「洗剤マニア」と呼ばれるくらい異なる種類のクレンザーなどにこだわる。料理も好きで買出しも担当。
と、もともと家事をやっていた旦那と結婚したわけですが、それでもやはり二人の大人が家事分担をするというのは、ただではスムーズには行きません。誰が何をどうやるか、というのは何年もかけて二人で話し合い、決めてきたものですし、今でも試行錯誤しています。
そこで、その中で気づいたことを今日は書いてみたいと思います。
まず、日米で「家事」に対する大きな意識の違いを考えてみたいと思います。
アメリカでも、「家事は女性の仕事」と考えられていた時代がありました。白黒の映画やシットコムを見れば、パパはネクタイにスーツで会社へ、ママはフリルのワンピースとエプロンで掃除機をかける・・・というシーンを見たことはあるはずです。
しかし、それから時代は変わり、女性の社会進出が叫ばれました。
自然と旦那さんの家事参加は必要条件になり、奥さんも旦那さんと同等のお給料をもらうようになりました。共働き+家事分担は選択肢ではなく、「必要性」になっていったのです。
そのような変化を見てきた現代のアメリカ人男性たちは、「家事は奥さんの仕事」という考えを持つ人はあまりいません。もちろん全員がそうとは言い切れませんが、少なくとも私の周りでは「結婚して家事をして欲しい」という男性はいませんでしたし、料理も洗濯も掃除も買出しも、「夫婦(家族)のうちでできる人がやれば良い」と考える人ばかりです。
つまり、アメリカ文化での「家事」とは、あくまで「ファミリーのための仕事」であり、男女というラベルはつけられていないのです。
日本でも、私が子供の頃に比べて共働き家庭が増えています。「寿退職」という言葉も死語になりつつあるのでしょうか。
しかし、そのスピードに追いつけるほど、家事分担の意識は進んでおらず、まだまだ家事負担の大きさに嘆いている女性が多いのが現状のようです。
そんなわけで、今日の記事です。
まずは女性のみなさんへ、旦那さんに家事協力をお願いする上で、心に留めておいてほしいことが二つあります。
それは・・・・
- 男性はプライドのかたまりであること
- 男性は頼られると嬉しいこと
この二つは多くの女性にとって、おそらく理解不能のポイントですが(苦笑)、「男とはそういうものだ」と受け取り、絶対の絶対に忘れないでください。10回くらい心の中で唱えましょう。
夫婦で役割分担をする際に必要なことは、「男性という生き物を理解する」ということだと、私は最近思います。我が家は結婚9年目になりますが、旦那のことをより良く理解し、共同作業をする際には、「彼の考え方と感じ方は、私のそれらとは全く別のもの」と自分に言い聞かせ、根底から話し始めるようにしています。
そして次のステップに進みます。
旦那さんに家事協力をお願いするとき、または促すときに注意したいこと。
- 他人と比べない
- やってくれたことを批評しない
家事参加のない旦那さんを見て、イライラしてしまう方は、ついこの二つをしてしまうかもしれません。しかし、この二つは男性のプライドは傷つけ、「じゃあ俺に頼むなよ!」と意地になってしまい、二度とやってくれなくなります。
「今までの私ってまずかったかも・・・?」と反省したい方、次にお願いするときに謝りましょうね・・・。
ここまで、オーケーですか?
ではでは、次に行きます。
1. 「分担」であり、「指示」ではない
まず最初に気づいてもらいたいのは、家事の協力は「分担」であり、「指示」ではないことです。
これまでの家事負担が男:女=1:9だった場合、女性のほうが「これやって」「あれもやって」と指示を出す形になりがちです。
しかし、これでは仕事を与える上司と部下の関係にしかなりません。職場でも指示を出され、家庭でも指示を出され・・・となると、男女関わらずうんざりしてしまいます。
この練習としてオススメしたいのは、「冷蔵庫に張り紙作戦」。今週やらなきゃいけないことを、お互いに気づいたときに書き出します。
- トイレ掃除
- 洗濯 #1
- ドライクリーニング(夏物スーツ)
- コスコ買出し
・・・・などなど
これをお互いが自主的にできることをやっていこう、と決め、仕事がコンプリートしたら線を引いたりチェックして終了。
トイレ掃除洗濯 #1ドライクリーニング(夏物スーツ)- コスコ買出し
- 洗濯 #2
コンプリートしていないものは、金曜の夜、または土曜の朝に、「私はこれとこれをやるね!」とそれぞれが選びます。
一日のうちで必要な家事も、月曜から金曜まで書き出します。
月曜
- 朝食準備
- 朝食皿洗い
- 夕食準備
- 夕食皿洗い
火曜
- 朝食準備
- 朝食皿洗い
- 夕食準備
- 夕食皿洗い
・・・・というかんじで書き出し、これは週の始まりのうちに決めておいてもいいかも知れません。
この作戦の良いところは、仕事が「目に見える」こと。自分がどれだけやっているか、相手がどれだけやっているか、目で確認できます。
2. 具体的に伝える
もし、旦那さんに新しいことをやってもらいたい場合、伝え方が重要になります。
このとき、女性にありがちな「曖昧な表現」は男性に伝わりません。
たとえば、「何でも良いから、何かやってよ。」とか、「何か作っておいてよ。」という言い方は、家事経験のない人にとって、とてもハードルが高くなります。
男性は仕事(タスク)を女性よりも具体的に、細かく見る傾向があります。
たとえば、
Bad:「ちょっと買い物に行ってきてくれる?」
↓↓↓
Good: 「晩御飯の肉じゃがに使う生姜がないから、それだけ買ってきてくれる?」
Bad:「片づけを手伝ってくれる?」
↓↓↓
Good:「居間に行く前に、シンクにあるお皿だけ洗ってくれる?」
Bad:「夕ご飯の準備しておいてくれる?」
↓↓↓
Good:「今日はカレーだから、野菜を切って、ご飯を炊いておいてくれる?」
みなさんは、どんな伝え方をしているでしょうか?
3. “Is it done?” or “How is it done?”
他人に仕事を任せるというのは簡単なことじゃありません。自分の思い通りにならないこともあります。
「言ってもすぐにやってくれない。」
「やって欲しいようにやってくれない。」
というのは、奥さんたちからよく聞くコメント。
しかし、ここで考えて欲しいのは、
「仕事が終わったか?」(Is it done?)
でしょうか、それとも
「仕事がどう終わったか?」(How is it done?)
でしょうか。
- すぐにやってほしい
- きちんとやってほしい
- きれいにやってほしい
- こういう風にやってほしい
というのは、”How”ですね。でも、これはとりあえず無視しましょう。
そして、
「やってほしい」
だけにフォーカスします。
こうすることで、相手のやり方やタイムフレームをリスペクトできるからです。
もし、どうしても時間内にやってほしいとか、こうじゃなきゃいけないという方法があれば、お願いするときに事細かく指示します。その指示にないことは、旦那さんの裁量に任せるということです。そして、自分の意思とは違う結果でも、笑って「まぁいいか」と言えるくらいの余裕を持ちましょう。
4. 感謝する・褒める
やってもらったら、とにかく「一に感謝、二に感謝、三、四がなくて、五に褒める」。
とにかく感謝の気持ちを忘れずに。そして褒めます。
確かに、自分でもできたかもしれない。
ちょっと重かったり、面倒だけど、一人でできることかもしれない。
だけど、一つ仕事が減って嬉しくない人はいませんよね。
そこで、「やってくれてありがとう」の気持ちは忘れずに伝えましょう。どうして助かったか、自分だとどうして大変なのか(重い、体調が悪い、人ごみが苦手、熱い電球が苦手など)を伝えましょう。
最初に書いたとおり、男性は自分の奥さんに頼られると嬉しいもので、それはきちんと言葉で聞きたいのです。女性も同じで、愛情表現はきちんと言葉にして欲しいですよね?
もちろん嘘を言う必要はありませんが、自分の気持ちを言葉で表現することは大事。この感謝がうまくできると、次につながります。
5. 仕事を減らす(手抜きする)
そして最後に。
家事負担が大きすぎて、めまいがしそうなあなた。
ちょっと立ち止まって、自分自身に問いかけてみてください。
「これ、本当に必要?」
そして、代替案がないか考え、旦那さんと相談してみましょう。
「毎朝、二人分のお弁当が作るのが大変。」という方がいたら、本当に毎日、おかずが3品もあるお弁当は、自分たちにとって必要かどうか、考えてみてください。
おかずは昨日の残り物で、おにぎりはコンビニで買うとか、週に2日は外食でもオーケーとか、それが嫌なら自分で用意するとか、もしかしたら他に選択肢はあるかもしれません。
たとえば、我が家のルールに「使った皿は自分で洗う」というのがあります。
朝食や昼食のお皿は、食べ終わったら各自がその場で洗います。サンドイッチなどの簡単でドライなものは、紙皿やペーパーナプキンに載せるだけで、お皿を使いません。
なので、一日中シンクにどっさりと汚れたお皿が積まれていることもなく、それを見てうんざりすることがなくなったわけです。
また、朝食とランチは基本的に自己責任です。子供の分は話し合って用意しますが、大人は自分で用意します。
週末はそれぞれが別のことをやっていることが多く、ランチのスケジュールも合いません。私が用意しても、旦那は「自分で作ったサンドイッチが食べたい」ということも多く、彼の分を用意するのをやめました。笑
手抜きや譲歩は、必ずしも悪いことではありません。
周りにあるサービスとお金を賢く使うことで、夫婦喧嘩やストレスが一つ減るのであれば、私はそちらを選びます。
こうやって夫婦で決めた小さなルールの積み重ねが、ハッピーな家事協力につながると思います。
どうでしょうか?
夫婦での家事分担が、楽しいものになることを願っています。
Happy Housekeeping!